千葉から世界一へ 夢を抱く努力家のゴルファー
千葉県のアスリート、女子アマゴルフの仁科優花選手(TEAM KGAジュニア所属)は2024年7月に開催された「IMGA世界ジュニアゴルフ選手権」で優勝を果たした実力派です。「プロテスト合格、国内優勝、海外でメジャータイル獲得」という目標を掲げ、「世界ランキング1位」のプロゴルファーという夢の実現に向けて努力を続けています。
理想的な練習環境を求めて一家で引っ越し
ゴルフとの出合いは小学4年、父親の良太さんと練習場へ行った夏休み最終日でした。打ちっ放しでボールを打ってみても、最初は思いどおりにいきませんでしたが、だんだんとボールを捉えられるようになったそうです。すると、ショットを打つことが楽しくなり、やがてゴルフ教室にも通うようになりました。
日々上達する仁科選手に対して、良太さんはコーチ役を務めるようになり、「やるからには本気で取り組んで、世界一に挑戦しよう」という大きな夢を示しました。決して声援だけではありません。仁科選手が小学校を卒業したのを機に、より良い練習環境を求めて一家で引っ越し。千葉市の都心部にあったマンションから、同じ市内でも郊外の緑豊かな地域へ移り住みます。
仁科選手は早朝5時に起き、家の向かいに広がる林で木登りをして腕力をつけ、駆け回ってトレーニングに励んでいます。練習にいそしむ様子を見たゴルフ場からも協力を受け、毎日のように放課後、練習でコースを回れるようになりました。練習場とは違って斜面からのショットやバンカーショット、傾斜のあるグリーンでのパッティングなど、実戦的なゴルフ練習に励むことができる、理想的な日々が訪れました。
自宅の近くは田んぼや畑が目立つ地域です。野菜が好きな仁科選手は「ゴルフのために引っ越してきた千葉市若葉区で、地域の方のサポートを含めて最高の環境を与えていただいています」と第二の故郷でもある地元への感謝の気持ちを抱いています。
だからこそ、地域で社会貢献活動をするアスリートを応援する趣旨の明治安田「地元アスリート応援プログラム」へ応募を決めました。「プログラムを通じて応援をしていただくことを励みに、将来、世界の舞台で活躍すること。いつか地元のみなさまに感動していただけるようになることが恩返しです」と仁科選手は考えています。
悔しさを糧に世界ジュニアゴルフ選手権優勝
そして仁科選手は22年、アメリカのサンディエゴで「IMGA世界ジュニアゴルフ選手権」に初出場。7位タイの成績を収めましたが、悔いが残る大会だったと振り返ります。
「最終日までは2位タイにつけていたのに、最終日に体力も技術も足りなくて、結果、7位タイに下がってしまったのが、すごく悔しくて…」
アメリカでの悔しさを糧に、仁科選手は猛特訓に励みます。「次の世界ジュニアゴルフ選手権に向けて、最終日まで持たせる体力をつけるために、持久系の自重トレーニングをたくさんやりました」。約2年にも及ぶ努力の結果、24年7月に行なわれた「世界ジュニアゴルフ選手権」で見事、優勝を果たしました。
「日本での予選を通過してアメリカに行けるとなったときから、次に出場するときは絶対に優勝して良い思い出にしたい気持ちが強かったので、本当に良かった。優勝が決まったときは喜びが爆発よりも、努力が実って2年前の悔しさを晴らせて安心したほうが強かったです」
理想像はギャラリーが楽しめる豪快なゴルフ
その後は帰国して地元に帰り、千葉県議会と千葉市のスポーツ功労賞を受賞。「千葉県出身選手として、世界ジュニア選手権で優勝できたことはすごくうれしかったです」。それだけではなく、仁科選手にさらなるうれしいサプライズが待っていました。
「学校の前に優勝祝いの横断幕を飾ってくれていたんです。学校だけではなく、地元の練習場の方々、PTAの方々など、みんなで協力して作ってくださったみたいです。本当にここの地元で良かったと思いました」
高校生となった今、通信制の学校に通っているため、ゴルフの練習時間が増え、さらなる体力強化、トレーニングによる技術力アップに励んでいます。夢は「高校3年でJLPGAのプロテストに合格。そこから1、2年以内くらいで国内優勝。その後はずっと海外で戦いメジャータイル獲得」。そして「世界ランキング1位」をめざすなかでも、ただ目標を達成するだけではなく、「ギャラリーの方が楽しんでもらえるような豪快なゴルフをしたい」と理想像を描き、「応援してもらっていることを糧に努力していきたい」と地元への感謝も忘れていません。
千葉から世界へ。仁科選手のあくなき挑戦は続きます。
(編集:4years.)
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