ビール好きの働く人たちが「仕事」と「ビールを楽しむ時間」をうまく両立させ、どちらも充実させる生活を意味する「ワークビールバランス」を提唱するアサヒビール。同社はアルコール分0.00%のノンアルコールビールテイスト飲料「アサヒゼロ」を通じて、ビール好きの働く人たちのワークビールバランス向上をサポートする「働くあなたにアサヒゼロ プロジェクト」を展開しています。

このプロジェクトの賛同企業である、ソニーネットワークコミュニケーションズは、「健康経営」に力を入れ、健康経営優良法人に認定されている企業です。2025年3月には「働くあなたにアサヒゼロ プロジェクト」とコラボした社内イベントを開催。セミナーや「アサヒゼロ」の試飲などを行い、従業員から反響を得ました。イベントを企画した同社の健康経営推進室のメンバーに、プロジェクトの賛同企業になった経緯や、健康経営に込めた思いについて伺います。

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「アサヒゼロ」は、国産麦芽を使用し、“濃厚なビールを醸造してから、アルコール分を完全に取り除き、通常の倍以上のうまみ成分を残す”という、「ブリューゼロ製法」によってつくられたノンアルコールビールテイスト飲料です。ビール好きの方が満足できる本格的なビールらしい味わいで、ポジティブに「飲みたいから選ぶ」ノンアルコールビールテイスト飲料になることを目指して誕生しました。

発足から約1年で「健康経営優良法人」認定へ。「健康経営」に取り組む背景とは

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――ソニーネットワークコミュニケーションズが健康経営に取り組む背景を教えてください。

永井:当社は「INFRASTRUCTURE of CHANGE 人類の変化を支える、インフラへ。」というビジョンと、行動指針のひとつとして「Challenge リスクを取って、自ら攻める。」を掲げています。実際、さまざまなことに挑戦する社風も根付いているのですが、自ら行動するには「安心できる土台」が必要です。働く一人ひとりの心身の健康は、その土台となります。そこで2024年8月に健康経営宣言を掲げ、同月に健康経営推進室を発足しました。

――健康経営の取り組み内容には、どのようなものがありますか?

永井:現在は各部署から集まった7人のメンバーで、社員が積極的に健康づくりに取り組めるようなアクションを推進しています。昨年度は健康経営の土台を作る1年間として位置づけ、社員のヘルスリテラシー向上に向けてeラーニングやセミナーなどを拡充しました。その結果、今年3月には、経済産業省が実施する「健康経営優良法人(大規模法人部門)」の認定を受けることができました。今年度以降は、引き続き健康経営の認知を高めつつ、一人ひとりの健康課題にリーチするような施策を増やすことに取り組んでいきます。

――ソニーネットワークコミュニケーションズの健康経営における「適正飲酒」の位置づけや、今回の施策で想定されるシナジーはどのようなものでしょうか?

永井:当社では社員の心身の健康や働きがいに関する3つの最終指標を掲げ、それを高めるための課題として運動や睡眠などの生活習慣に関する7つの健康指標を設定しています。その1つが「適正飲酒」で、ここにアプローチすることによって、適切な生活習慣を有する社員を増やしていきたいと考えています。毎年の健康診断のアンケートから1日の平均的な飲酒量をモニタリングしていますが、この数値に着目したのは最近なので、これからどう出ていくのかは注視していきたいと思っています。

「働くあなたにアサヒゼロ プロジェクト」に賛同した理由

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――「働くあなたにアサヒゼロ プロジェクト」の賛同企業になった経緯について教えてください。

大森:社員の一人から「働くあなたにアサヒゼロ プロジェクト」の担当者をご紹介いただいたのがきっかけです。ちょうど当社も健康経営をスタートしたばかりでしたし、健康診断の結果では、1日あたりの飲酒量がソニーグループの中で比較して多かったという事情もありました。「お酒」というテーマは、健康経営の取り組みを社内に浸透させることを考えた場合に、自分ごと化しやすいプロジェクトだということでスタートしました。

永井:私もこのプロジェクトのことを知ったとき、ネーミングもキャッチーでいいなと思いました。私たちは普段から他社との協働も多く行っているので、プロジェクトの賛同企業になることも比較的スムーズに決まりました。

――お酒を飲まない選択肢も広がりつつある中で、ビール好きの方に向けたプロジェクトを実施することは議論になりませんでしたか?

永井:健康診断の結果というデータもありましたし、そこは大きな論点にはなりませんでした。そもそも全ての人に当てはまる健康課題にアプローチするのは難しいことだと思います。たとえば女性の健康をテーマにした場合、男性は当てはまらず、その逆もあります。私たちは施策の数を増やすことで、多様な個人の健康課題にアプローチしたいと考えています。

大森:このイベントの実施にあたり深く議論したのは、社員にどうやって認知してもらうか、参加を促すにはどうしたらいいかという点でした。

適正飲酒セミナーとパッチテスト、「アサヒゼロ」配布をオフィスの中心で実施

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「出張ビアスタンド」で配布された「アサヒゼロ」とおつまみのセット

――そういった点を踏まえて、実施されたイベントの内容について教えてください。

大森:今年3月に、自社オフィスのフロア内で開催しました。健康に配慮した飲酒行動の実践方法を啓発する「適正飲酒セミナー」を実施し、アサヒビールからご提供いただいた「アサヒゼロ」の缶を配布しました。セミナーでは、自分の体質を知ることができるアルコールパッチテストを行い、参加者が「アサヒゼロ」の試飲とおつまみを楽しみながらコミュニケーションを深めました。

永井:イベントの名前は「働くあなたにアサヒゼロ プロジェクト」をそのまま使わせていただきました。業務時間が比較的落ち着く17時半からスタートしたのですが、当社はフレックス制のため、働いていた社員が仕事の手を休めて参加してくれたりもしました。

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適正飲酒セミナーをオフィスのフロア内で実施

――イベントを開催するにあたり、自社に合わせてカスタマイズした点はありますか?

