高校の寮生活でスキルアップ 成長させてくれた新潟へ恩返しを
新潟県のアスリート、男子ゴルフの小林尚史選手(開志国際高校3年)は、2023年の全国高等学校ゴルフ選手権で個人2位タイに輝き、団体でも6位となりました。まずは大学に進学して、アマチュアのトップになることが、いまの目標です。そして、在学中のプロテスト合格をめざして、日々の練習に取り組んでいます。
祖父の影響で小学1年からクラブを握る
小林選手がゴルフと出合ったのは、小学1年のときです。ゴルフをやっていた祖父に、栃木県宇都宮市の自宅近くにあるゴルフ練習場に連れて行ってもらいました。ドライバーを握らせてもらったら、最初の一振りでゴルフボールが50ヤード先まで飛んでいきます。球を飛ばすのが楽しくなり、ゴルフスクールに通うようになりました。
「自分よりうまい人が見たい」と、小学4年ではじめて試合に出てから大会への出場を重ね、栃木県の大会で優勝を果たします。中学生になると体力づくりを兼ねてバスケットボール部に入りながら、部活動の後に週1回はゴルフレッスンに通い、週3回はゴルフ練習場で練習を続けました。
中学1年の関東大会では、1打及ばず予選落ちしてしまいましたが、そこで自分より強い選手を見て「彼らに追いつき勝ちたい」という思いがわき上がり、プロをめざす気持ちが高まっていきました。練習環境が整った高校に進もうと、ゴルフコースに隣接し、毎日コース練習ができる開志国際高校(新潟県胎内市)への進学を決めました。
新潟・開志国際高校ゴルフ部のフリー練習で腕磨く
高校は宇都宮市の自宅を離れての寮生活です。ゴルフ部での練習は、朝練習にはじまり、授業が終わると隣の櫛形ゴルフ倶楽部に自転車で移動し、ランニングで足腰を鍛えた後に午後6時半までフリーの練習に入る毎日です。コースを回るときは自分の強みや弱みを考え、そのときの自分に必要な練習を考えて技術を磨きます。
入学して最初の目標にしていた全国高等学校ゴルフ選手権春季大会には高校1年で出場し、2年になって臨んだ全国高等学校ゴルフ選手権では2位タイになりました。トップ10入りを目標にしていましたが、「得意のアイアンショットがうまくかみ合ってパターもよく入り、自分でもびっくりした」と振り返ります。
しかし、この試合の後に出場した「ABEMAツアー ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま」で、心理的な理由で体が動かなくなる「イップス」を起こすようになってしまいました。パーセーブを意識してアプローチをしようとすると緊張で体がうまく動かずミスが続き、141位タイに。以来、調子の波が大きくなってしまいます。
「まずは自分のやっていることを見直し、新たに自分の形をつくり上げていこう」。そんなアドバイスをコーチから受けながら、苦手意識をもたず気持ちがポジティブになるよう心がけました。「よかったときはどんな打ち方をしたのかを考え、調整を重ねていけば、いずれ改善につながる」との思いで練習を続けています。
アマチュアでのトップをへてプロをめざしたい
小林選手が目標とするのは、全国高等学校ゴルフ選手権や日本ジュニアゴルフ選手権で好成績をおさめたうえでの大学進学です。アマチュアでのトップになることを志し、大学在学中でのプロテスト合格をめざしています。「ゴルフの技術だけでなく、人間力の高い、まわりから愛されるプロになりたい」と語り、憧れは「すべてが完璧」だと思っているタイガー・ウッズといいます。
いま新潟県胎内市に移り住み、櫛形ゴルフ倶楽部での実戦的な練習などをへて精神力も技術力も成長してきたと感じている小林選手。「胎内市でゴルフを通じて微力ながら恩返しをしたい」と考えるなかで、地域を大切にしているアスリートを支援する明治安田「地元アスリート応援プログラム」の趣旨に共感し、応募したといいます。
胎内市には「煮干しラーメン」のおいしい店があり、中でも「煮干らーめんとかき氷の店 にぼにゃん」のとんこつラーメンが大好きだといいます。部活後や休みの日に部員の仲間とよく食べに行き、「食べると元気になります」と話します。
自転車でゴルフ倶楽部や練習場に向かう途中でも、地元の人から「がんばれ」「試合を見たよ」と応援の声をかけてもらっています。「ゴルフで全国の頂点に立つ目標を達成して、ゴルフの面白さを伝え、応援してくれている胎内市にも貢献したい」と語ります。
(取材・制作:4years.)
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