兄との二人三脚で自信を胸に 目標は高校で日本一、夢はプロ
宮崎県のアスリート、女子アマゴルフの丸尾海七(しいな)選手(第一薬科大学付属高校2年)は2023年の「日本ジュニアゴルフ選手権」で4位タイ、24年の「九州沖縄高等学校ゴルフ選手権新人戦大会」で優勝するなど期待を集めています。4月にプロデビューを果たした2学年上の兄・怜央選手とゴルフに打ち込み、高校日本一をめざしています。
きょうだい3人で練習 小学6年で九州チャンピオンに
丸尾選手がゴルフをはじめたきっかけは小学2年のとき、父の高範さんに連れられ、姉、兄と一緒に近くのゴルフ練習場に行ったことです。「最初は打ちっ放しで、ただ球が飛ぶのが楽しかった」と言います。
きょうだい3人で毎日のように練習に行き、週末は3人でコースを回るようになります。小学3年から大会に出て、小学6年の21年1月に開催された「九州小学生ゴルフ冬季大会」で優勝。「大きな大会で優勝したことがなくて、めっちゃうれしかった」と言います。
中学2年だった22年7月の「九州ジュニアゴルフ選手権」は12~14歳の部女子に出場。トップ2人によるプレーオフにもつれ込み、2ホール目のショートホールを強気に攻めてパーセーブし、優勝を飾りました。
中学3年の23年には「九州ジュニアゴルフ選手権」を6位タイで通過、「日本ジュニアゴルフ選手権」に進みます。予選を通過した3日目は、攻めのゴルフで69のスコアを出して、4位タイに食い込みました。
ウェイトトレーニングの成果で新人戦優勝
高校生になってからは、ウェイトトレーニングに励み、「筋肉がついてショットに安定性が出てきた」という丸尾選手。練習の成果もあり、24年10月に行なわれた「九州沖縄高等学校ゴルフ選手権新人戦大会」で優勝を成し遂げました。
「ドライバーの調子がすごく良くて、フェアウェーキープ率が高く、セカンドショットでグリーンにつけられて、バーディをとれたのが勝因です。メンタル面でも自信がついて、最後まで諦めないゴルフをできたかなと思います」
自信の源にあるのは兄の存在。一緒に練習に取り組み、トレーニングメニューも教えてもらい、「ショットの考え方、アプローチや技術面、マネジメントなど、いろんなアドバイスをくれるので、お兄ちゃんのおかげでゴルフがうまくなっています」と言います。
24年度の全国大会は、「日本ジュニア選手権」で7位でした。「自分のなかでは良いゴルフができたと思ったのに、1位に全然届かなかった」と振り返る丸尾選手。地域大会とは異なり、全国トップレベルの選手との差を感じたことで、課題も見えてきました。
「日本一の選手との違いは体力です。全国トップレベルの選手と比べて私は体力がないので、ウェイトトレーニングや初動負荷トレーニングを頑張って、自分もショットに一貫性を出せるようにしたいです」
地元の宮崎で練習 好きな場所は青島海岸
丸尾選手の目標は「高校生で日本一」、夢は「プロテスト合格」です。明治安田「地元アスリート応援プログラム」に参加してからは、地元の人たちから声をかけられることが増え、目標達成への思いも強くなったといいます。
「打ちっぱなしの練習場で、『この前の大会頑張っていたね』や『応援しているよ』など話しかけてくださり、明治安田のイベントに参加したときも『頑張っているね』など温かい言葉をいただきました。自分のモチベーションにつながりますし、もっと頑張って良い結果を出したいと思います」
通信制の高校に進学した現在も、地元・宮崎で練習している丸尾選手の好きな食べ物は、宮崎名物の地鶏の炭火焼きです。父・高範さんは市中心部で飲食店「鶏屋たちばな」を経営していて、「おいしくて、止まらなくて」という丸尾選手にとって、地鶏がパワーの源になっています。また、海が好きで、地元の好きな場所は青島海岸です。
ドライバーの平均飛距離は250ヤードを誇る丸尾選手にとって、身近な兄が高校卒業後にプロとなり、4月にプロデビューを果たしたのは大きな刺激です。「お兄ちゃんは自分のビジョンがちゃんとできていて、ずっとゴルフのことを考えています」
丸尾選手は目標の「高校生で日本一」、夢の「プロテスト合格」に向けて、こう意気込みます。
「ショットは安定性だけではなく、コントロールも大事。お兄ちゃんからは、『このトレーニングはここにつながっている』など、ゴルフに結びつけるための考える力が大事だと教えてもらっています。それを意識しながら、ゴルフの技術やメンタルをもっと磨いていきたいです」
兄の背中を追う丸尾選手は、夢の実現に向けて日々全力で練習に励みます。
(編集:4years.)