自らの名を冠した大会が開かれるような名選手になりたい
香川県のアスリート、女子ゴルフの菊田ひな選手は、全国高校ゴルフ選手権大会団体の部で最優秀選手に輝き、2025年のプロテストでは最終まで残ったことのある実力派です。生まれ育った讃岐の地でひたすら腕を磨き、プロとして大きな存在感を放つ選手に、という夢を抱いています。
めきめき頭角 世界ジュニアや全国大会へ
ゴルフとの出合いは小学校低学年のころでした。両親ともにシングルプレーヤーという、熱心なゴルフ愛好家です。夫婦でコースに出ることも多かったそうで、幼かった菊田選手は「今度は留守番をするのではなく、一緒にゴルフに行きたい」とお願いしたのが、きっかけだったそうです。
いざボールを打ってみると、飛ばすのは思ったより難しかったそうです。コースに出ても、なかなかカップに入りませんでした。一方で、うまくいったときは、「うわー」と声をあげたくなるほど快かった、といいます。
生来、負けず嫌いの性格。やがてゴルフに本格的に取り組むようになります。めきめきと頭角を現していきました。
18年になると、IMGA世界ジュニアゴルフ選手権の日本代表になり、9~10歳の部で7位に入ります。19年の全国小学生ゴルフ大会では2位タイという好成績を残しました。22年には四国女子アマチュアゴルフ選手権競技を制しました。
「いろんなところに選手仲間が増えていくのが楽しかったですし、ほかの選手の活躍が刺激にもなりました」
『爆発力』発揮できるタイプとして活躍
ルネサンス大阪高校に進学してからも、安定した成績を残していきます。2年の夏には全国高校ゴルフ選手権団体の部で、ゴルフ部のリーダーとしてチームを準優勝に導き、最優秀選手にも輝きました。
「勢いづくと、『爆発力』が発揮できるタイプです」
そんな風に自己分析をしています。
得意クラブはドライバーで、平均飛距離は250ヤードとなりました。鍛錬を重ねた日々を経て、高校3年になった25年には、いよいよプロテストに挑みました。
「手が震えるほど緊張して臨みました。試合前夜は悪い方向にばかり考えてしまい、ごはんも食べられないほどでした」
そんななか、1次を突破し、2次も乗り越えました。そして最終となると、緊張することもなく挑めたのですが……。
「2日目、4日目とショットの調子が良くなくバーディーを取るより、パーを拾うことが優先となってしまい、スコアを伸ばすことができなかったのが1番悔しいです」
そんな風に自身のインスタグラムで省みています。
瀬戸内海の砂浜を駆け、プロとしての飛躍を期す
26年にはプロテストに再び挑戦します。現在は地元のチェリーゴルフ讃岐コースとサポート契約を結んでいます。こどものころから時折訪れた、なじみ深いコースです。
将来を見据え、日々、芝生のコースで実戦的な練習に取り組んでいます。
「風の日、暑い日……、日によって違う状況に応じて、どんなプレーをするか、考えを巡らせるべき事柄は、山のようにあります」
自宅近くには瀬戸内海が広がっています。そこに広がる砂浜を毎朝駆けるのが日課です。名勝地として知られる「屋島」までランニングすることもあります。遠くにのびる瀬戸大橋や、緑豊かな讃岐平野のひろがりが目に入ってくると、ほっとします。
好物はやはり讃岐うどんです。よく行くうどん店では、梅ワカメうどんや肉うどんをいただくことが多いそうですが、シンプルなかけうどんを頼むこともあるのだとか。
「海も山も美しい香川県が大好きです。私がプロとして活躍することで、香川に関心が集まり、たくさんの人に魅力が伝わったら、本当にうれしいです」
プロ選手として大舞台で輝くことが、「ひなちゃん、プロになって頑張れ」と、普段から応援してくれる地元の人々への恩返しになる、と信じています。
そしてプロとしてたくさん賞金を得て、支えてくれる両親に家を建ててあげたい、という夢を、取材の最後に明かしてくれました。
「将来は、私の名を冠した試合が開かれるような名選手になりたいです」
そのためにも「今を大切に」と念じながら、ゴルフに打ち込んでいます。
(編集:4years.)
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女子ゴルフ
菊田 ひな
きくた ひな
貢献したい地元:香川県さぬき市
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