みんなのギモン調査中! こどもリポーター 懐かしいけど新しい、魅力的な遊び場 みんなのギモン調査中! こどもリポーター 懐かしいけど新しい、魅力的な遊び場

こどもリポーター シンボリメメさん こどもリポーター シンボリメメさん

なんだか知りたい、最近気になるモノやコト、話題の現場をこどもの目線でリポートするこの企画。今回は、千葉市の高洲第二団地にオープンした新しい「遊び場」をシンボリメメさんが取材に訪れました。「懐かしいけど新しい、魅力的な遊び場」というコンセプトはどのように生まれ、どんな形で実を結んだのか。メメさんの感想とともに紹介します。
※写真内に登場する一部の遊具はイベント用に特別に設置したものです。
※現在、高洲第二団地の広場は、芝生の育成のため養生中となります。
育成状況を確認した上で、5月以降に広場の開放を行う予定です。

取材MEMO 取材MEMO

※写真はイベント時に撮影されたものです。

しろやま公園 しろやま公園

2021年度、UR都市機構では「懐かしいけど新しい、魅力的な遊び場」をテーマに、高洲第二団地を舞台とした遊び場の活用プロジェクトがスタートしました。22・23年度は各地の遊び場で利用実態の調査やヒアリングを進め、24年度には高洲第二団地に住む人や周辺地域の人たちを招いて3回のワークショップを実施。行政や遊び場づくりの専門家も交え、子どもの遊びや安全性についての理解を深めるとともに、利用する人たちの要望を取り入れながら計画を具体化していきました。そして11月に迎えたオープニングイベントで、来場した約350人の投票により「しろやま公園」という名称が決まりました。

遊び場のシンボル「しろやますべり台」 遊び場のシンボル「しろやますべり台」

一見すると何もない……。大人の目に、この新しい遊び場はそう見えます。ブランコや砂場、ジャングルジムのような一般的な遊具がここにはありません。でもメメさんの印象は違いました。「とっても広い芝生の原っぱと、大きな白いすべり台があって、思い切り体を動かして遊んでみたいと思いました」

メメさんが訪れたのは、この遊び場のオープニングイベント当日(昨年11月)。団地に住む人だけでなく、近隣地域からも親子連れや高齢のご夫婦が大勢集まっています。

この日だけの特別な趣向として、木製のままごと道具や積み木、綱引き用のロープなどが置かれて自由に使えるようになっていますが、こどもたちの人気はメメさんも注目した「しろやますべり台」。まだ足元もおぼつかない幼児から高学年、こどもの付き添いに飽き足らなくなった大人まで、みんなが大きなすべり台を降りてはまた登って、を繰り返しています。もちろんメメさんも迷わず頂上へ。「こわくはなかったけど、一番上はけっこう高くてスリルがありました」



初めは何もないと思えた遊び場ですが、よく見ると休憩用のベンチや適度な日陰のできる植木が各所に配置され、大人でも心地いい時間を過ごせそうです。

お母さんが腰掛けている場所まで急いで走っていく男の子は、足がもつれて転んでしまいますが、芝生の地面は痛くなかったようで泣かずにすぐ起き上がります。お母さんも慌てることなく、ひざについた芝を軽く払ってあげて笑顔を見せる。そんなのどかな光景が見られたのも、この遊び場ならではかもしれません。

楽しみ方が無限に広がる場所 楽しみ方が無限に広がる場所

子どもたちが走り回っている足元には、けんけん遊びに使えそうな色違いのラインが不規則に引かれています。このラインをどう使うのかという明確な「答え」は、ここにはありません。しかしそうした何げない仕掛けが、子どもたちの好奇心を刺激するヒントになっているようです。

「今度はオレンジのところだけ踏んでいこうね!」。メメさんも、その場で仲良くなったこどもたちと一緒に考えたルールで、新しい遊びを始めていました。周囲を見まわすと、こどもたちは誰に説明されるでもなく、その場にあるものと自分たちのアイデアを組み合わせてどんどん遊びを生み出しています。



飽きることなくすべり台でレースを繰り返す3人の男の子。背中とおなかのどちらを下にしてすべるのが速いか、真剣に検証を続ける女の子。地面に置かれた細い角材の上を両端から歩いていき、出会ったところでじゃんけんを始めるこどもたち。決まったルールがないからこそ、楽しみ方のアイデアは尽きることがありません。

ひとしきり体を動かしたメメさんも、「ここは何もないけど、自分でいくつも楽しみ方を発見できる場所だと思います」。リポーターらしく、そんな言葉を聞かせてくれました。大人が一瞬戸惑うほどにシンプルで広い遊び場は、こどもたちの遊びの才能を引き出す、とても豊かな空間でした。

