〔Presented〕 企画制作:朝日新聞社メディア事業本部

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明治安田 地元アスリート応援プログラム

地元の若手アスリートを地域社会とともに応援しよう!

熊本県

自転車

内野 友太

うちの ゆうた

海外留学で上がった限界値 自信を手にして4年に1度の大舞台へ

熊本県のアスリート、自転車のMTB XCO (マウンテンバイク クロスカントリー・オリンピック)の内野友太選手(Q-SHU UNION CJ UNIT所属)は、JC(Coupe du Japon)2023男子ジュニア1位、世界ランキング37位の実績を持つトップレベルの選手です。

小学5年で競技に出合い、高校1年のときの勝利が自信に

MTB XCOは、山野を中心とした凹凸の激しいコースを走り、順位を競う競技です。そそり立つ急坂を登り、ときには2mはあろうかという段差をジャンプして下ります。

内野選手が競技に出合ったのは小学5年のとき。父親の友人が出るレースを観戦に行ったのがはじまりでした。自転車で走れるとは思えない土の道を力強く走る姿に感激し、父親にやりたいと訴えました。

「それまで自分から何かをやりたいという子どもではありませんでした。それだけに父親もやる気を認めてくれたらしく、すぐにマウンテンバイクを買ってくれました。GIANT製の白と紺のフレームのMTBはとてもかっこ良くて、うれしくて、毎日15~16kmは乗りました」と当時を思い出します。

中学2年のときに全国大会で7位、中学3年でCoupe du Japon 京都湯船のユース男子で4位になるなど、実力をつけていきました。

▲レースに参加しはじめた頃の内野選手

内野選手は自身の強みを「コースの状況を見抜く目と、路面の変化や瞬間的な動きへの対応力の高さ」と分析します。それが最も発揮されるのが、多くの選手が難しさを感じる雨の日のレースです。

最も自信をつけたのは、高校1年のとき出場した阿蘇観光牧場MTBクロスカントリー大会での勝利でした。雨でコースがぬかるむ中、最上位のエリートカテゴリーだった森下尚仁選手に競り勝ちました。誰もが予想しなかった結果でしたが、内野選手自身は「雨ならいける!」と滑りやすくなったコースを的確に捉えて粘り強く走り続け、抜きつ抜かれつの激戦から最後に抜け出して先頭でフィニッシュしました。

鮮烈なジュニアデビュー、オランダに短期留学

▲熊本・吉無田高原のコースを走る内野選手。変化の激しいコースへの対応が勝敗を分ける

2022年は、Coupe du Japonユース男子の部で年間総合チャンピオンとなり、強化指定選手にも選ばれました。

23年からは一つ上のジュニアカテゴリーで戦い、「ユースのときに比べると体格差が出てくる」なかでも、4月から10月にかけて開催される国内のシリーズでは、第1戦Coupe du Japon 菖蒲谷(兵庫県たつの市)で、いきなり男子3位になり、鮮烈なジュニアデビューを飾ります。

「ジュニアのレースははじめてでしたが、ライダー同士ピリピリしたものではなく、競い合いながらお互いを高め合っていこうという雰囲気で力が湧いてきました。シリーズの試合は海外遠征やアジア選手権への参加やスタート順に影響するので、1試合1試合をしっかり走りポイントをとってランキングを上げていかなくてはいけません」

そして8~9月にはオランダへ短期留学。「会場、走り方、コース、体格、もう全部日本とは違って、日本と海外のマウンテンバイクは別競技だと思いました」。ヨーロッパで受けた衝撃により「自分の限界値がかなり上がった」と大きな成長を語ります。

