優れた身体能力とメンタルの成長で 秋田から世界へ飛躍
秋田県のアスリート、女子ゴルフの加藤咲姫選手(秋田大学教育文化学部附属中学校1年)は、秋田から飛躍をめざす注目選手です。得意のショットやドライバーに加え、ショートゲーム周りを磨き上げ、全国そして世界へと夢をひろげます。
苦い経験を経て技術を磨く
小学1年のころ、ゴルフ好きの父・勇さんと練習場にいったことが競技との出合いでした。最初は当てることも難しかったのですが、できなかったことができるようになる楽しさにひかれて加藤選手はゴルフに熱中していきました。
記憶に残る「苦い経験」があるといいます。2023年のPGM 世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 東北・北海道予選(カテゴリー 9-10歳 女子)です。ショットとドライバーが好調ながら、パットで大きく崩れて決勝への切符を逃してしまいました。そんな悔しさを受けて、冬には勇さんと二人三脚でショートゲームに向き合いました。「グリーン周りを磨けばすぐ伸びるはず」と信じて、アプローチやパットを磨き上げ、翌春にはスコアが一気に70台へ。積み重ねが自信へとつながっていきました。
勝ちきれない時期もありましたが、中学校に入ってまもなく大東建託・いい部屋ネットジュニアゴルフトーナメント東日本決勝大会で優勝という成長を遂げることができました。ランキング上位の上級生たちと回る緊張感のなか、中学1年にあがったばかりの加藤選手。「絶対勝つ」と力みすぎず、「中1なので負けて当然」と開き直ったからこそ、落ち着いた先輩のプレーに引っ張られる形で自分のゴルフを貫くことが出来ました。
厳しい冬という制約を克服
日々のルーティンはシンプルです。学校が終わると練習場、帰宅後にパターやアプローチ。シミュレーターも活用し「ねらったところに落とす」感覚を養っています。最近は、グリーン周りのバンカーの調子が良いといいます。
ただ、秋田の冬はとても厳しいです。コースは11月後半から春までクローズ。風雪で屋外での練習には制約がつきまといます。関東の試合に月1~2回遠征し、芝の感覚を保つように心がけています。環境を乗り越える努力が、加藤選手の強さを裏打ちしています。
大好きな地元に恩返しを
明治安田「地元アスリート応援プログラム」は、何人か周囲の選手がウェアにつけていたワッペンで知っていました。支援をうけられることが決まったいま、遠征や練習環境を整えて、秋田から挑戦する姿で地元に恩返ししたいと願います。
加藤選手の生まれた秋田は自然が多く「ずっと過ごしてきた大好きな場所」だといいます。ゴルフをしている人に練習場やコースではいつも声をかけてもらったり、応援してもらったりしています。今の自分の力になっています。
きりたんぽや、稲庭うどん、いぶりがっこなどおいしいものがたくさんある秋田。大会や遠征から戻ってきたときに日本酒好きの勇さんが行く和食の店「和彩 海kai」に一緒に行きます。そのほかご当地グルメ・花輪ホルモンの「伸栄」、比内地鶏の「鳥夢」も大好きです。家でお祝いするときは、エビのおみそ汁をお母さんがつくってくれます。
秋田から世界へ挑戦
将来の目標は世界で活躍するプロゴルファーです。全国上位に入れるように力を磨き、体幹トレーニングやストレッチで体力とスイングの安定を図り、試合で力を発揮できるメンタル、海外で戦うための英語力なども鍛えたいといいます。
加藤選手は比較的身長があるので飛ばすタイプ。あこがれの選手は、原英莉花プロです。原プロの身長が高くて飛ばすプレーにとてもあこがれるといいます。
2026年の秋にはフランスで開かれるThe Amundi Evian Juniors Cupにも派遣されます。秋田から世界へ、挑戦は始まったばかりです。
(編集:4years.)