PR 和光
銀座・和光に「時の舞台」誕生。地階が完全リニューアル。

伝統と革新の交差点

2024年7月20日、和光 本店地階が
「時の舞台」をコンセプトにリニューアル。
過去と未来、伝統の技と最新の技術───
さまざまな融合が新しい世界を見せてくれる。

銀座がニューヨークの五番街、パリのフォーブル・サントノレ、ミラノのモンテ・ナポレオーネと並ぶ街と称されるのには理由がある。皇居というロイヤリティーのある場所に近いロケーション、劇場などの文化の発信地の存在、さらに歩行者に優しい街並み、整った建築など。いまも使われている大正時代の流行語に「銀ブラ」があるが、言葉通り100年前からショッピングが楽しめるハレの場であったことの証左だろう。いつもよりもおしゃれをして出かけ、買物や食事を楽しむ。モボやモガが先駆者となり、昭和30年代にはみゆき族が生まれるストリートファッションの聖地だった。品格とヒューマンスケールを兼ね備え、訪れる人々を心地よい緊張感と共に高揚させる。そうした街づくりの集積が、銀座を世界に冠たる一流の街へと押し上げてきた。

銀座4丁目は、日本でもっともハイクラスな交差点。碁盤の目のように規則正しい街並みを東西南北に分ける中央通りと晴海通り。そのふたつが交わる場所にあるのが和光/セイコーハウス。そして、屋上にそびえるのがSEIKOと刻まれた時計塔だ。2代目として1932年に竣工して以来、銀座を見守り、正確に時を伝え続けてきた。東日本大震災が発生した時間に合わせて鐘を鳴らしたり、コロナ禍に街を元気づけるために特別な響きを奏でたりしたことは記憶に新しい。

1階のショーウインドウも単に商品を陳列する場所にとどまらず、時季をモチーフにし、また時勢を象徴するインスタレーションのようなディスプレイを展示している。さらに2枚のカーブしたガラスに挟まれたシースルー状態になっており、建物の内と外がゆるやかにつながる。

時計塔、そしてショーウインドウ。一個の商業施設にとどまらず、街と常につながり続ける和光は、だからこそ単なるランドマークを越えて銀座のモニュメントになっていると言っていいだろう。そして今回の地階のリニューアルも、和光にとって、単なるフロアの改装以上の意味が込められた革新的なイノベーションとなる。

銀座・和光

地階に街の未来がある
21世紀の「銀ブラ」はここから

「銀座は流行の始まりの場所ではなく終着点」という言葉がある。流行遅れという意味ではない。ファッションであれ、レストランであれ、さまざまなトレンドが淘汰を繰り返し、磨きをかけ、理想形となるのがこの街だという。多くのブランドにとって、銀座への出店が大きなステイタスとなるのはこうした特性が大きいだろう。同時に、日本が昔から得意とする海外のものを取り入れ、洗練を重ねて一流品に仕上げていく優れたリミックスの完成形も銀座という街にふさわしい。

今回のリニューアルにあたって、「時の舞台」というテーマが掲げられた。詳細はアイテム紹介、代表取締役社長・庭崎紀代子氏のインタビューをご覧いただきたいが、「商品」、「コミュニケーション」、「接客・体験」、「サステナビリティ」、「アート」、「空間デザイン」が構成される要素。それぞれが独立することなく融合し、ひとつの世界観をつくりあげている。和と洋、商品と文化、顧客とスタッフが結びつき、訪れるたびに新しい発見があるはずだ。

現在の建物は、渡辺仁建築工務所の設計であり、ネオ・ルネッサンス様式で建てられている。休むことなく時刻を知らせる鐘、社会に向けての窓としてのショーウインドウに続き、「時の舞台」として生まれ変わる地階は、和光、そして銀座という街にとって21世紀のルネッサンス(再生)となる可能性とポテンシャルを秘めている。

 変わり続けるからこそ、変わらない魅力がある和光。ここから未来へ向けた「銀ブラ」を始めてみたい。

銀座・和光 地階


屋上の時計塔をモチーフに、6.1mと5mの2枚の天板を長針と短針に見立て、空間の中央に回転する「時計台」として什器をデザイン。稀少価値が高い霧島杉の質感と上品な香りが心地いい。

ここでしか出合えない名品に注目!

