「地域活性化に貢献したい」 地元の期待担いプロめざす
山口県のアスリート、女子アマゴルフの草薙さくら選手(高川学園高校3年)は山口県防府市の高校のゴルフ部に所属しています。2023年に鹿児島で行なわれた特別国民体育大会(国体)で山口県代表として出場し、9位タイの成績を収めるなど伸び盛り。普段は寮生活ですが、週末には岩国市錦町の実家に戻り、周南市や光市で練習に励んでいます。
自宅車庫のネットで練習 当たるとうれしい
草薙選手がゴルフをはじめたのは小学3年の頃。父親の淳さんが趣味でゴルフをしていて、自宅の車庫にゴルフ練習用のネットを張って打っていたので、ちょっとやってみようと思い、教えてもらいました。「クラブに球が当たるとうれしくて、飛ぶようになったら面白くなりました」
小学4年からはジュニアの大会に出場するようになりました。月曜日から木曜日まで自宅の車庫で練習し、金曜日は光市にある守和ゴルフセンターで練習。土日はゴルフセンターでの練習と、周南市の周南カントリー倶楽部でハーフのラウンド練習をしました。中学に入ってもゴルフを続けます。3年のときに中国地区の大会で優勝し、プロをめざす決意を固めました。
高校は県内のゴルフ強豪校の高川学園高校に進みました。1年だった22年11月に、いつも練習している周南カントリー倶楽部で開催された、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のステップ・アップ・ツアー「山口周南レディースカップ」に出場します。予選は通過できませんでしたが65位タイで、ベストアマに輝きました。
全部の調子が良くて国体で9位タイに
23年9月に鹿児島で行なわれた特別国民体育大会では、69、71と2日間アンダーパーで回って、個人で9位タイの成績を残しました。「すごく調子が良かったのでどれくらい伸ばせるかと思って臨みました。ボギーも打ちそうにないぐらいで、ショットも全部調子が良かったです」と振り返ります。
ところが11月、前年は手応えのあった「山口周南レディースカップ」に臨んだところ、ショットが乱れ、スコアをつくれませんでした。「もう、右にしか行かなかった」といいます。不調の原因は分かりませんでしたが、そのツアーの試合後、2週間ほどゴルフを離れたら、治りました。「年に1回くらい、寒くなると調子を崩します。不調になるとなかなか治らないので、休むしかないかな、みたいな感じです」。調子の良さを維持できないのが悩みでした。
そんな悩みを抱えていたその冬に、中国ゴルフ連盟の強化指定選手として参加した合宿で、トレーニングの仕方を教わり、スクワットや腹筋などの筋力強化に取り組みました。「体がパツッとした感じになって、体幹が強くなった気がします」。その甲斐もあってか、24年3月に行なわれた全国高校ゴルフ選手権春季大会では29位タイの成績を残すことができました。
ふるさとは空気や水がきれいな岩国市錦町
そんな草薙選手を支えているのが地元の応援です。幼少期から練習してきた守和ゴルフセンターや周南カントリー倶楽部は無償で練習環境を提供してくれます。「周りの人の支えがあって、今もゴルフが続けられている」と感謝しています。出場できる大会には積極的に参加していますが、山口県在住ということから、遠くで開催される大会への出場はどうしても費用がかかってしまいます。今回、明治安田「地元アスリート応援プログラム」に応募したのは、金銭的なサポートに加えて、プログラムの趣旨でもある、ふるさと山口に貢献できればとの思いが草薙選手の原動力になったそうです。
草薙選手が貢献したい地元は、郷里の岩国市と、小さな頃から練習の場になっている周南市と光市です。山間部に位置し、島根県や広島県と接する岩国市錦町は自然が豊かです。空気や水がきれいで、食べ物もおいしいと気に入っています。こんにゃくが名産品で、道の駅で売っている「牛すじ煮込みこんにゃく」のうどんが大好きです。好きな場所は地元の錦川です。「川がめっちゃきれいで、コイが泳いでいて、餌をあげられます。春には桜がバーッて咲きます」
「夢はプロゴルファーになって活躍すること」という草薙選手。「支えてくれているすべての方々に、恩返しの気持ちで、プロテストに合格して、活躍する姿を見てもらい、地域の活性化に貢献できたら」と意気込んでいます。
今は4日間をアンダーパーで回れるよう、試合数をこなし、技術面、精神面を鍛えたいと考えています。父の淳さんは理学療法士の仕事をしており、トレーナー的なアドバイスもしてくれます。「今まで以上にゴルフに集中してアスリートとして戦えるよう体をつくっていきたい」。そんな思いを胸に、山口県の声援を受けて日々努力を積み重ねています。
(取材・制作:4years.)
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