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岩崎宏美さん
June.2025
Vol.237
応援してくれる人や見守ってくれる人に
パワーをもらっている50周年の今
歌手岩崎宏美さん

1975年のデビューから今年4月25日に50周年を迎えた岩崎宏美さん。体調を崩し一時期は「50歳になったらやめようと真剣に思っていた」という歌手としての活動を現在も積極的に続け、全国で開催するコンサートでパワフルに歌声を届けられている理由や秘訣(ひけつ)とは──。

記念コンサートのステージで起きた奇跡

4月25日は、岩崎宏美さんのデビュー記念日。50周年を迎えた今年、この記念日に岩崎さんは昭和女子大学人見記念講堂で、コンサートに足を運んだ人たちに囲まれて祝いのステージに立った。

「この日のコンサートに向けて50周年という節目の重さと大きさが私の中でどんどん膨らんでいました。デビュー当時は、まさか音楽をこんなに続けていられるとは思っていなかったので。来てくださった皆様に楽しんでもらうためメドレーを作ったのですが、『ロマンス』や『シンデレラ・ハネムーン』などは最近は全部を地声では歌えなくなっているので、いつも苦労しながら歌っていたんです。でも、この日のステージでは、『あれ? 今日、声出る』って。普段は出ない声が出せたんです。言葉にできない不思議なパワーというか、会場で生まれた奇跡というか──。その日を境に色々なことがリセットできて、幸せな50周年を楽しもうという気持ちになれました」と記念日のコンサートを振り返る。

その歌声で聴く人を楽しませ続けている岩崎さんだが、体調を崩して「50歳になったら歌手をやめよう」と思い、周囲にも真剣にそう話していた時期があったという。

「甲状腺の病気を発症して体調が優れず、プライベートでもつらいことがあった時期でした。自分の体のことだけでいっぱいいっぱいで、真剣にやめることを考えていたんです。そんな時、シャンソン歌手の石井好子さんが80歳のバースデーに開かれたオーケストラコンサートを聴きに行きました。1部はオーケストラの演奏で、2部の何曲目かに、石井さんがドレスを着てヒールのある靴を履いて出てきた姿を見て、体調のことで悩んでいる自分が恥ずかしくなったんです。年齢に関係なく、ステージに立つ姿と歌声で人はこんなにもエネルギーを与えることができるんだって」

ステージから与えられた希望とエネルギーを、今度は岩崎さんが自身のステージで返していく。

ぜいたくな音色に浸れるオーケストラとの共演

ステージに立って歌い続けるために心がけているのは、「よく眠ること」と「暴飲暴食を避けること」と、いたってシンプルだ。

「以前は夜更かしをする方でしたが、最近は夜の12時には寝るようにしています。お菓子やソフトクリームなど太りやすい物が大好きで、コンビニの前を素通りできないほどですが、少し落とした体重をキープするために控えるようにしています。あとは、地道なストレッチとこまめなマッサージで凝りをためないこと。巡りが滞ると声にも影響が出る気がしています。この年齢になると、現状維持が一番大切かなと」

50周年を彩るコンサートの一環として、秋には妹の良美さんと「岩崎宏美・岩崎良美ファンタスティック・オーケストラコンサート」の東京と兵庫・西宮での公演が決定している。

「実は私、中学の頃音楽の成績が良くなかったんです。成績では1がついたこともあるくらい。オーケストラで活躍されている方々は、皆さん子どもの頃から楽器を持ち、音楽の専門教育を受けて、その中でもオーケストラで仕事ができる限られた人たちだと思うんです。だから、オーケストラとの共演を始めた頃は、こんな私が共演なんてと少し申し訳ない気持ちもありました。経験を重ねて場数を踏んだ今は、ぜいたくな音色に浸りながらお客様と一緒に楽しむことができるようになりました。何度も共演している指揮者の柳澤寿男さんと妹、そしてオーケストラの方々とともに素敵なコンサートにしたいと思っているので、期待していてください」

バンド編成ともアコースティックコンサートとも異なるオーケストラコンサート。つややかな歌声と響き合う楽器の音色に包まれる空間で、また新たな奇跡が生まれるかもしれない。

岩崎宏美50周年・岩崎良美45周年
岩崎宏美・岩崎良美ファンタスティック・オーケストラコンサート

それぞれの名曲はもちろん、息の合ったデュエットや姉妹ならではのトークもふんだんにお届け。抜群の歌唱力で魅了する岩崎姉妹の歌声とぜいたくなオーケストラの演奏を楽しめる。
東京公演
〈日時〉9月28日(日)15:00開演
〈会場〉昭和女子大学人見記念講堂〈料金〉9,800円(全席指定、税込み)
西宮公演
〈日時〉11月22日(土)14:00開演
〈会場〉兵庫県立芸術文化センター 大ホール〈料金〉9,800円(全席指定、税込み)
※東京・西宮公演ともに特製クリアファイルチケットフォルダー&パンフレット付き。

RENAISSANCE CLASSICS 公式ホームぺージ

Profile

岩崎宏美さん

1975年「二重唱(デュエット)」でデビュー。2作目の「ロマンス」で日本レコード大賞新人賞など、数々の賞を受賞。その後「思秋期」「聖母たちのララバイ」などのヒット曲を生み出す。87年、ミュージカル「レ・ミゼラブル」に出演。2006年に米ラスベガスでバリー・マニロウと共演、07年にチェコ・フィルハーモニー管弦楽団とのコラボアルバム『PRAHA』をリリースするなど、海外でも活動。17年には声優として『美女と野獣』のポット夫人役を務めるなど幅広く活躍。25年4月25日に、岩崎宏美50周年記念ニューアルバム『永遠のありがとう Live Selection BAND&ACOUSTIC』を発売した。

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