〔Presented〕 企画制作:朝日新聞社メディア事業本部

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明治安田 地元アスリート応援プログラム

地元の若手アスリートを地域社会とともに応援しよう!

愛媛県

スポーツクライミング

大政 涼

おおまさ りょう

愛媛から壁面のスピード王へ 世界トップへ駆け上がる

愛媛県のアスリート、スポーツクライミングの大政涼選手(松山大学4年)は、次々と日本記録を更新して勢いに乗る22歳の若手クライマーです。施設や指導者が充実している東京に拠点を移すなど地方を離れる選手が多い中、大政選手は地元・愛媛を拠点に世界の舞台で実績を重ねています。

小学5年のときからはじまったクライマー生活

アウトドアが大好きな家族と一緒に、幼い頃からキャンプや山登りを楽しんでいたという大政選手が、はじめてクライミングを体験したのは小学5年のとき。最初は遊び感覚でジムに通っていましたが、3ヵ月ほどたったある日、大会が開かれていることを知り、がぜん、挑戦する意欲が湧いたといいます。

▲競技をはじめた頃の大政選手

そこからはほぼ毎日ジムに通い、めきめきと上達。スポーツクライミングには、同じ条件で設置された高さ15mの壁を2人の選手が同時に登り速さを競う「スピード」、高さ5m以下の壁を制限時間内にいくつ登れるかを競う「ボルダー」、制限時間内に高さ12m以上の壁のどの地点まで登れるかを競う「リード」の3種目があります。

2018年には国体のリード種目で愛媛代表として優勝を勝ち取り、クラスメートらが喜んでくれたときには、入賞のうれしさに加えて、みんなに応援してもらえることのうれしさもかみしめたといいます。

「高校卒業後に上京するか地元に残るかで悩んだのですが、結果的に松山市内の大学に進学して競技を続ける選択をしたので、今でも地元のみんなに応援してもらっていることを日々実感しています。たとえば散髪に行くたびにお店の人が『大会に向けて調子はどう?』と聞いてくれるし、昔からの知り合いは、昨年、日本代表になれたと報告したときにもすごく喜んでくれました」

たくさんの人の応援もあって国体での優勝以降も結果を出し続け、22年にはスピード競技で日本新記録を樹立。さらに同年、2度自らの記録を更新しました。

愛媛は競技を続ける上で環境が整った最高の街

地元を愛する大政選手ですが、23年度に明治安田「地元アスリート応援プログラム」に参加すると、驚きと意外な出会いがあったといいます。

「僕のことを応援してくれる人が思っていたよりも多くて驚きました。たくさんの方からの応援のメッセージをいただいて『頑張ろう』という思いが強くなりました。中でも驚いたのが小学校の頃の先生がクラウドファンディングを通じた支援に参加してくれていたこと。思わぬ出会いがありました」

大政選手にとって地元のお気に入りは豊富な温泉施設です。「全国的にも知られている道後温泉のあたりは昔ながらの雰囲気が残っていて落ち着きます。試合前には温泉につかることで筋肉の疲れが取れていくのを実感しています」

愛媛といえば、ミカンも外せません。「愛媛ではミカンは品種が豊富で年中スーパーに並んでいますし、買わなくても近所の方からいただいたりもします。僕が大好きな『紅まどんな』は甘みが強くてゼリーのような食感が最高です。愛媛にきたらぜひ食べてほしいです」

競技環境も、自身にはぴったりだと感じています。幼い頃から通うジムが近くにあるのはもちろん、近隣の西条市には、スピード競技用の壁を有した施設もあります。地元のチーム「スピードスターズ459」に所属しており、仲間たちと切磋琢磨してきました。「今は僕がリーダー的な存在。僕が活躍すれば、下の子たちもついてきてくれるはず」。仲間たちの存在がいつも背中を押してくれています。

「コーチにも恵まれているし、本当に周りの方々のサポートがあってここまでくることができたと思っています」。コーチには、うまくいかないときに悩みを聞いてもらうこともあると明かしますが、これまでの競技人生の中では、精神的につらくなかなか立ち直れなかったこともあるのだとか。

海外トップ選手の映像を見ながら自己分析

「つらいことはしょっちゅうありますが、今でも一番は、地元で開かれた17年の愛媛国体に出場できなかったことです。この競技をはじめた当初の目標が愛媛国体に出ることだったので、それがかなわなかったことで、どこをめざしたらいいか分からなくなったんです」

一時は競技をやめることまで考えたという大政選手ですが、コーチをはじめとする周りの人たちが寄り添ってくれたことで、再び前を向いて歩み出します。

「落ち込んでいたときに、世界で活躍している選手の話などを聞いて、自分の視野がいかに狭かったかを知ったんです。国内大会にばかり目を向けて一喜一憂しているのではなく、自分も世界で戦える選手になりたい! と強く思いました」

そこからは、持ち前の粘り強さで黙々と練習に励み、技術にも磨きをかけ続けている大政選手。特に、得意とするスピード競技では結果を出したいと、両手を離して次のホールドに飛びつく「ランジ」の練習や、強い体づくりのための自重トレーニングに力を入れていきました。また、練習で壁を登る際には必ずビデオを撮って、自分の動きを客観視。歴代の世界記録保持者である海外のトップ選手の映像と見比べて、「自分は体の軸がぶれているから、左右に動く無駄な時間を削って垂直に上がることでスピードを縮める必要がある」と分析しています。

▲23年11月にジャカルタで行なわれたアジア大陸予選 ⒸLenaDrapella

種目をスピードに絞り、記録更新ラッシュ

大政選手にとって23年は飛躍の1年になりました。23年4月に行なわれた「にしけいカップ」で日本新記録となる5秒31を記録すると、その後の大会でも度々、日本記録を更新していきました。

そのきっかけになったのは23年3月のスピードジャパンカップでした。

「それまではスピードクライミングだけでなく、他の2種目にも出場していましたが、この大会からスピードだけに絞るようにしたんです。それでトレーニング内容もよりスピード仕様にすることができたのが結果につながりました」

前半のスタートダッシュに課題があり、それを克服するトレーニングを中心に積み重ねていきました。「にしけいカップ」前には当時の目標だった5秒1というタイムを記録。これが自信となり、その後の快進撃へとつながっていきました。

現在の自己ベストタイムは23年9月に中国・呉江(ウージャン)で行なわれたワールドカップ最終第6戦でたたき出した5秒07。練習では世界のトッププレーヤーでも数人しか記録していないという4秒96にも到達するなど、その急成長ぶりには目を見張るものがあります。

「25年までには現在の世界記録を塗り替えたい」と目標を語る大政選手。24年はワールドカップの年間チャンピオンというビッグタイトルをめざしています。それが実現すれば、「憧れの選手」と語るベドリック・レオナルド選手(インドネシア)とも世界の舞台で互角に争う日もそう遠くないでしょう。地元を背負い、高みをめざして駆け上がる大政選手の勢いは止まりません。

(取材・制作:4years.)

※プロフィール写真 ⒸWINAGENT

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貢献したい地元:愛媛県松山市

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