入賞作品紹介

入賞
中高生の部
福岡県 松本 優汰 さん
応募方法:WEB

「おにぎりたべたい」これは幼稚園のときに書いた七夕の願い事である。今となってはなぜそれを書いたのか分からないが、その願いはあっさり夕食として叶えられた。おにぎりは中学生となった今でも大好物だ。学校が遠方のため、毎朝五時半に起きて七時前には家を出る。だから、あまり朝食に時間をかけることはできない。そこで母は、おにぎりとみそ汁ですべての栄養を取り入れるというあら技をつくり出した。母は「『まごわやさしい』は朝からきちんと取らないと」と自慢気に言いながら毎朝おにぎりと具だくさんのみそ汁を出してくる。あとで知ったが、「ま」は豆類、「ご」は胡麻、「わ」はわかめ、「や」は野菜、「さ」は魚、「し」はしいたけ、「い」は芋。それにご飯で完璧らしい。単純にメニューを考えるのが面倒だからでは、と思わなくもないが、今のところ「おにぎり」と「具だくさんすぎるみそ汁」のセットに満足している。特に鮭の日は朝からテンションが上がる。朝、目を覚ますと同時に鮭を焼く香ばしい匂いにお腹が反応する。身支度をしている間に「おにぎり」と「具だくさんすぎるみそ汁」が完成している。おにぎりに火で炙ってパリパリになった海苔を巻いてくれる。だからすぐに食べなくてはならない。もたもたしていると、せっかく炙った海苔がヘナヘナになってしまうからだ。時間との勝負だ。一口目は、ご飯の甘さと海苔のパリッとした食感がたまらない。二口目に早くも香ばしく焼かれた鮭に到達する。朝から魚を食べさせたいという母は、切り身一切れ分をおにぎりに入れているからだ。この「おにぎり」と「具だくさんすぎるみそ汁」でいつも元気になる。ほぼ毎日おにぎりを食べているのに飽きないのが不思議だ。これがパンだったらと考えると、きっと三日目にはご飯が食べたくなるだろう。中学に入学して三年目、おにぎり生活も三年目。きっとこの先もおにぎり生活は続くだろう。朝早くから毎日この「おにぎり」と「具だくさんすぎるみそ汁」を作ってくれる母に感謝したい。いつもありがとう!

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