念願のプロテスト合格へ 自身と向き合い飛躍の2025年に
埼玉県のアスリート、女子アマゴルフの森田彩音選手。2024年は日本女子オープンゴルフ選手権でプロとともにラウンドを回るなど、目標とした「安定のゴルフ」を実践できた実りのある1年でした。25年は念願のプロテスト合格へ。自身の強みであるティーショットを武器に、多くの大会で好成績を残したいと話します。
レベルアップを図り、プロテスト合格をめざす
24年の女子プロテストは、森田選手にとって4回目の挑戦でした。プロテストは上位20位タイまでしか合格できず、合格率約3%といわれる超難関です。高校3年のときにはじめてチャレンジしましたが、そのときは「一発で合格できるとは思っていなかった。どういうものか、先を見据えた出場」でした。翌年の2回目は最終テストまで進出しましたが、「合格するのはまだ実力が足りないんだなと自分で納得できた」と言います。
24年のプロテストは、惜しくも2次試験で落ちてしまいましたが、森田選手はその要因をこのように語ります。
「特別何が悪いとかではなく、スコアをうまくまとめることができなかった。これにつきると思うんです。だから、全体的なレベルアップが必要だと感じました」
ショットに加え、グリーン周りの精度も増した
ゴルフをはじめたのは、ともにゴルフが趣味だった両親の影響でした。3歳からおもちゃのクラブで遊び、小学1年のときに栃木県で開かれたジュニア大会にはじめて出場。小学5年になると、週末は千葉県の練習場でコーチの指導を受けました。指導を受けるメンバーにプロ選手が2人いました。その選手たちがとてもかっこよくて、プロ選手に憧れるようになりました。
練習時間は平日が約1時間、週末は朝5時半に起きて千葉県の練習場で練習を続けてきました。中学校に入ると、埼玉県越谷市の自宅庭にある倉庫に父がネットを張ってくれて、そこでアイアンなどの練習を積みました。
努力が実って、高校2年のときには関東高校ゴルフ選手権冬季大会で優勝を飾り、翌年には全国高校ゴルフ選手権大会で9位タイに食い込みました。武器は飛距離240~250ヤードのショット。24年5月に開かれた関東女子ゴルフ選手権では9位タイ。「心掛けているプレー全体をコントロールした落ち着いたゴルフ」ができていると感じています。
24年の大会で印象に残っているというのが、9月に開催された日本女子オープンゴルフ選手権でした。プロテスト直後の試合、アマチュア内で1位を取れば最終テストに戻れる試合は3日目終了時にアマ内2位と好成績でしたが、最終日に崩れてしまい目標には届きませんでした。
「得意のドライバーが最終日はラフに行くことが多くなってしまい、ボギーが重なりスコアをまとめられませんでした」と森田選手。多くのギャラリーがいるなかでのティーショットを安定させるために、メンタル面も鍛えていきたいと話します。
一方で24年は年間を通して安定したゴルフに近づけたという好感触も残る1年でした。
「ビッグスコアも出ないけど、大きくスコアを落とすことがなくなりました。純粋に練習量を増やしたことも影響していますが、アプローチ・パターの精度が上がったことが要因だと思います」
地元・越谷をスポーツの街として盛り上げたい
練習や大会で張り詰めた日々を送る森田選手の気分転換は、親類から借りた畑で父と一緒にトマトやイチゴを育てることです。特にイチゴが大好き。埼玉県越谷市には関東で最大規模のイチゴ観光農園もあります。
越谷市で生まれ、小中高も地元の学校へ通った森田選手は、地元のイベントに積極的に参加しています。5歳から小学校低学年まで、徳島、東京・高円寺に並んで「日本三大阿波踊り」とも称される南越谷阿波踊りに参加してきました。
24年は明治安田埼玉東支社主催のゴルフコンペに参加。多くの方々との交流を重ねました。また、講演会などで縁ができたBリーグ「越谷アルファーズ」の試合を観戦することで、越谷をスポーツの力で盛り上げたいと改めて実感したといいます。
「まだまだ自分も認知度が低いですが、競技の枠を超えてスポーツで越谷を盛り上げていきたいです」
スポーツには「人を元気にする力」「人を集める力」「人を結びつける力」があると信じて、明治安田「地元アスリート応援プログラム」に応募しました。「ゴルフを通じて、地元に貢献していきたい」と力強く話します。
森田選手が世界で活躍するプロとなって、地元を元気にしてくれる日がくることも、そう遠い日ではないかもしれません。
(編集:4years.)