「時の舞台」をコンセプトにリニューアルされた和光地階は、「舞台と回廊」をテーマに杉本博司氏と榊田倫之氏が主宰する「新素材研究所」が空間デザインを手がけている。中央で存在感を放つのは、樹齢1000年以上の霧島杉を使った回転什器。服部時計店の小売部門の事業から始まり、銀座四丁目の象徴である時計塔を持つ和光/セイコーハウスにとって、「時計」は非常に象徴的な存在だ。その「時計」を模した回転什器の周囲の回廊を歩けば、「クラフトマンシップ」「ジャパン」「SDGs」の3つのキーワードで選び抜かれた品々との出合いが待っている。ここは目新しい商品が置かれた「買物」の場にとどまらない。過去と未来、日本と世界、伝統と革新をつなぐ物語やライフスタイルとも出合える「体験」が用意されている舞台なのだ。

新しい買物体験のための
3つのキーワード

1. クラフトマンシップ

伝統的に培われた技術や作り手独自の技法を用いて高いクオリティや美を生み出しながら、ユニークなものづくりをしていること。

2. ジャパン

日本の伝統的な文化や技法を継承しているだけでなく、現代の解釈でそれを新しく生まれ変わらせ、さらに継承・更新しようと試みていること。

3. SDGs

ものづくりから販売にいたるまで、SDGsの考え方がプロジェクトの根底にあり、一過性ではなく継続的な活動を続けていること。

※掲載商品はすべて税込み価格です

CFCL

和光オリジナルのユニフォームを販売

「現代生活のための衣服」をコンセプトに生まれたニットウェアブランド「CFCL(シーエフシーエル)」。クリエイティブディレクターの高橋悠介氏率いる、今もっとも注目されているブランドの一つだ。衣類としての機能性、環境への配慮、最適な素材の選択、サプライチェーンの透明性を追求した活動を継続的に行なっており、2022年には公益性の高い優良企業に与えられる「B Corp」の認証を、日本のアパレルブランドとしては初めて取得。そんなCFCLの考え方や取り組みに和光が共感し、今回地階の店頭スタッフが着用するユニフォームをCFCLがデザイン。店頭では写真上の「煤(すす)」「留(とめ)紺」のほか「黒」の3色が販売もされることとなった。造形的なフォルムはコンピュータープログラミングで生み出され、洗濯可能で速乾性があるうえ、ストレッチが効き動きやすい革新的なリアルクローズだ。CFCLの定番で壺のような丸みが特徴の「ポッタリーシリーズ」のデザインも採用している。

右/ジャケット100,100円、トップス26,400円、ベルボトムパンツ51,700円、ポシェット27,500円 左/ジャケット89,100円、トップス38,500円、 パンツ68,200円 (すべてシーエフシーエル)

高野秀德

クリスタルが輝く江戸切子のグラス

伝統工芸士である高野秀德(ひでのり)氏の切子は、自由な発想から生まれるデザインと確かな技術に裏打ちされた精緻なカットが特徴。今回、和光とのコラボレーションでは、高野氏が「時」をコンセプトに2種類のグラスを制作した。右のグラスは月の満ち欠けから時の移ろいを感じさせるデザイン。左は和光とセイコーの関係からインスピレーションを受け、アンティーク時計の金属ブレスレットが意匠となっている。クリスタルならではの重量感と透明感、輝きがたまらなく美しい。

左/ロックグラス「ブレスレット」 66,000円 右/ミニロックグラス「月」34,100円 (いずれも高野秀德)

ワタナベ テキスタイル

素材が響きあうブランケットストール

1000年以上も前から富士山の湧き水を使った織物業が盛んな山梨県富士吉田市。ここに工場を構える渡邊織物の3代目渡邊竜康(たつやす)氏は、大学で建築を学び写真で表現活動も行っているという経歴の持ち主。再生繊維キュプラを中心に、創造性あふれる生地を生み出している。今回作られる2種類のストールは、キュプラの経糸にウールの緯糸(写真上)、アルパカの緯糸を用いたもの(写真下)。極上の肌触りはもちろん、見た目にもユニークな質感が存分に楽しめる名品になっている。

上/ブランケットストール 各38,500円 ※9月下旬発売 下/ブランケッ トストール 各44,000円 ※9月下旬発売 (いずれもワタナベ テキスタイル)

ジ エルダー ステイツマン

世界のセレブが注目 カシミヤの現代的解釈

カジュアルなデザインを極上のカシミヤで表現するLA発のブランド、「ジ エルダー ステイツマン」。その最上級の着心地と、ブランド初期からのサステナブルな取り組みで、世界中に多くのファンを持つ。デザイナーのグレッグ チェイト氏は今回コラボレーションにあたり「物語のある和光の長い歴史からインスパイアされた」と語る。LA発信の職人技術との掛け合わせで、オリジナルでコンテンポラリーな作品が誕生した。アーティスティックな遊び心と、とろけるような着心地を楽しめる。

