2025年はレギュラーツアーにも参戦 プロへの道をめざし練習の日々
岩手県のアスリート、女子ゴルフの中野舞子(まこ)選手は、2023年の全国高校ゴルフ選手権秋季東北大会で3位に入り、24年の東北ジュニアゴルフ選手権では2位に輝きました。高校卒業後の現在は、地元盛岡を離れプロをめざしてひたすら練習の日々を送り、25年はJLPGAレギュラーツアー、ステップ・アップ・ツアーにも参戦しました。26年夏には再びプロテストにも挑戦し、夢の実現へとひた走っています。
コースに出られない冬は、筋力強化とスイング改造
中野選手がゴルフをはじめたきっかけは小学1年のころ、父の康行さんが自宅でゴルフの素振りをしているのを見て面白そうだなと思ったからです。はじめてゴルフ場に行ったのは小学2年のときで、近くの河川敷にあるショートコースでした。「クラブに球が当たると飛んで、自分の思いどおりの方向に打てたのがすごく楽しかったです」
県内の大会に出場するようになり、中学3年のときには全国中学校ゴルフ選手権東北大会で3位に入り、はじめて全国大会に出場しました。「行く前はどんな感じかとワクワクしていたのですが、いざ試合がはじまると、みんな強そうな子たちばかりで緊張したのを覚えています」
高校はゴルフ部のある盛岡中央へ。中野選手は1年のときから高校の全国大会に出場し、雪国の盛岡では冬はゴルフコースに出られないため、ジムでのウェートトレーニングで体幹や腹筋、背筋などを鍛え、スイング改造にも取組みました。
23年10月の全国高校ゴルフ選手権秋季東北大会では、ショットが良く、ピンから3~4mにつけたときに、集中してバーディーパットを決められました。「一打一打に集中して、パターも思いどおりに打てました」。3位の好成績を残せました。
24年7月の東北ジュニアゴルフ選手権(女子15歳~17歳の部)では見事、2位に輝きました。「アプローチで寄せ、パターで入れるなど、ブレずに攻めのゴルフができました」と手応えを語り、「高校生活のなかで多くの試合を経験してきたおかげで、ここぞの場面で目の前のショットに集中できるようになった」とも言います。
得るものが大きかったプロトーナメント挑戦
25年中野選手は、はじめてプロのトーナメントにも出場しました。残念ながら予選落ちとなってしまいましたが、得るものは大きかったようです。
「プロのトーナメントは、これまで出場してきたアマチュアの大会とは全く雰囲気が違いました。著名なトッププロたちを間近に見て一緒に練習やラウンドをして、『自分もこの舞台に立ちたい!』という気持ちが強くなりました」
ただ、レベルの違いもまざまざと感じたようで、ドライバーの飛距離やアイアンやアプローチ、パットの精度などのレベルアップはもちろん4日間競技を戦い抜くためにメンタル面も強くならないといけないと実感したそうです。
一方で、自信を持てた部分もありました。ユーティリティやアイアンのハーフショット、ライン出しなどは、このまま磨いていけば十分に通用する手応えを感じたとのことです。
そして、7月には、3度目の挑戦となるプロテストに臨みます。「1回目は体験、というか受けてみただけという感じでしたけど、2回目は『受かりたい!』という気持ちを強く持って臨みました。でも、実力というかまだまだ足りないところが多かった。3回目の次は、その足りなかった部分も含めこれまでさらに練習してきた成果を出せれば、と思っています」
地元への思いとともに夢に向かって
高校卒業後、ゴルフに集中する環境を求めて、地元を離れ千葉でひとり暮らしをしている中野選手ですが、やはり家族や地元への思いは強く、「ゴルフで課題が見つかっていろいろ悩んでいることとか、練習方法についてなどは、盛岡にいる父に電話してよく相談しています。また、ひとり暮らしでの生活面でも、母にいろいろアドバイスをもらったり、悩みの話を聞いてもらったりして、すごく支えになりました」と話してくれました。
25年は、お盆や正月など何度か盛岡にも戻り、家族との日々を過ごしたそう。よく行くのがお父さんの実家で、「自宅で作った野菜などを使って祖父が料理を作ってくれたりして、みんなでご飯を食べると本当に帰ってきたという気持ちになって落ち着きますね」とのこと。
盛岡に帰ったときには、盛岡支社のゴルフコンペにも参加しました。「千葉でひとり暮らしをしていることを話すと、いろいろ心配してくれたり、プロテストやゴルフのことも気にしていただき声をいっぱいかけてもらいました。地元にお父さんお母さんがいっぱいいるような感じで、本当に励みになりました」
ゴルフでプロをめざして活動していくなかで、地元にも貢献できるということに共感して明治安田「地元アスリート応援プログラム」に再び応募したという中野選手。「26年に入って盛岡や青森など東北で大きな地震が起こったりして不安に感じている人も多いと思うので、自分が好成績をあげたりして少しでも明るいニュースを届けたい、もっと地元の人に笑顔を届けられるように頑張っていきたい!」と、地元への思いと夢の実現に向けて熱い思いを語ってくれました。
(編集:4years.)