朝日新聞デジタル

林修×朝日新聞 世の中が見える!おしえて林先生!林修×朝日新聞 世の中が見える!おしえて林先生!

今回のテーマ 身近な環境活動

あらゆる分野に精通した林修先生が、
近ごろ気になる話題を徹底解説。
女子高校生ダンサーの
望月まりなさんと一緒に、
世の中のナゼ?を楽しく学びましょう。

林 修 先生

担任

東進ハイスクール 講師林 修 先生

はやし・おさむ/東京大学法学部卒業。東進のTVコマーシャルのセリフ「いつやるか?今でしょ!」が2013年新語・流行語年間大賞に。受験生から絶大な信頼を得る傍ら、多数のTVレギュラーを抱え多忙な日々を送る。

望月まりな さん

生徒

望月まりな さん

もちづき・まりな/2002年9月22日生まれ。滋賀県出身。7歳からダンスを始め、国内の大会だけでなく、海外の大会でも多くの優勝経験がある。ダンスと学業との両立を目指す女子高校生ダンサー。現在は朝日新聞大学入試キャンペーンイメージキャラクターを務める。

今回は、身近でできる環境活動について生徒の望月まりなさんがお買い物などからできることはないかと考え、学びを深めました。

Q環境問題のなかでも、最近「海洋プラスチックごみ」が話題ですね。

望月まりな
林 修

A投棄されたごみでこれ以上海の生態系を乱さないよう、「3R」をみんなで進めることが必要です。

望月先生、この前、南の島の海岸に、洗剤の容器やペットボトル、ポリ袋などのごみが漂着している映像を見ました。なぜ海にプラスチックごみが流出するんですか?

不用意なポイ捨てや、意図的な不法投棄もあるでしょう。海洋汚染は今、地球全体の深刻な問題です。プラスチックごみが物理的な刺激や紫外線の影響で5ミリ以下に小さくなったものや、洗顔料や歯磨き粉のスクラブなどに利用されていたマイクロビーズは「マイクロプラスチック」と呼ばれています。それらに含まれる化学物質が魚類や貝類の体内に入ることで、生態系への悪影響も心配されているんです。

望月そのお魚を食べるのは私たちですよね。プラスチック製品をどんどん木や紙に替えればいいんでしょうか。

ストローをプラスチックから紙原料にするなど、もともとのプラスチックを減らす動きもあります。しかし、プラスチックは、住宅建材や車、パソコン、医療用機器など私たちの生活に広く使われています。軽くて丈夫、柔軟性がある、清潔さを保つなど、優れた特性もあります。まずは国内で資源として循環させることを考えたいですね。

望月循環させるというのは?

プラスチックをふたたび原料にして使うリサイクルです。ゴミを減らすには三つのR——リデュース(削減する)、リユース(繰り返し使う)、リサイクル(資源として再利用する)が必要だといわれています。2000年に完全施行された「容器包装リサイクル法」でも3Rを推進しています。

Qごみを減らし、地球環境を守るために私たちができることはなんですか?

望月まりな
林 修

A分別とリサイクルです。買い物にはマイバッグを持参しましょう。

望月ごみの問題は、世界で取り組む必要があるんですね。

そうですね。この6月に日本が議長国となるG20大阪サミットでも議題として取り上げられます。新たな汚染を生み出さないため、世界の共通認識が話し合われるでしょう。

望月私たちの毎日の生活でも、できることはあるでしょうか。

もちろんあります。まずポイ捨てをしないこと。そして、ごみはなるべく減らし、出す時は分別すること。基本的なことを皆が守れば、「資源循環型社会」の実現につながります。

望月自治体のごみ収集ルールを守るということですよね。

自治体以外に、ショッピングセンターなどでも、食品トレーや紙パック、ペットボトル、アルミ缶などを収集していますよ。

望月集めたものはどうなるんですか。

リサイクル業者や行政などに引き取られるのですが、再生工場で加工され、回収したお店で商品になって並ぶものもあります。

望月たとえば?

紙パックや古紙からトイレットペーパーやティッシュペーパー、食品トレーから再生プラスチックの文具や雑貨が作られます。ペットボトルは繊維製品にもなります。ペットボトルを原料にしたマイバッグもあるんですよ。

望月マイバッグといえば、スーパーなどのレジ袋を断る人、多いですよね。

不要な袋やスプーンなどを断ることを「リフューズ」と言います。これを3Rに加えた4Rも普及しつつあります。小さなことから環境意識を高めていきましょう。

プラスチックは分別してリサイクルする。それが海洋ごみの削減にもつながるんですね。

望月まりな
林 修

三つのR(リデュース、リユース、リサイクル)を進めることは地球環境を守ること。持続可能な社会を目指しましょう。

今日のまとめ

資源ごみの分別とマイバッグ持参は、
身近な環境活動です

望月まりなの方かごノート

授業を終えた望月さんが、
今日の感想やもっと知りたいポイントを
自由につづります。

今日、私が気になったのは「マイバッグ」。レジ袋が家にたまってしまうこともないし、自分の好きなバッグに商品を入れて持ち帰るのって気分がいいですよね。どんなものがあるのか、調べてみました。

●リサイクル素材のバッグ回収されたペットボトルを、粉砕してフレークにし、糸に加工します。それを布に仕立てて、バッグの素材に。だいたい、500ミリリットルのペットボトル6本分から、1枚のバッグが作られるそうです。

●レジカゴ用のバッグお店で清算してもらうときに、レジカゴにセットできるバッグです。レジ係の人が商品をスキャンした後にこのバッグに入れてくれるので、清算が済んだら詰め替えることなく、そのままバッグを持ち帰ることができます。

●マイバスケットレジカゴの形をしたバスケットを家から持参。清算のときに、そのバスケットに商品を入れてもらいます。これもそのまま持ち帰ることができるので、詰め替えいらずで時間も短縮できます。

流通大手のイオングループでは、1991年から「買物袋持参運動」を実施していて、レジ袋の削減を進めているそうです。2018年には約26億枚も削減。レジ袋の無料配布を中止している店舗でお客様がレジ袋を「要りません」と辞退する率は、80%を超えているんですって。一人ひとりのマイバッグが大きな成果につながるんですね。私も買い物の時は忘れずに持って行こう!と決めました。

望月まりなの方かごノート

トップバリュリサイクル原料を使ったマイバッグ バッグ部分(持ち手部分を除く)にリサイクルプラスチックを50%使用しています。持ち手が長いため肩にも掛けてご使用いただけます。野菜や果物などをあしらったデザインやウミガメをモチーフにした柄をご用意しています。

提供:イオン