貴重な出会いを経てさらなる高みへ! ツアープロめざし挑戦を続ける
岡山県のアスリート、男子ゴルフの梶谷駿選手(関西高校2年)は、ツアープロを目標にゴルフ漬けの毎日を送る高校生。2022、23年はけがの影響もあって結果が出ない時期もありました。それでも「ゴルフの調子はだいぶ良くなっています」と、夢に向かうチャレンジは続きます。
地元の関西高校に進学「成長していく姿を見てもらいたい」
「ゴルフをはじめた頃の記憶はないですね」と梶谷選手は話します。はじめておもちゃのクラブを握ったのが2歳の頃で、気付けばショートコースを回っていたそうです。小学校低学年の頃から、練習に行けば1日に300球は打つ生活を続けていたといいます。
父親の教義(たかよし)さんが愛好するゴルフに家族で親しんでいたそうですが、「お父さんはたまに教えてくれたんですけど、我流ですね」と話すように、幼い梶谷選手は自分なりにゴルフを楽しんできました。
4歳年上の姉・翼(つばさ)選手とともに力をつけていき、小学3年だった16年に「IMGA世界ジュニアゴルフ選手権」にきょうだいで出場。翼選手が11-12歳女子の部で連覇、梶谷選手は7-8歳男子の部を制し、同時優勝を成し遂げました。21年には全国中学校ゴルフ選手権で準優勝に輝くなど実績を重ねてきました。
そして23年春には、実家から通えるスポーツ強豪校、関西高校に進学しました。翼選手のように県外の高校に進学することも考えたそうですが、「成長していく姿をこれからも地元の皆さんに見てもらいたい」と思い、地元に残りました。
薬師寺広氏からアドバイス、クリアすべき課題が明らかに
23年は梶谷選手にとって貴重な出会いがありました。同郷の岡山県総社市出身でゴルフジャーナリストの薬師寺広氏さんです。梶谷選手の近所の方の紹介で、自宅まで訪ねて来てくれたそうです。
梶谷選手はこの数年間、思うような成績が出ず、苦しんでいました。薬師寺氏の経験談やアドバイスは、自分の悩みを吹き飛ばし、挑戦する意欲を奮い立たせてくれるものでした。
「『かなえたい明確な夢を持つこと。それに向かって何度失敗しても挑戦し続けること。チャンスがあれば必ずチャレンジすること。できれば海外の最高峰のステージを間近で見て、そこにいる選手、サポートチーム、スタッフ、環境、その場の雰囲気を感じることは、その夢をかなえる後押しと必ずなる。恐れず前向きに成功するまで挑戦して、成功したらさらに上をめざせばいい』。そんな言葉でした」
大いに励まされた梶谷選手。目標達成シートを作成し、今自分に何ができ、何ができないのかを明確にすることで、クリアすべき課題も明らかになったといいます。ツアーに出場しているプロについての研究もはじめました。
「薬師寺さんから、コースのセッティングや、そこで選手がどういうボールを打っているのか、戦略やマネージメントなどを見れば絶対勉強になると言われました。実際に現地に行って見る位置を変えてみたりしてみて、確かにテレビで見るのと全然違うなと感じました」
ゴルフをプレーする際に、ただ打って回るだけじゃなく、どうやって勝つかを考えるようになったといい、「ゴルフ脳が良くなってきたかな」と梶谷選手は表現します。
そして一つの大きな目標もできました。
「マスターズに出てみたいというのは、すごく思いました」
かねてより、「プロゴルファーになって世界を転戦する」という夢は語っていました。そこからさらに進んで、世界でひと握りの選ばれた選手しか出場できないマスターズの夢を描くようになったのです。
また、この1年は、自己流でやってきたスイングのスタイルを構えから見直し、しっかり自分が求める理想のスタイルにつくり直すことにも取り組みました。
「ゴルフの調子はだいぶ良くなってきて、試合でもそれなりに、自分が思っているボールを打てるようにはなってきました」。それでも「まだまだ完成には至っていません」と言います。「今自分に足りないのは飛距離とメンタルです」と分析し、成長を誓います。
大好きな地元・総社市で生まれ育った誇り
ゴルフ一色の日々を送っている梶谷選手。「総社市で生まれ育っていることを誇りに思います」と、地元への思いも口にします。
「新聞に私の名前が載った次の日は『新聞見たで~頑張っとるな~』などと声をかけていただくこともよくあります。『しっかり食べて大きくなってな!』と、ご近所の方からとれたての野菜の差し入れが、玄関先に置いてあることも度々あります」と、大好きな地元について語ります。明治安田「地元アスリート応援プログラム」も、そんな地元に少しでも貢献したいと思って参加を決めました。贈呈式では、明治安田社員の方々や総社市長からも「頑張って」と声をかけてもらい、うれしかったと語ります。
「私は夢に向かってチャレンジし続けます」
梶谷選手が24年シーズンの目標に掲げるのが、夏の全国高等学校ゴルフ選手権大会と日本ジュニアゴルフ選手権の2冠です。もちろん簡単ではないことも分かっていますが、一つひとつの課題を、着実に克服していく道筋は考えています。
「全国大会で優勝するためには、それまでにショットのフェアキープ率を何パーセント以上に持っていく。さらにそこからパーオン率上げて……というふうに考えていて、そうした数字を積み上げて達成していけるように頑張っています」
そのためにも今は、「出場できるチャンスのある大会には積極的に挑戦し、経験値やスキルアップを図りたいと考えています」と、非常に高い意識を持ってゴルフに取り組んでいます。
「今のところは、高校を卒業したらプロのQT(Qualifying Tournament)に出られるぐらいにはなりたいですね。大学に行くというよりは、プロの試合に出られるように頑張るのが目標です」と先を見据えます。
「私は夢に向かってチャレンジし続けます。失敗しても諦めず前向きに必ず前進します。その前進の積み重ねが挑戦と創造であり、それが私を突き動かす原動力となります。いつか夢がかなったとき、そこが新たなスタートとなり、新たな挑戦と創造がはじまります。そして、その後に続く後輩の羅針盤となれる存在に私はなりたいです」
これは明治安田「地元アスリート応援プログラム」への応募の際に梶谷選手自身が書いた文章です。この言葉に込めた思いを胸に、これからも夢に向かってどん欲に挑戦し続けます。
(取材・制作:4years.)
アスリート情報
あなたのそばのアスリートを検索