朝日新聞デジタル

林修×朝日新聞 世の中が見える!おしえて林先生!

今回のテーマ 日本の文化とお正月

介護の仕事について、おなじみ林修先生が
わかりやすく解説する特別授業。
今回は、介護に携わる人も利用者も
キラキラと輝く二つの施設を紹介します。

林 修 先生

担任

東進ハイスクール 講師林 修 先生

はやし・おさむ/東京大学法学部卒業。東進のTVコマーシャルのセリフ「いつやるか?今でしょ!」が2013年新語・流行語年間大賞に。受験生から絶大な信頼を得る傍ら、多数のTVレギュラーを抱え多忙な日々を送る。

望月まりな さん

生徒

望月まりな さん

もちづき・まりな/2002年9月22日生まれ。滋賀県出身。7歳からダンスを始め、国内の大会だけでなく、海外の大会でも多くの優勝経験がある。ダンスと学業との両立を目指す女子高校生ダンサー。現在は朝日新聞大学入試キャンペーンイメージキャラクターを務める。

介護の仕事って、なにするの?大変そうで、施設は地域から閉ざされたイメージがあるけど……。

望月まりな
林 修

そんな介護の仕事のイメージががらりと変わる施設も増えているんです。

ここまで進んでいる!
介護の仕事最前線

あおいけあ

マニュアルは作らない

あおいけあ

神奈川県藤沢市

あおいけあ

望月介護の仕事って、食事やトイレ、入浴のお世話などが思い浮かびますが、実際どうなんでしょうか。

まず、介護の仕事が要介護者の“ただ世話をする”というのは、1963年老人福祉法制定当初に根付いていた社会の考え方です。2000年の介護保険制度からは、要介護状態等の軽減もしくは、悪化させずに最期まで寄り添うのが介護職の仕事とされているんです。

望月要介護状態等の軽減や悪化の防止なんて、できるのですか?

それを可能にするためには、専門的な知識や経験のある人が必要になるため、介護職の方がいるんです。「あおいけあ」が運営しているグループホームや、小規模多機能型居宅介護の施設では、お昼の配膳やお茶くみなど、できることは利用者にもしてもらっています。スタッフは、声をかけたり必要な分だけ手伝ったりしながら、利用者ができるだけ自分の力で生活を送れるように、考えながらケアを行っています。実際にここに通うようになって、要介護度が軽減した利用者もたくさんいるんですよ。

望月介護施設というと、お世話する側とされる側に分かれるイメージがありますが、ここではみんなが支えあって、一緒に暮らしているような感じがありますね。

だから、あおいけあでは、細かな業務マニュアルはありません。マニュアルによる管理ではなく、利用者それぞれに寄り添った相互理解、信頼関係こそが自立支援につながると考えているからなんですね。

ここがポイント

●利用者ができることは、食事の配膳やお茶くみも手伝ってもらう。
●暮らしに密着して、要介護状態等の軽減を目指す。

あおいけあ 利用者同士も協力しあって配膳する
加藤忠相

世界からみても日本は超少子高齢化が進んでいる国です。だから日本の介護業は、最先端企業でもあります。しっかりとした理念に実践が伴う企業は、世界でも注目されています。

株式会社あおいけあ 代表取締役社長
 加藤忠相さん

ミノワホーム

地域と緩やかにつながる

ミノワホーム

神奈川県愛甲郡愛川町

ミノワホーム

望月そもそも介護施設って、訪れる機会がないので、どんなことをしているのか分かりづらいですよね。

そこで、地域との緩やかなつながりを大切にしているのが「ミノワホーム」です。以前あった施設を囲う壁も壊してしまいました。

望月施設の壁をなくすことと、地域とつながることに関係があるのですか?

壁は施設を守るものでもありましたが、中にいる利用者がどう暮らしているのかが、地域の人に見えにくくなっていたんですね。

望月確かに、私も近所の介護施設に住んでいる利用者のことは知らないです。

ミノワホームは、壁をなくし誰もが利用できる庭を作ったことで、今では利用者に気軽に声をかける人もいて、地域の中で施設の存在感も増したそうです。

望月地域との緩やかなつながりって、社会にとってとても大切なことですよね。

ミノワホームでは、ICT(情報通信技術)を導入しSNSのような仕組みも取り入れています。スタッフが利用者の情報を写真とともにアップすると、その家族やスタッフがコメントしたり、“いいね”を押したりできるんです。

望月家族とも、スタッフ同士でも“つながり”ができますね。

ICTを利用することで、カルテなど紙を使う業務も軽減できたそうです。

望月介護の仕事の現場って、私の想像と違って、進んできていますね。しかし、なんで林先生はそんなに詳しいんですか?

実は介護の仕事について学びました。詳しくは本日放送のBS朝日の番組「よくわかる!なっとく授業」をご覧ください。

ここがポイント

●施設の壁を壊し、利用者も地域の人も、誰もが憩える庭を作った。
●地域と分断させずに、緩やかにつながる施設に。

あおいけあ スタッフとも気軽に話して和気あいあい

私の福祉事業のすべてのコンセプトは、「壁をなくし、間口を広げて、誰もがアクセスできること」。小さな改革の積み重ねが、誰もが共生できる社会につながると考えています。

社会福祉法人 愛川舜寿会 常務理事 馬場拓也さん

馬場拓也
林 修

介護の仕事は、プロフェッショナル性も高く、地域の福祉にとっても重要な職業です。

日本の介護って、新しい考え方や熱い信念を持った経営者もいて、変わってきているんですね!

望月まりな

今日のまとめ

介護の仕事は、よりよい地域づくりを
支えています。

望月まりなの方かごノート

授業を終えた望月さんが、
今日の感想やもっと知りたいポイントを
自由につづります。

今日二つの施設のいろいろな取り組みを教えてもらって、もっと福祉・介護の現場や仕事に興味がわきました。

朝日新聞デジタル「福祉・介護マイスターを追え!KAI-Go!」では、日本の介護をもっとよくしようとしている人を様々な角度から紹介しています。

また、林先生が出演されているBS朝日「よくわかる!なっとく授業」でも福祉・介護の仕事のことを取り上げています。こちらは、2020年2月22日(土)13時00分~13時30分にBS朝日にて放送します。番組放送後から2020年3月まで、BS朝日のサイトでもご覧いただけます。

みなさんもぜひ、チェックしてみてください。

朝日新聞デジタル
「福祉・介護マスターを追え!KAI-Go!」

BS朝日 林先生が世の中のギモンを徹底解説
『よくわかる! なっとく授業』〜介護の仕事って何するの?〜

本プロジェクトは介護のしごと魅力発信等事業(福祉・介護に対する世代横断的理解促進事業)として実施しています。(実施主体:朝日新聞社・厚生労働省補助事業)