ニットウエア 右/220,000円 中/264,000円 左/363,000円 (すべてジ エルダー ステイツマン) ※すべて予価、ユニセックス

ビョウ

ボーダーレスな未来に向けたバッグ

見た目に美しく履きやすい「靴ではない日本の履物」をテーマに展開する、京都の履物専門店「履物関づか」。店主の関塚真司氏は京都祇園の老舗履物店で10年修行を積み、2020年に同店をオープン。関塚氏が手掛ける履物は履き心地が抜群なのはもちろん、シンプルで美しい佇まい。そんな関塚氏の匠の技を惜しみなく盛り込んだエクスクルーシブのバッグが、地階リニューアルで登場。さらに今回は和光別注色の商品(写真中・下)に加え、ワタナベ テキスタイルの生地を用い、和光とのコラボレーションのバッグ(写真上)が誕生した。自立するこのバッグは直線と曲線のすっきりとしたフォルムと、上質な革と素材の組み合わせが印象的。現代的な日本の美の形を高度な技術で表現している。和装・洋装、男性・女性とボーダレスに使える象徴的な存在と言えるだろう。

上/ハンドバッグ 各170,500円(ビョウ ワタナベ テキスタイル×ワコウ) 中/スモールトートバッグ 各88,000円 (ビョウ) 下/ドローストリングバッグ 各137,500円(ビョウ)

ティー・ティー

100年後まで残る時代を超越した衣服

10代のころから100年以上前の衣服を約2000着以上蒐集していたデザイナーの髙橋大雅氏。「過去の遺物を蘇らせることで、未来の考古物を発掘する」がブランドのコンセプト。衣服の制作を考古学としてとらえ、失われつつある日本の伝統技術に焦点をあてたものづくりを続けている。今回の協業では1950年代のアメリカのシャツを原型とし、「絣織り」の生地を用いて天然染料のログウッドで製品染めをした。過去の遺物を職人技で現代に蘇らせ、リニューアルを体現した一着となっている。

シャツ 58,300円(ティー・ティー) ※ユニセックス

トゥ エ モン トレゾア

長く愛して受け継ぎたい女性のためのデニム

アパレルでのキャリアを積みながら、移り変わりの激しい業界の在り方に疑問を抱いた佐原愛美氏がデニムにフォーカスして再スタートしたブランド。女性がデニムを着た際にきれいに見え、着心地も重視したジーンズを追求している。宝石のように長く大事に付き合える存在であるようにと、型にはそれぞれ宝石の名を冠し、ボタンホールと内側のステッチには宝石の色に合わせた糸を使用。今回の別注生地は経糸にコットン、緯糸にカシミヤが使われ、まさに長く愛される極上の一着が仕上がった。

デニム 「ジ・エメラルドジーン」 88,000円 (トゥ エ モン トレゾア) ※9月下句発売

かみ添

クラフトマンシップが静かな存在感を放つ

古くは遣唐使により日本に伝えられ、伝統の文様を木版刷りした「唐紙」。嘉戸浩(かど・こう)氏によって京都西陣に誕生したのが工房「かみ添(そえ)」だ。伝統的な唐紙の技法を用いつつ、現代にアップデートした表現が多くの支持を集めている。今回のエクスクルーシブでは嘉戸氏が和光ゆかりの意匠に注目し、図案化。本店の石壁の装飾とし­て創業当初から用いられてきた「石花(いしはな)」(写真右)や、時計塔の下という高所にあるため、本来なら細かく見ることができない「唐草」(写真左)がデザイン化された。さらに伝統的な刷りで1点1点手間暇かけて作られたカードは、時代も和洋も超えた、唯一無二のプロダクトとなった。さらにかみ添の唐紙は、リニューアルした和光地階の壁の一部にも使用。「時の舞台」として「時とつながるよろこび」や「日本的なものの探求の場」というコンセプトにつながっている。

カード右「石花文様」 左「唐草文様」各1,650円(かみ添)

INTERVIEW 庭崎紀代子

和光が考える未来のライフスタイルは
ここから始まります

昨年11月に代表取締役社長に就任した庭崎紀代子氏が語る新しい和光。
生まれ変わる地階が和光を未来へつなぐ第一歩となる。

1947年、服部時計店(現在セイコーグループ株式会社)の小売部門を継承して設立された株式会社和光。「舶来」という文字が最高の箔付けだったこの時代、和光の地階は新商品売場として、レコードや蓄音機といった海外でつくられた〝憧れの品〟が陳列されていた。それから75年余、地階は新たな使命を込めて生まれ変わることになる。