「海外遠征中は8月のSwiss Bike Cup Basel + UCI Junior Series XCOという大会で結果を出そうと臨みましたが、うまく走れず48位に終わりました。そこで次の大会までの間に海外選手の走り方を見て研究をして、相手の心理を読み、相手の得意・不得意をしっかり観察して、自分の得意のところでスピードを上げる走り方を覚えました。そして同月のGskin Rockrider MTB Trophy - Neufchateauでは3位。一つのレースを走って改善点を見つけ、修正して次のレースで確かめるという取り組みで順位が変わる手応えをつかみ、レース一つひとつに対する準備と分析で大きな収穫を得ました」

また、短期留学では海外選手からメンタル面で学ぶことがあったといいます。

「日本のレースだと牽制し合ってセーブするシーンもあるんですけど、海外の選手だと最初から最後まで全員が全力。応援やサポーターの数も違い、日本だとコース上の1カ所か2カ所に人が集まって応援しますが、海外のレースだとあちこちに観客がいて、頑張りやすくなる環境があるからだと思います。休んだら置いていかれるので、休まずに常に全力を出すのはとても勉強になりました」

夢はMTB XCOの魅力を伝え、日本で広めること

ターニングポイントとなった海外留学を実現できたのは、明治安田「地元アスリート応援プログラム」に参加し、資金面でのサポートがあったおかげでした。「活動の幅が広がり、競技者としても人としても成長することができました」と、感謝しています。

また、プログラムに参加することで地元からの声援を改めて感じたと語ります。「自身が更新する活動報告に対する反応も多く、頑張ろうと感じました。また、自覚を持って競技に取り組む必要がある緊張感も生まれました。これからもMTB XCOの普及や地元の熊本県菊陽町に貢献したいと思います」

菊陽町は阿蘇カルデラから流れる白川を中心に、自然の恩恵を受けてきた町です。水道や田畑の水は阿蘇の山域からろ過されてきた地下水でミネラル豊富。水のおいしさに定評があります。

そんな水で育った野菜の味も絶品で、「子どもの頃からニンジンとピーマンが大好きで、テレビなどで『嫌い』と言っている子を見て不思議だったんです。他県に行くと野菜の味が全然別物で驚きました。菊陽町の野菜はみずみずしさや香りが全然違うんです」と話します。

熊本には阿蘇の大地を利用したMTB XCOコースが多く、ライダーも多いそうです。エリート(国内最上級クラス)のダウンヒルライダーとして活躍する山本一晴選手も町内に住み、子どものときは一緒にマウンテンバイクで遊んでいました。もっと魅力を伝えてこの競技を楽しむ人たちを増やしたいと考えています。

▲22年、ユースの年間王者となった内野選手。世界での活躍も見据える

「MTB XCOは走るだけでなく観戦も楽しいんです。選手によって下りが得意だったり登りが得意だったりして順位が入れ替わることが多く、脚力だけでは決まらないので最後の最後まで見応えがあります。山の中でやることが多いので観戦しにくいのが難点ですが、XCE(クロスカントリー・エリミネーター)という競技は街中が舞台で、階段などの人工物がコースにあります。スピード、そしてこんなところも上り下りできるのかというライダーの技術が面白いと思います」

XCEの大会は国内では開催地が限られますが、「将来は地元の市街地などでもXCE大会を開催して、たくさんの地元の人に観戦してほしい」と考えています。

夢はMTB XCOをもっと日本で広めること。そのために、4年に1度の大舞台に出場するという目標を掲げています。

「誰もが注目する4年に1度の大舞台に出場するには、アジア選手権優勝、もしくはワールドカップで上位に食い込む、という2つのルートがあります。ワールドカップに出場するには日本のレースで上位に入る必要があるので、まずは全日本選手権優勝をめざしていきたいです」

この競技を楽しめているのは、応援してくれる人がいるからこそ。「実績があれば観客も集まる。結果を出すのが一番の恩返し」と心に刻む内野選手は、感謝の思いを胸に走り続けます。

(取材・制作:4years.)

アスリート情報

熊本県

クロスカントリー・マウンテンバイク

内野 友太

うちの ゆうた

貢献したい地元:熊本県菊陽町

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