地元・都留への思い胸に 世界を舞台に活躍するぞ!
山梨県のアスリート、女子ゴルフの鈴木みなみ選手(埼玉栄高校3年)は、寮生活をおくりながら競技に打ち込んでいます。将来は世界の舞台で輝くプロゴルファーにという夢を抱いています。こころには地元・都留で応援してくれる人々への思いがあります。
飛ばす喜び、はじめたころから感じていた
ゴルフとの出合いは、小学1年のとき。シングルプレーヤーの父についてコースに行ったのです。試してみると、これがほんとうに楽しかった、と振り返ります。そして、レッスンに通いだしました。
「初心者のころから、ボールを遠くに飛ばす喜びを感じていました。ナイスショット!と言われると、すごく気持ちがよくて、やる気になって」。父とともにゴルフ場や練習場に行き、地元の方々に見守られながら練習をするようになります。
現在は寮生活をおくりながら、埼玉栄高校(さいたま市)に通っています。朝早くから、放課後は暗くなるまでゴルフに打ち込む日々です。
ゴルファーとして欠かせない要素として、精神面のコントロールを挙げます。うまくいくときは歌をうたいたくなるほど気分があがります。しかし、半面もあります。「調子が上がらないときは、周りの選手のプレーを見て、あれこれ考えてしまうこともあります。いつも淡々と自分のスイングをしていけばいいのですが、課題はあります」
ただ、練習環境に恵まれた埼玉栄で鍛えられ、ショットもパットも精度が上がってきています。その成果で2025年の埼玉県女子アマチュアゴルフ選手権で優勝しました。26年の関東女子ゴルフ選手権でも、見事、初優勝を果たしました。「この大会ではショットとパットがかみ合って、よい結果が出ました。今後への手応えをつかめたと思います」
練習に打ち込むばかりではなく、寮には大きなお風呂があり、同世代のアスリートとおしゃべりをするのも楽しみです。
苦しくても笑顔でプレーを
都留に帰省すれば、富士山が見える風景にほっとします。起伏に富んだ地形を活かしたトレーニングもよくしますし、自宅の近くで散歩をするのが楽しみ。近所の和菓子店の、かりんとうまんじゅうが大好きです。
こどものころからゴルフに打ち込む姿を見守ってくれた地元のみなさんはいまも変わらず、よく応援してくれます。温かな応援の声を聞いていると、「将来、いい報告をしたい」という思いが湧いてきます。
ゴルファーとして、世界の強豪が競い合う米国で活躍する、という大きな夢を抱いています。小さいころから海外の舞台に興味があり、中学のときにゴルフ留学を2度経験しました。コーチからの助言が的確で、筋力を鍛える設備も、データ解析もレベルが高く、目からうろこが落ちることの多い日々でした。
高校1年のときには米国で開かれたIMGA世界ジュニアゴルフ選手権に出場。序盤は好調でしたが、慣れない環境ということもあり、最終的には不本意な順位でした。「世界にはすごい選手がいることを肌で知れました。収穫でした」
同じ埼玉栄高校出身でお手本にしたい選手がいます。プロゴルファーの岩井千怜(ちさと)、明愛(あきえ)姉妹です。2人とも米ツアーに参戦しており、活躍しています。
「スイングに切れがあって、ショットもパターも全部すごい先輩です」と感じています。
笑顔が素敵なところにもひかれます。「プレー中も、ほがらかな表情でいるところも素敵だと思います」
自身を省みての思いです。結果が伴わないとき、くよくよ下を向いてプレーをしても状況は好転しないものだそうです。「内心は苦しくても、笑顔でいる方がスコアはついてきます」
プロテスト挑戦 米国でも自分を磨きたい
26年は日本でプロテストに挑戦します。そして近い未来に、米国に拠点を移すことを望んでいます。「アメリカにはゴルフの最高峰のコースが多数あり、世界レベルの選手たちと一緒にプレーできる環境で自分を磨きたいのです」。ゴルフをはじめるきっかけになった父の雅俊さんも「ゴルファーとして可能性をひろげる方向に向かってほしい」と後押しします。
「世界的な選手に成長した姿を見ていただくことが、応援してくださる地元のみなさんへの恩返しだと信じています」
夢の実現を。
きょうも理想のプレーをめざし、ひたむきに励んでいます。
(編集:4years.)