名門ゴルフ部で「大人のゴルフ」に進化 集大成の年にプロになる
群馬県のアスリート、女子ゴルフの二宮佳音選手(東北福祉大学2年)は、2025年の常陸宮妃杯第4回全日本女子大学ゴルフ選手権競技で最優秀選手を受賞した有力選手です。名門の東北福祉大学で「大人のゴルフ」に進化を遂げ、4年生でのプロテスト合格に向けて日々研鑽を積んでいます。
小学5年に世界ジュニアゴルフ選手権4位に
ゴルフをはじめたのは、4歳のときです。4歳上の姉が通うゴルフ教室についていったのがきっかけでした。「幼いころから打つことが楽しくて、クラブをぶんまわしていました」。ゴルフ教室でこつこつと腕を磨き、頭角を現していきます。小学5年のときには国内の予選を勝ち抜き、アメリカで開かれたIMGA世界ジュニアゴルフ選手権に出場して4位に入りました。次の年も同大会に出場します。
しかし中学校に入ると、成績が伸び悩みました。学業にも熱心に取組みたいと考え、ゴルフとの両立をめざしたのですが、なかなか難しかったそうです。
進学した利根商業高校でゴルフ部に入ったのが、転機になりました。指導者にさまざまな「引き出し」があることを学びました。ボールを曲げる、低めに飛ばす、場面によっては片手で打つ方がいい……。状況に応じた方法を教わりました。そうした指導を活かせたのが、24年3月の全国高校ゴルフ選手権春季大会でした。9位タイの成績を残し、ベスト10に入る目標をクリアしました。
ゴルフに集中できる環境を求めて名門に進学
高校卒業後は親しみ深い地元を離れます。そして東北福祉大学に進学したのは、向上心からでした。出身者に松山英樹選手、金谷拓実選手らがいる名門。宮城県で自分をもっと磨くために「武者修行」を決めました。ずっと見守ってくれた父母のサポートからいったん離れ、寮生活でははじめてのひとり暮らし。慣れない自炊もこなしています。
ゴルフ部には同期の有力選手が何人もいて、「いろんなプレースタイルの選手の良い部分が参考になる」と刺激になっています。合同練習のほか、個人としての練習は自分で考えて決めています。「寮のすぐそばにトレーニング場があるので、朝から晩までたくさん練習して、試合や合宿のときにはコーチの方々からアドバイスをもらえています。ゴルフに集中できる恵まれた環境で、技術や知識を最大限に吸収して力をつけられている実感があります」
新たな環境での日々の努力の成果を最も発揮できたのは、25年10月開催の常陸宮妃杯第4回全日本女子大学ゴルフ選手権競技でした。団体戦で行なわれたこの大会で最優秀選手を受賞する活躍で、チームの優勝に大きく貢献しました。「学校の練習施設で基礎技術を磨いた成果を発揮できました。また、団体戦なのでチーム内で励まし合いながら諦めずにプレーできたのが大きかったです」と手応えを口にします。
地元を離れて東北福祉大学に進学してからは、生まれ育ったみどり市への愛が強くなりました。「久しぶりに帰ると、空気がきれいで過ごしやすく、ご飯もおいしいと感じます。やっぱり、ついつい帰りたくなってしまう場所です」。帰省したときに決まって行くのは、実家の近くにあるラーメン屋「手打ちラーメン金龍」。好きな醤油ラーメンがいつも恋しくなります。
明治安田「地元アスリート応援プログラム」に応募した理由は「私がゴルフで活躍することで、みどり市のことを知ってもらえたらうれしい」からでした。足尾山地がそびえ、渡良瀬川が流れる自然豊かな地。昔ながらの懐かしい風景も残されています。地元の名物「焼きまんじゅう」のみそだれの味、香ばしさも自慢です。何より、こどものころからゴルフを頑張っている二宮選手を応援してくれる人々がいます。
明治安田「地元アスリート応援プログラム」に参加してからは地元の方々に声をかけられることが増え、自身も生まれ育ったみどり市への思いが強くなったといいます。明治安田太田支社主催のゴルフ会に参加した際には、地元の方々に練習内容や東北福祉大学の環境について聞かれ、「いろんな話をできて喜んで下さったのがうれしかったです」と振り返ります。
力をつけて大学4年生でプロテストに挑戦へ
大学2年生になった現在では、新たな環境での1年間に研鑽を積み、確かな成長を感じています。「高校時代はあと先考えずがむしゃらにピンを狙う攻め続けるゴルフが多くて、うまくいかないと大崩れしてしまうことが多かったです。ただ、大学に入ってからいろんな選手のプレーを見るなかで、攻めと守りのバランスを自分のなかで考えて1日のプレーをマネジメントして計画性を持ってやったことで、落ち着いて最後までできるようになりました。大学に入ってからプレーが大人になったかなと思います」
進化を示せた個人戦は25年8月に行なわれた日本女子学生ゴルフ選手権競技でした。「大学生になって初の全国大会で、練習の成果を発揮できました」。9位タイの成績を残せましたが、「次こそは優勝したい」と意気込んでいます。そのために「飛距離を伸ばしたいので、トレーニングを増やして自分の体を強くしていきたいです。あとはスイングの再現性を高めて、どんな時でも安定感のあるプレーを続けられるように頑張りたいです」とさらなるレベルアップに貪欲です。
将来の夢はプロツアーで活躍できる選手になることです。プロテストは大学4年生になってから受ける予定で、それまでは「大学の大会に出場して力をつけられるように頑張りたい」。プロゴルファーになったら、「獲得した賞金で家族を温泉旅行に連れていってあげたい」という思いや「小さいころから育った地元への感謝をプレーで伝えられたら」という気持ちもあります。夢を抱いて奮闘するなかでも、自身を育ててくれた恩は大切にし続けていきます。
(編集:4years.)
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女子ゴルフ
二宮 佳音
にのみや かのん
貢献したい地元:群馬県みどり市
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