「こどもに憧れられる選手になりたい」 夢は世界の舞台で活躍
岡山県のアスリート、男子ゴルフの三瀬瑛大選手(吉備中央町加賀中学校2年)は、小学生のときからゴルフ大会で好成績を収め、中学生になって一層注目されています。大きな体を活かした彼のパワフルなスイングは目を引くばかりです。将来を嘱望される三瀬選手は、天真らんまんな笑顔で、夢や地元への思いを抱いています。
同郷の先輩・大嶋港選手の背中を追う
三瀬選手は中学生大会で国内トップクラスの成績を残し、地元の吉備中央町では知られた顔になっています。学校の行き帰りや練習場で、新聞などで活躍を見た年配の人たちから声を掛けられるほどです。
「大会から帰ると、『いつも元気をもらっているよ』と言ってもらえてうれしいです。スクールバスの運転手さんも『頑張ってね』と励ましてくれます」
2024年3月の全国小学生ゴルフ春季大会では、プレーオフに進み惜しくも2位となり、同年8月には日本ジュニアゴルフ選手権競技(男子12歳~14歳の部)で7位タイ。家族がプレーしていたのをきっかけに小学3年からはじめたゴルフの腕前は本物です。
クラブを握りはじめた頃は、ボールが真っすぐ飛ばずに四苦八苦しましたが、すぐ近くに良いお手本がいました。6歳年上のプロゴルファー・大嶋港選手は同じ練習場で一緒に育ってきた兄のような存在であり、背中を追いかける目標だと言います。プロとして活躍するいまでも、貴重なアドバイスをもらえるようです。
「『気持ちが足りないぞ』とよく言われます。びびるなって」
弱気の虫を追い払えるかどうかは、スコアにも影響します。がくっと調子を落とした時期もそうでした。中学1年の頃、得意のアイアンショットが思ったところに飛ばず、毎日、練習してもなかなか調子が戻りませんでした。
不調の原因が分からないまま、もどかしさを募らせていると、大嶋選手がいつものように声をかけてくれました。「『もっと自信を持て』って。あの言葉のおかげで、徐々に修正されていきました」
ボギーをたたくことを恐れず、果敢にバーディーをねらうのが三瀬選手のスタイル。本来の「攻めのゴルフ」を取り戻し、気持ちにも余裕が出て、視野が広がったそうです。常に自らに言い聞かせているのは、とにかく落ち着くこと。「状況判断が大事」と言葉に力を込めます。
支えてくれる地元の人たちを喜ばせたい
13歳ながら生まれ育った町へ恩返ししたい気持ちは強く持っています。明治安田「地元アスリート応援プログラム」に応募したきっかけも、その思いからでした。
「僕が地元に貢献できるのは、ゴルフしかありません。これからもっと良い成績を出して、いつも支えてくれている人たちを喜ばせたいなって」
吉備中央町の良さについて水を向けると、思わず口元が緩みます。
「食べ物は、何でもおいしいです。特にお米がすごくおいしいんですよ。僕はおじいちゃんのつくった米をたくさん食べて育ちました」
成長期のいまは食べ盛り。毎日のように母親に米を炊いてもらい、ぺろりとたいらげているそうです。デザートの果物も充実しています。黒ブドウの一種である「ピオーネ」は町の特産品として有名です。
中学校での時間も楽しくて仕方ありません。気の合う友だちとゲームの話をして盛り上がることがあり、中学生らしい一面ものぞかせます。
見ている人たちがわくわくするゴルフをしたい
中学生になってからはゴルフの技術練習だけではなく、フィジカルトレーニングにも精を出すようになりました。1年ぐらい前から週3回、練習前に神社に足を運び、長い石段を駆け上がっています。
「『石段ダッシュ』をした後の練習では足がプルプルしている」と苦笑いしますが、その効果は出ています。「体の軸がぶれなくなり、スイングのばらつきがなくなりました」。体幹と体力が鍛えられ、ゴルフも変わってきました。
25年8月には、その成果を発揮する大きな舞台に臨む予定です。日本ジュニアゴルフ選手権(12歳~14歳の部)での目標は、もちろん優勝です。三瀬選手は内容にもこだわります。
「見ている人たちが、わくわくするようなゴルフをしたい。みんなに喜んでもらいたいんです。この思いは高校生になっても、大人になっても、ずっと変わらないです」
各年代で日本一の座に輝いた先にプロゴルファーへの道を見据え、壮大な未来のビジョンを描いています。「将来は世界最高峰のPGAツアーで活躍するゴルファーになりたいです。こどもに憧れられるアスリートになれれば、と思います」
岡山から世界へ。夢を語る三瀬選手の表情は、希望に満ちています。
(編集:4years.)
アスリート情報
岡山県
男子ゴルフ
三瀬 瑛大
みせ えいた
貢献したい地元:岡山県加賀郡吉備中央町
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