大好きな地元うどん県に恩返しを「プロになって両親に恩返し」誓う
香川県のアスリート、女子アマゴルフの森村美優選手(高松中央高校3年)は、アマチュアの全国大会でつねに優勝候補に挙げられる実力選手です。着実に実績を積み重ねながら、ゴルフ練習の合間に英語のレッスンにも通っています。「地元の子どもたちが目標にしてくれる選手になりたい」と飛躍を誓います。
憧れの宮里、横峯両選手から助言 「天国にいるような気分」
森村選手にとって2023年は手応えを感じた年でした。3年連続の出場で10位以内を目標としていた日本女子アマチュアゴルフ選手権競技で見事8位タイに入り、日台交流うどん県レディースゴルフトーナメントでは「ベストアマチュア」に輝きました。ただ、本人は課題も挙げます。日本女子アマチュアは3日目に4位タイでしたが最終日にスコアを崩し、うどん県レディースでも最終日にスコアを落としました。「どちらも最終日に落としたので。必ずしもいいとは言えません」と振り返ります。
うどん県レディースの2日目は、小さいときから憧れていた横峯さくら選手と一緒にラウンドしました。「めっちゃ、天国にいるような気分でした」。プライベートな話もすることができ、横峯選手から「調子がよくない時期は克服するのに時間がかかったが、いずれは昔の自分に戻れると信じてやってきた」と、自分を信じることの大切さも教わりました。手首に痛みがあったこともあり、その言葉が心に染みました。痛みがひいても記憶から手首をかばってしまってプレーが崩れることもあり、焦りが募ったことがありました。
またこの年に、やはり憧れていた宮里藍選手や宮里チームの講習会を受ける機会にも恵まれ、苦手に感じているパットについて技術面のアドバイスを受けることができました。
沖縄の祖父からゴルフセット 小学1年で「ゴルフって楽しいな」
ゴルフとの出合いは小学1年のとき。沖縄の祖父宅に遊びに行ったとき、祖父が打ちっ放しの練習場に連れて行ってくれました。はじめて打ってみると、祖父が「なかなかうまいじゃあないか」と、子ども用のゴルフセットをプレゼントしてくれました。「ゴルフセットで遊んでいるうちにゴルフが楽しくなってきました」と話します。
小学3年から地元の元プロ選手の指導を受けるようになり、最初は週末だけ、やがて平日も放課後に練習するようになって、小学校4年のときには全国大会に出場しました。小学生のときからドライバーの飛距離はずば抜けていました。小学5年で200ヤード近く。「いつも他の人より50ヤード前にいる感じでした」と笑顔で話します。
プロ選手をめざすと決めたのは、中学2年の進路相談のときでした。ホッケーやバレーボールの選手だった先生たちの話を聞くうちにプロ選手を強く意識するようになり、練習時間が確保できる通信制に通学することを決めました。地元のコーチの指導を受けながら、「ゴルフ漬け」の毎日がはじまったのです。
その努力が実り、中学3年で地元の女子アマ大会で4位タイに入り、中学生ながら日本女子アマチュアに初出場。「ナショナルチームのユニフォームを着た人をはじめて見ました。とにかく緊張しました」。でも、「メンタルはまあまあ強い方ですね」と自己分析し、「仮にスコアが悪くても、このホールではできるだけのことをしたんだ、次頑張ろうと切り替えますね。引きずらない。過去は戻ってきませんから」と、気持ちの切り替えも得意だといいます。
英語で日常会話OK 落ち込んだときは高松港を散歩
父が英語バイリンガルをめざす保育園の施設長で、森村選手も小学校入学前まで通っていました。アメリカ人の講師たちと話すうちに、「海外の方と英語でコミュニケーションができます」という程度まで英語力を身につけました。将来を見据えて、今も英語のレッスンを続けています。
リフレッシュはカラオケ。Uruの「Love Song」など、しんみりとした恋愛ソングを気持ちを込めて歌います。落ち込んだときは、地元高松港の散歩コースを1人で歩くこともあります。そして、「うどん県」で生まれ育った森村選手は讃岐うどんが大好き。「いつも肉ぶっかけ2玉です」と満面の笑みを浮かべます。
明治安田「地元アスリート応援プログラム」に参加したのは、大好きな地元に貢献できるプログラム主旨に賛同したことがきっかけでした。好きな選手は、強靱(きょうじん)な肉体で豪打を連発するアメリカのトニー・フィナウ選手。豪快さも好きですが、恵まれない子どもたちに寄付をする行動や姿勢を尊敬していると言います。「今はまだ地元の皆さんに支えてもらう立場ですが、将来、賞金を獲得できるようになったら、そういうお金の使い方ができたらいいなあと思っています」
高校生とは思えないほどしっかりと自分の考えを持っている森村選手。「プロになって地元に恩返しをしたい」とプログラムに参加した意気込みを語ります。
「両親にも恩返しをしたいです。父はJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の会長をめざせとか言ってますけど(笑)」。当面の目標は24年のプロテストの「一発合格」です。
(取材・制作:4years.)
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