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明治安田 地元アスリート応援プログラム

地元の若手アスリートを地域社会とともに応援しよう!

愛知県

スノーボード

森井 姫明麗

もりい きあら

故障も病気も乗り越えて、2030年に開催される悲願の夢舞台をめざす

愛知県のアスリート、スノーボード(スロープスタイル・ビッグエア)の森井姫明麗(きあら)選手(ブックオフ/中京大学)は、ユースの世界大会ビッグエアで4位入賞の実績を誇る注目選手です。左ひざを損傷する大けがを負い、表舞台から離れましたが、現在は痛みのない状態で復活。2030年に迫る夢の大舞台へ向けて再び歩みはじめました。

史上最年少で二冠達成 その影に忍び寄る病魔

両親がともにスノーボードが大好きな家庭で育った森井選手にとって、冬は毎月のように家族でスノーボードに行くのが定番。そのため2歳でスノーボードをはじめると、5歳上の兄である海琉樹(みるき)さんの影響で小学3年生から競技として本格的に向き合うようになりました。

小学6年のときには史上最年少で全日本スノーボード選手権のビッグエアとスロープスタイルで優勝という快挙を達成します。プロの資格を得るほどの成績ですが、まもなく大会後に選手生命を脅かす病気が見つかりました。

「病院へ行なったところ、背骨がS字に曲がる特発性側弯(そくわん)症と診断されました。お医者さんから『競技を諦めて手術』を勧められるほど重い症状でした。私は世界大会での金メダルが夢であり目標なので、やめることは考えられませんでした。そこでお医者さんと相談し、手術ではなくコルセットを装着して矯正治療をすることにしました」

▲小学生のころから難易度の高いトリックで観客を魅了

1日3時間の練習は「主人公に課せられた試練」

医師から言われた条件は、1日中のコルセット装着でした。入浴時や練習時など限られた時間しか外すのが許されなかったため、練習時間は1日3時間ほど。腹筋を鍛えたくても、背骨が固まるため医師から止められました。休日にスキー場で練習しても同年代の選手が1日中練習するのを横目に、3時間で練習を切り上げなければなりませんでした。

「コルセットをつけ続けた中学の3年間は本当に苦しい時間でした。焦りや不安で反抗的な態度をとったこともあります。それでも家族や友達に励まされ、みんなからの言葉にとても救われました。『姫明麗は主人公になれるのだから頑張れ』という兄の言葉を今も覚えています」

高校へ進学し骨が安定してくると、3年間を取り戻すように練習に集中し、国際大会にも出場しました。着々と順位を上げ、23年9月のジュニア世界選手権大会で3位表彰台を獲得。さらに24年1月、ユース世界大会で4位入賞を果たしました。

▲これまでの鬱憤を晴らすように国際大会で大活躍

大会前に大けが 直後は「やめたくもなった」

しかし、森井選手を再び不運が襲います。24年3月、イタリアで世界ジュニア選手権に臨む予定でしたが、大会直前に現地で左ひざの前十字靭帯断裂という大けがを負ってしまいました。「はじめての大けがで不安になりショックも大きく、最初はずっと泣いていました」

なんとか立ち直った彼女の前に立ちはだかったのは長いリハビリ。辛く苦しい時期でしたが「周りの支え」が大きかったと振り返ります。

「けがをした直後は落ち込んでしまい、競技をやめたくもなりました。でも、周りの方たちの励ましの言葉が温かくて。『姫明麗が結果を出しているから応援しているんじゃない。頑張っているからみんな応援しているんだ』という言葉には何より奮い立ちました」

けがをした後は、地元での時間が増えて明治安田のイベントにも参加。母校の高校で講演会を行ないました。「私が育った学校でそれも1つ下の世代の子たちに私のことを話すのはすごく緊張しましたが、兄のサポートのおかげでうまくできましたし、何より励みになりました」

そんな森井選手は地元・愛知県の名物である「名古屋メシ」のなかでも「手羽先」が大好物で家族でもよく食べに行くそうです。ほかにも矢田川でのランニングや大会前には活躍を願い、上野天満宮でお参りをするのがルーティーンだと言います。

▲怪我をしたことで地元で家族や友人の想いをより感じるように

高難易度トリックにも挑戦 26年は本領発揮の年に

長きにわたるリハビリを乗り越え、「もともとシーズン途中から調子を上げる傾向があるのですが、ひざの調子がよかったので、開幕直後から思うような滑りができました」と、シーズン早々から手ごたえを掴んだ森井選手は高難易度のトリックにも果敢にチャレンジ。フロントサイド1080などの大技に挑み、26年2月の全日本スキー選手権ネコママウンテン大会スノーボード競技のビッグエアでは見事に成功させました。

けがを克服して再び走り出した森井選手の目標は、まず26-27シーズンのワールドカップ出場。そしてその先に待っているのは4年後に開催が予定されている世界最高峰の大会でのメダル獲得です。

「世界大会に出場するために、ワールドカップで好成績を残せるよう、オフトレーニングで苦手な方向も得意な方向も回転を伸ばしていきたいです。小学6年から描いていた夢をかなえたい思いは強いです」

数々の苦難を乗り越えてきた森井選手。夢の実現に向けてノンストップで突き進みます。

(編集:4years.)

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