夢は大きく 世界大会の金メダル獲得で地元・浜松の方々に恩返し
静岡県のアスリート、女子ゴルフの永田愛梨選手(ネットの大学managara 1年)は2024年の国民スポーツ大会ゴルフ女子で優勝するなど、大きな活躍を見せています。26年最大の目標は、2度目の受験となるプロテストで合格すること。小さいころから永田選手を知る地元のアマチュアたちの応援に今度こそ応えようと、練習に打ち込んでいます。
「石川遼カップ」の全国大会Vで火がつく
永田選手がゴルフをはじめたのは6歳のとき。小学校入学前でした。アベレージ95の父拓也さんに隣町であったジュニアレッスンに連れていかれたのが最初でした。自宅から父の車で約30分。永田選手は「行くのがすごく嫌だった」と思ったことを覚えているそうです。
それでも、小学3年生のころから試合で入賞するようになってきたこともあって、「ゴルフって楽しいな」と感じるように。6年生の春には、日本ジュニアゴルフ協会主催の「石川遼カップ ジュニアゴルフチャンピオンシップ」を制して自身初の全国大会優勝を飾り、「自分はゴルフでやっていこう」とやる気に火がつきました。
「もうやりたくない」と言い合いになったことも
とはいえ、多感な年ごろ。永田選手は「友達と遊びたくて、中3までは、あまり練習が好きじゃなかった」と振り返ります。「もっと練習しないと」という拓也さんに「もう、やりたくない」と言い返すなど、中2のときは言い合いになったこともありました。
拓也さんは以前から顔見知りだった神奈川の選手の父から「あまり言いすぎず、干渉しないほうが、よい結果が出ますよ」と聞かされ、練習を促しすぎないよう改めました。適度な距離を保つなかで、永田選手も高校生になって調子が上向きに。大会で好成績をあげることが続き、「もう一度勝ちたい」という気持ちが戻ってきました。
永田選手は身長154cm。同年代のなかでは小柄な方で、ティーショットは技で距離を出すタイプです。飛ばすための体の動きはインスタグラムなどに上がっている動画を見て研究します。拓也さんから、ショットの際の足腰の使い方を解説する動画を勧められたことがありました。スクワットをするように、足で地面を押す感覚を説明していて、永田選手は「すごく参考になった」といいます。
はじめてのプロテストはいい経験になった
高校3年生で出場した25年の日本女子アマチュアゴルフ選手権では、優勝をめざしましたが結果は6位タイ。しかし、24年の同大会は8位タイだったこともあり、「それは良かったかなって思います」と気持ちを切り替えた永田選手は8月に初のプロテストを迎えました。
「1次、2次と何とか通過することができて、最終テストまでいったんですが。 残念な結果になってしまって。そこはちょっと、でも自分の実力不足も分かりましたし、すごいいい経験になりました」
永田選手がプロテストで足りなかったと感じたのが、ショットの精度だったそうです。「そんなに飛ぶ方でもないので。ショートゲームは結構練習して、いい感じだったと思っていたんですけど、それにショットがついていかなくて。そんなに悪いとまではいかないんですけど、やはり上にはいけなかった」と振り返ります。
オフシーズンには、明治安田「地元アスリート応援プログラム」のウォーキングイベントとゴルフコンペにも参加。「たくさんの方が声をかけてくださって、すごくうれしかった。コンペはラウンドできたのは一組だけだったんですけど。そこでもたくさんお話をさせていただいて。すごい皆さん温かくてうれしいなって思いました」と笑顔で語ります。
理想は吉田優利プロのような強気なプレー
高校を卒業し、この春から通信制の「ネットの大学managara(マナガラ)」に入学。第一学院高校でも3年生から通信に変更していたので、ゴルフをしながら勉強もできる通信の大学を選びました。
そんな永田選手にとっての26年の一番の目標はプロテスト合格です。課題のショット改善のためには、「コーチに相談して、数値とか見ながら課題を出してもらって、毎日コーチに会えるわけではないので自分ひとりでも考えながらやれるようになったかな。そういう環境はあったんですけど、あまり使えていなかった。もったいなかったなって思います」。原因も明確になり、いい感じで練習ができているそうです。
永田選手が目標としているのが、25年のJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)ツアーで3月の大会に優勝している吉田優利選手です。「プレースタイルはあんまり似ていないかなって思うんですけど、見ていても分かる強気なプレーが私にはあまりないところなので憧れます」と語り、普段の練習から自分にプレッシャーをかけて、試合で苦しい場面でも対応できるようになりたい、といいます。
テストに合格して地元の皆さんにプロの姿を見せる
昔から彼女を知る地元のゴルフ好きの人たちからの応援に応えたいと思っていた永田選手は、拓也さんから明治安田「地元アスリート応援プログラム」のことを知らされ、地元貢献の趣旨に共感して応募したといいます。「生まれてから18年間浜松で育っているので、お世話になっている方とか、練習場さんとか、すごく支えてもらっているので、プロになって結果で恩返ししたい。今年は必ずプロテストに合格して、来年はプロとして地元の皆さんに活躍している姿を見せられるように頑張ります」と力強く語ってくれた永田選手。
「田舎すぎず、都会すぎず、過ごしやすい」と浜松の良さを表現する永田選手。特別な日に食べることが多いという好物の「浜松餃子」でパワーをつけ、世界もめざす永田選手の最終目標は4年に一度の世界大会での金メダルです。「周りの方から愛される選手になりたいし、それに向かって日本のツアーとかで優勝を重ねながら世界で活躍できる選手になりたい」。
ゴルフでお世話になった方々への恩返しだけでなく、ゴルフに関心がない人でも注目する世界大会で活躍することは、浜松の皆さんへの大きな恩返しとなることでしょう。
(編集:4years.)