学校生活とゴルフを両立 強さ備えてプロテストに再チャレンジ
東京都のアスリート、女子アマゴルフの岩谷咲来選手(駒澤大学3年)は2024年の全日本女子アマチュアゴルファーズ選手権で2位タイ、日本女子学生ゴルフ選手権競技で15位になるなど着実に力を伸ばしています。大学に入ってドライバーの飛距離が伸びており、今は少しでもスコアを伸ばそうと練習に励んでいます。
インドア練習場でスイング理論学ぶ
岩谷選手がゴルフをはじめたのは小学2年生のころです。両親がゴルフをしていて、その練習に連れて行ってもらったのがきっかけです。小学4年生ごろからコースや大会に出はじめます。良い成績が出ると楽しくなって、ますますゴルフにのめり込みました。中学・高校はゴルフの名門の共立女子第二中学・高校(東京都八王子市)に進学し、ゴルフ部に入ります。「周りに上手な人がたくさんいて刺激になりました。もっとうまくなりたいという気持ちが高まりました」
八王子市にあるインドアのゴルフ練習場でスイングを磨き、飛距離を求めてトレーニングジムにも通うようになりました。腰痛もあって中学時代はあまり成績を残せませんでしたが、高校に入ったころからスイングの理論など習ったことを自分で理解できるようになり、ショットが安定してきます。体を鍛えていたこともあってドライバーの飛距離は230ヤードほどに。コースに出て一時は75~80打で伸び悩んでいたスコアも、75以下にまとまりはじめます。
2年生のとき、全国高校ゴルフ選手権大会に団体の部で出場します。「上手な人が多いので足をひっぱらない程度のスコアで回りたい」と思っていたところ、初日は74打、最終日は73打と好スコアをマーク。全国4位に貢献できました。3年生では、東京都ジュニアゴルフ選手権で2位になるなど個人成績も上がってきました。
プロテストの壁に阻まれるも大学で成長
順調にスキルを高めていた岩谷選手ですが、一つの壁に阻まれます。高校3年生のときにチャレンジしたJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)のプロテスト。1次予選の3日間で21オーバーと通過ラインに遠く及びませんでした。「難しいコンディションでグリーンは硬くて止まらなかった。技術的な部分はもちろん、挑戦するうえでの覚悟や気持ちも戦えるレベルではありませんでした」と振り返ります。
大学は、地元の東京都練馬区から通いやすい駒澤大学(世田谷区)を選びました。ゴルフ部に所属し、練習は都下のゴルフ練習場に行き、千葉県内のコースでラウンド練習を重ねました。八王子のジムでのトレーニングも続けます。
1年生の関東女子ゴルフ選手権で9位タイに入り日本女子アマチュアゴルフ選手権競技にはじめて出場しました。「緊張したけれど大学の監督にキャディーを務めてもらい、考え方を学べたので次につながるゴルフができました」。この年、鹿児島国体のメンバーを選ぶ東京都の予選会で優勝し、都代表として出場します。
2年生の5月に出場した全日本女子アマチュアゴルファーズ選手権では1日目は73打、風が強かった2日目は低い打球を意識したゴルフで69打の好スコアを記録し、2位タイになりました。8月の日本女子学生ゴルフ選手権では初日の75打から2日目以降は70打、71打とアンダーパーで巻き返しました。「2日目は通過できるかドキドキでしたが、通過した3日目は思い切り大胆なゴルフができました」。15位の好成績を残せました。
大学に入ってドライバーの平均飛距離は240ヤードに伸びています。ゴルフ部の桜井陽介監督は「表面的にはおっとりとした印象がありますが、内には強い負けん気を秘めており、精神的な強さを兼ね備えています」とエールをおくります。
吉祥寺の商店街で英気を養う 武蔵野市に恩返しを
今の目標は日本女子学生ゴルフ選手権などで24年より良いスコアを出すこと。そして4年生で受ける予定のプロテストに合格することです。「技術面、メンタル面でもしっかりと準備して、自信を持ってチャレンジしたい」との思いで日々取り組んでいます。
今回、明治安田「地元アスリート応援プログラム」に応募したのは、地元を応援するということに魅力を感じたからです。通学で吉祥寺駅(武蔵野市)を毎日利用してきたという岩谷選手。「こどものころから武蔵野市の練習施設も使ってきて、武蔵野市に恩返しをすることができたら幸せだなと思いました」。交通アクセスがよく、井の頭公園など緑が多くて気分転換できるところも気に入っています。特に好きな場所は吉祥寺の商店街。「どこに行っても人混みという感じではなく、過ごしやすい。ほっとします」。商店街でメンチカツを買って持ち帰ったり、マーラータンのお店に行ったりするのが好きです。
吉祥寺で英気を養う岩谷選手は「ショットの精度を高めたい。毎回上位で戦えるようにたくさん練習をしたい」と意気込んでいます。プロテストになるべく早く合格して、先にプロになっている人に追いつきたいという思いもあります。「学校生活とゴルフを両立して頑張る」。それが岩谷選手の進んでいる道です。
(編集:4years.)