大森:できるだけ多く参加できるよう、フロアの真ん中にあるイベントができるフリースペースを活用し、セミナーと「アサヒゼロ」の配布を同時に行うことにしました。会場まで足を運ばなくても、ふらっと立ち寄ることができ、気軽に参加できるというスタイルです。セミナーの内容については、パッチテストで体質を知ることができるものなど、社員の関心が高そうなテーマを選びました。

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その場でできる「アルコールパッチテスト」

――参加者からは、どのような感想が寄せられましたか。

大森:パッチテストをやってみた結果が真っ赤で、「自分はあまり飲めなかったんだ」とリアルな気づきが得られたという社員もいました。ネガティブな意見はなく、セミナーで実体験してもらえたことは、非常に良かったと感じています。参加者同士が楽しみながら、飲酒の習慣について真面目な話ができたという声も届きました。

永井:おそらくビール好きな方って「アサヒゼロ」の缶を見たことがあっても、ノンアルを自分では買わなくて、やっぱりアルコールが入った方を手に取ってしまうと思うんです。私もそうなので……。今回のイベントで試飲したことが「アサヒゼロ」を飲むきっかけになり、その後も継続的に買っているという感想を後日いただいたのが印象に残りました。

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「アサヒゼロ」を飲んだ感想は…?「これビールじゃないの⁉」「普通にウマい!」「これはアリやな」などが票を集めた

――賛同企業の担当者として、イベントを振り返りどのようなことを感じていますか?

永井:大きく3点あります。1つは、私たちの健康経営の戦略マップに「適正飲酒」という取り組みが含まれていますので、こういう具体的な取り組みができたことで、社内外へ積極的に発信できる事例を作れたと思います。2点目は、健康経営の取り組みの認知度を向上させるためには、社員が自分ごと化しやすいテーマのイベントを数多く開催し、社員との接点を増やすことが重要です。今回のイベントは、その第一歩となったと感じました。最後に、ひとりの社員が自発的に今回のプロジェクトにつなげてくれて、その縁を元に会社の施策を作っていくことができたのは、非常に良かったと思います。

大森:社員同士がコミュニケーションをとりながら、健康経営に触れる機会を提供できたことは、最初のイベントとして非常に意義深いものでした。

「ワークビールバランス」というポジティブな選択肢を持つこと

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――プロジェクトでは「ワークビールバランス」を提唱していますが、お二人はこの言葉を聞いて、どのような印象を受けましたか?

永井:私はクラフトビールが趣味というぐらいビールが大好きなので、初めて聞いたときはギクッとしました。休日はじっくりビールの時間を楽しみたいのですが、飲みすぎてしまうと次の日のパフォーマンスが良くないこともあって……。バランスを取っていくという発想には、私自身も気づきがありました。

大森:お酒を「飲む/飲まない」を二極化して考えるのではなくて、ビールの間にノンアルを挟むなどすれば、バランスを取れるというのが印象的でした。仕事とお酒のバランスを個人だけの課題にするのではなく、企業として伝えていくことにも意義があると感じました。

――今回のイベントを通じて社内の「ワークビールバランス」が進んだという手ごたえはありますか?

永井:初めて接点を持ったという状態なので、認知拡大や浸透というところまではまだ至っていないと感じています。まず知ってもらえたということで、今回は有意義でした。今後は定期的に開催していくことで、リマインドする必要もあるかなと思います。

大森:イベントの翌日に「飲んだよ」「おいしかった」といったコメントをもらったことがとても印象的でしたし、やってみて良かったです。普段はそのようなリアクションが起こることも少ないので、やってみて良かったです。もちろん「良かった」で終わるのではなく、継続的な仕組みが何かできればいいなと考えています。

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――今後「働くあなたにアサヒゼロ プロジェクト」がどのように展開していくといいと思いますか?

永井:「あの時のノンアルコールビールはおいしかったけど、結局いつものビールに戻っちゃう」と忘れてしまうことはあると思うので、「継続」が大事なテーマになると思います。セミナーなどの場が定期的にあるといいのではないでしょうか。

大森:今回当社はパッチテストを行いましたが、セミナーのテーマも他にたくさんあると思いますし、異業種の賛同企業の方々と情報交換などを行う場ができたら、非常に面白いですね。

――その中でも「アサヒゼロ」の役割に期待することは?

永井:「アサヒゼロ」を持ち帰った社員から「家族と晩酌で一緒に飲んだよ」と、家庭での会話のきっかけになったという声を聞きました。社員同士、さらにはご家庭でも「アサヒゼロ」をきっかけにコミュニケーションが広がって、プロジェクトや適正飲酒の認知が浸透していけばいいなと思いますね。

大森:ノンアルコールビールテイスト飲料が本当においしければ、ビールの代わりに我慢をして飲むものではなく、おいしいから飲みたいという気持ちになります。やはり味というのは非常に大事で、社員からも、「アサヒゼロ」は普通のビールと遜色なく、おいしいと評価されていたのは大きいと思います。無理なく生活に取り入れられて、「仕事とビールのいい関係」を作れる。そういったことが大事になるのではないでしょうか。

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