「日本の良さを世界に向けて発信したいと思います」

昨年11月に代表取締役社長に就任した庭崎氏は力強く語る。日本の良さといっても、フジヤマゲイシャといったステレオタイプではない。アンダーステートメントでありながら、優れたクラフトマンシップに裏打ちされたラグジュアリーこそ、地階のリニューアルの基本コンセプトだ。

「日本の伝統品、海外のトップクリエイターをただ並べたいわけではありません。日本人が昔から培ってきた美意識を解釈してくれる、そして私たちのためにその美意識を取り入れた作品をつくってくれる人たちとのコラボレーションを考えました」

そして、今回のリニューアルにあたって掲げたのが「時の舞台」というキーワードだった。

フロアの中心に時計の針
買物が体験になる

時はふたつのコンセプトの象徴になる。

「ひとつは日本人が持つ『時の移ろい』を感じる感性、もうひとつは品物に宿る『時のストーリー』です」

前者は季節の巡りや自然との付き合い方から生まれる日本人の繊細な感性を指す。和歌や俳句に盛り込まれる季語、旬を大切にする食文化に表れている。後者は職人が代々受け継いできた技術、試行錯誤を積み重ねたプロセスといった背後にあるストーリーだ。このふたつを舞台として表現したかったと語る。

「舞台は劇場や能舞台といったものを連想させます。そこでは時空を超えてさまざまなものを見せてくれる。同様に新しくなるフロアでも、お客様に品物に宿る物語、たとえばクラフトマンシップやつくり手の思いを伝えていくことで、買物にとどまらず、ひとつの体験にしていただきたいと思いました」

和光の思いを込めたコンセプトをどう空間で表現するか。庭崎氏は設計を担当する新素材研究所にこう伝えた。

「最初のイメージはヨーロッパのレストランで見た大きなテーブルでの光景です。知らない人同士が同じテーブルを囲むことで、自然にコミュニケーションが生まれていたのが印象的でした」

依頼を受けた新素材研究所側が提案した意外性あふれるプランが、フロアの中央に時計の針を模したふたつの霧島杉の什器を置く設計。通常は十字状に直角に交わりながら、用途に応じて可動する仕組みだ。周囲に回廊を設け、什器を中心にフロアを巡るような動線をつくりだす。セイコーらしい時計の意匠を引き継ぎつつ、訪れる人、もてなすスタッフとの交流も考えた斬新なアイデアだった。

「什器の霧島杉のほか、使われる素材にも京都の町家石、唐紙などの和の要素が現代的にアレンジされています」

和光は百貨店ではなく
唯一無二のブランド

伝統は常に革新と表裏一体だ。流行に迎合せず、時代に遅れない。このふたつをクリアし続けることで老舗として生き残っていく。和光にとって、今回の地階リニューアルは単なる改装にとどまらず、次のフェイズへのステップでもある。その意味で、地階の商品構成で提唱しているクラフトマンシップ、日本、そしてSDGsは、これからの和光全体の指針になる。

「買っていただいたものを長く使っていただく。そのためにはちゃんと修理する体制を整えていきたい。お客様と長くお付き合いすることが、私たちが考えるサステナブルなんです」

最近では時計塔で撮影を楽しむピクチャーユアセルフや展覧会の開催など、イベントの仕掛けにも積極的だ。

「商品という『モノ』だけにとどまらず、和光ならではの思い出をつくっていただくなど、『コト』の提案も行っていきたいですね」

銀座はさまざまな百貨店が立ち並ぶ。国内外の有名ブランドの旗艦店のメッカでもある。日本を代表する街の中心、四丁目交差点に位置する和光は、そのどちらにも属さない。あえていえば、店自体が「和光」というブランドそのもの。他にはない、ここにしかない。和光という唯一無二の存在であり続けるために、今回のリニューアルが和光を世界のWAKOとしてのプライオリティを高めていく。

「世界中の主要都市のどこにでもあるというブランド戦略は素晴らしいと思いますが、私たちは世界中の方が和光/WAKOを訪れるために、この銀座までいらっしゃるようなお店にしたいと思います」

アイコニックな時計塔、社会へのメッセージを発するショーウインドウに続き、新たな出合いの場所として生まれ変わる地階。そこには進化し続けるブランドのDNAが息づいている。