「遊び場づくり」がゴールじゃない 「遊び場づくり」がゴールじゃない

この遊び場は何をめざして、どのようにつくられたのか。それが気になったメメさんは、UR都市機構東日本賃貸住宅本部の持田太樹さんに話を聞きに行くことに。

「近年、こどもがのびのびと外遊びができる場所が少なくなり、それに合わせるようにこどもたちの運動能力も低下しています。URの団地には緑あふれる豊かな環境があるので、ここを遊び場として活用すれば課題解決につながるかもしれないと考えたんです」

さらにこの遊び場は、「幼少期に身につけたい36の基本動作」(文部科学省が提唱)の多くをこどもたちが自然に実践できるよう意図して設計されたと聞いてびっくり。たしかにメメさん自身も、のぼる、すべる、走るといった動きを自然に繰り返していました。



「今回の遊び場づくりプロジェクトは、私たちだけで進めたものではありません。団地にお住まいの方や近隣住民の方、行政や遊び場づくりの専門家からも意見を聞きながら取り組んできました」

メメさんは、団地の外の人たちも話し合いに関わったことが少々意外だった様子。さらに、このプロジェクトはこれで完成ではないと聞いてもう一度驚きます。

「遊び場をたくさん使っていただくことで、人と人とのつながりが生まれることを期待しているんです。こどもたちが生き生きと遊べる場所があるまちは、みんなにとって住みやすいまちだと思っています」

単に遊び場ができて終わりではなく、よいまち、よい地域をつくることが本当のゴール。持田さんの言葉が、メメさんのリポートの「まとめ」になりました。

イベント参加者の声 イベント参加者の声

  • 外遊び、特にすべり台が好きな子なので今日はとてもうれしいようです。これから週末はここに来たいとねだられることが増えそうです。
    2歳男児のお父さん

  • さっきから何度も「あっちも面白そうだよ」と声をかけても、すぐにすべり台に戻ってきちゃって(笑)。この場所がすごく気に入ったみたいです。
    2歳女児のお母さん

  • 久しぶりに木製のコマで遊ぼうとしたんですが、すっかりコツを忘れていました(笑)。これから娘と一緒にここでいろんな遊びにチャレンジしたいです。
    4歳女児のお父さん

  • こどもにはなるべく外で体を動かしてほしいので、近くにこういう場所ができてありがたいです。今日は私たちも驚くほどずっと走り回っていますね。
    6歳男児のご両親

※写真はイベント時に撮影されたものです。

みなさんの手で「育てる」遊び場に UR都市機構東日本賃貸住宅本部 持田太樹さん みなさんの手で「育てる」遊び場に UR都市機構東日本賃貸住宅本部 持田太樹さん

晴れ渡った空の下、こどもたちがのびのびと遊び、大人たちがその姿に目を細める。このプロジェクトに関わってきた全員がずっと思い描いていた光景が、いま目の前に広がっていることに大きな喜びを感じています。
ご覧の通り、大きなすべり台の他にはあまりモノのない空間です。もっと違うかたちにすることもできましたが、それはこの場所の可能性をむしろ狭めることになると私たちは考えました。今後は団地にお住まいの方や近隣の方々が、この公園でこんなことができないか、この場所をこんなふうに使えないか、というふうに自分たちで楽しみ方を探っていただきたいと思います。そうやってみなさんに利用していただくことで、この遊び場がどんどん「育って」いくと思うからです。

URは賃貸住宅事業者ですが、単に建物をつくるだけでなく、まちをつくり、そこに住む方々の暮らしをつくるお手伝いをすることが、いちばんの使命です。足かけ4年にわたったプロジェクトは今日ひとつの完成を迎えましたが、私たちはこれがゴールではなく、ここからがスタートだと考えています。 (談)

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社会課題を、超えていく。

UR都市機構の歩みは戦後の住宅不足解消に端を発しています。
1955年から様々なステークホルダーとともに、時代時代の多様性に即し、安全・安心・快適なまちづくり・くらしづくりを通して、「人が輝く“まち”」の実現に貢献してまいりました。そしてこれからも、変化する社会課題に挑戦し続けることで皆さまにお応えし、「人が輝く“まち”」づくりに不可欠な存在でありたいと考えております。
これまで培ってきた持続可能なまちづくりのノウハウをいかし、都市再生事業・賃貸住宅事業・災害復興支援・海外展開支援に全力で取り組んでまいります。