庭崎紀代子氏

にわさききよこ/1986年、服部セイコー(現セイコーグループ)入社。女性腕時計のルキアの商品担当、広報PR担当として活躍。セイコーウオッチ取締役・常務執行役員、セイコーホールディングス(現セイコーグループ)常務取締役、常務執行役員、和光取締役・常務執行役員などのキャリアで、広報、スポーツ・企業文化事業、コーポレートブランディング、SDGsなどを担当した後、2023年11月に和光代表取締役社長就任。

ショーウインドウにこめられた思い

ショーウインドウは店舗の顔であり、通行人に向けて時期に応じた商品をアピールする場といえる。和光のそれが特徴的なのは、社会に向けてのメッセージなどの公共性を持つことにあるだろう。たとえば今年4月の「眺」では、次のステップへ踏み出す人々に向けて、新しい世界を示すように望遠鏡の向こうに見える世界を表現。白い世界から日ごとに絵を加えていくというアナログな方法とAIがキーワードを元に描いた景色が重なり合う。美しく、かつ見るほどに意味のレイヤーを感じさせるデザインが一線を画す。展示期間は平均して6週間ほど。年に8回は発せられる美しいアートをこれからも楽しみたい。

銀座・和光 ショーウインドウ 炎

炎/内なる炎をキャンドルで表現。ゆらめき、時には消えるような演出で炎から12種のメッセージが届く。年の瀬にふさわしい、ハートウォーミングな美しさ。
(2023年12月)

銀座・和光 ショーウインドウ 昇 ─ 時の龍2024

昇 ─ 時の龍2024/若い世代へのエールを込めたアーティスト・下田昌克氏の作品。白いキャンバス地をハンドメイドで縫い合わせる膨大な手間でつくられた。
(2024年1月)

銀座・和光 ショーウインドウ 眺

眺/白い世界から始まり、日を追うごとに望遠鏡で覗いたような円形の風景がパノラマミックに広がる。3体のマネキンが鮮やかな世界に溶け込む、進化する騙し絵。
(2024年4月)

生まれ変わる和の美学を体感

銀座・和光 地階 生まれ変わる和の美学を体感


什器を同じ向きに回転。椅子を並べてテーブルのような仕様に。

銀座・和光 地階 生まれ変わる和の美学を体感

1.京都の町家に使用されていた敷石を内側、寺社に使われる敷瓦を陶板で回廊にしてゾーニング。 2.珊瑚や貝殻が堆積してできた琉球トラバーチンと高知の魚梁瀬杉(やなせすぎ)を柱に。 3.「かみ添」による唐紙で、化石のトンボをモチーフにした壁紙をあしらっている。 4.地下鉄側に設けられた床の間には、東大寺の古材を使った床框を配している。 5.壁は金属を腐食させ、明の時代につくられた銅製品色に由来する宣徳色(せんとくいろ)を表現。地上からの階段には、桜御影とも呼ばれる万成石(まんなりいし)を配した。和光の外壁にも使われている。

地階のリニューアル設計を手掛けたのは、日本を代表する建築設計事務所「新素材研究所」。杉本博司氏と榊田倫之氏によって2008年に結成された。日本建築に用いられてきた古来の素材や技法を現代の感覚で新しく解釈するのがモットー。これは和光が持つ理念と見事にシンクロすると言っていい。

実家が銀座で家業を営んでいた杉本氏にとって、和光は個人的にも思い入れの深い場所だという。

「小学2年生の時、近くのビルの屋上から描いた和光の絵が、全国小学生絵画コンクールで入賞しましてね、賞状をもらったことを憶えています」

入賞の展示で世界中を巡回したという記念の絵は残っていない。それでも和光の存在感は、今も大きい。

「和の光は、そのまま日本が輝く場所という意味がある。世界に向かって誇れる場所だと思いますね」

一方、榊田氏は和光の〝和〟にさまざまな解釈を込める。そのひとつが足し合わせる意味での「和」、そしてもうひとつは訓読みの『和む』だ。

「今回は舞台と回廊という設計で、来ている方に回遊しながら商品と出合うことを重視しました。また、木の素材が醸し出す香りで、都市空間の中での和める雰囲気も意図しています」

美意識と匠の技によってさらに輝きを増した新しい「和の光」。買物が一期一会の体験となりそうだ。

エッシェンシャルオイルセット

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Photograph/Sho Ueda[Still] Toshihiro Sobajima[Architecture] Styling[Still]/Mariko Kawada Text/Wakana Nakano Edit&Text/Mitsuhide Sako(KATANA) 
Direction/Teruhiro Yamamoto(YAMAMOTOCOMPANY)