子どもの可能性を広げる プログラミング教育
必修化前最後の夏 親子で準備すべきこととは
子どもの可能性を広げる
プログラミング教育
必修化前最後の夏
親子で準備すべきこととは
急速な技術革新に伴い、2020年4月からいよいよ小学校でプログラミング教育が必修化する。今ある仕事の半数近くが自動化されるといわれる現代。子どもたちが将来の仕事の選択肢を広げるには、コンピュータの仕組みを理解し、能動的に使いこなせる力が求められるようになる。この力を培う土台として、まず身につけておきたいのが「キーボードによるローマ字入力」や「ファイルのコピー・移動」といった基礎的なスキル。必修化前のこの夏、子どものためになにをしておけばよいのだろうか。
論理的思考こそ
時代を生き抜く力に
公衆電話や固定電話で連絡を取り合っていた20年ほど前、ひとり一人が「電話」を持ち歩き、気軽にSNSでやり取りができる今をどれだけの人が想像できただろうか。同じように、これからの10年後、20年後が予測不可能な時代になっても、自ら課題を見つけ、学び、考え、判断して行動する人になってほしい――。文科省が改訂した新しい「学習指導要領」は、そんな半歩先の未来を意識した内容になっているという。
その教育改革のひとつとして、プログラミング教育もスタートする。
小学校では、算数や理科などの授業を通して、身近な家電や車にコンピュータが内蔵され、プログラミングによって動いている仕組みを知り、活用する力を身につける。中学校は2021年度から技術・家庭科の中で学び、高校は2022年度から必修科目になる。文科省が見据えるのは、高度に情報化した「Society5.0」と呼ばれる新しい社会像で活躍する人材の育成だ。
とはいえ、単に技術を習得し、プログラマーやエンジニアを育成することがねらいではない。児童がゴールに向かって、考えたり、判断したり、表現したりする一連のプロセスは、プログラミング的思考(論理的思考)を育み、なにか困難なことに直面したとき、問題を見つけ、解決する力にもつながるからだ。インターネットなど情報を取り扱う中で、著作権を尊重し、セキュリティの確保に気をつけるなど、モラルの育成も目的に据えている。
公衆電話や固定電話で連絡を取り合っていた20年ほど前、ひとり一人が「電話」を持ち歩き、気軽にSNSでやり取りができる今をどれだけの人が想像できただろうか。同じように、これからの10年後、20年後が予測不可能な時代になっても、自ら課題を見つけ、学び、考え、判断して行動する人になってほしい――。文科省が改訂した新しい「学習指導要領」は、そんな半歩先の未来を意識した内容になっているという。
その教育改革のひとつとして、プログラミング教育もスタートする。
小学校では、算数や理科などの授業を通して、身近な家電や車にコンピュータが内蔵され、プログラミングによって動いている仕組みを知り、活用する力を身につける。中学校は2021年度から技術・家庭科の中で学び、高校は2022年度から必修科目になる。文科省が見据えるのは、高度に情報化した「Society5.0」と呼ばれる新しい社会像で活躍する人材の育成だ。
とはいえ、単に技術を習得し、プログラマーやエンジニアを育成することがねらいではない。児童がゴールに向かって、考えたり、判断したり、表現したりする一連のプロセスは、プログラミング的思考(論理的思考)を育み、なにか困難なことに直面したとき、問題を見つけ、解決する力にもつながるからだ。インターネットなど情報を取り扱う中で、著作権を尊重し、セキュリティの確保に気をつけるなど、モラルの育成も目的に据えている。
仕事や入試で求められる
PCスキル
パソコンスキルの必要性は、仕事や入試の現場にも広がりつつある。
朝日新聞によると、2019年3月に政府が公表したAI戦略の有識者提案は、AIを使いこなす人材を年間25万人育成するという目標を掲げた。欧米や中国に比べて「圧倒的にAI人材が不足している」ことへの危機感からだが、25万人規模は、年間の大卒生の半分近くに相当し、実現に不安の声も漏れる。経済産業省が2019年に発表した試算によれば、2030年には最大78.7万人のIT(情報技術)従事者が足りなくなるという。
すでに産業界では人材不足が現実的になり、米国やフランスなど海外の技術者を迎えている現場もある。グローバル化が進み、日本市場を舞台に、求職のライバルが外国人になったり、仕事を海外と奪い合ったりする時代が現実的のものとなりつつある。
大学入学共通テスト(現在のセンター試験)も、2024年度入試から、プログラミングなどの情報科目を設けることや、パソコンで試験を受けるCBT(Computer Based Testing)方式を導入することを検討している(図1参照)。パソコンが使えなければ、入試や就職で選択肢を広げられない可能性も出てきそうだ。
(図1)
スマホは使えても
PC不慣れな子どもたち
実際、今の子どもたちはどれくらいパソコンが使えるのだろうか。
パソコン・ITの業界団体「ウィンドウズ デジタルライフスタイル コンソーシアム」(WDLC)は、2018年から小学校のプログラミング教育を支援するプロジェクトを展開してきた。参加した200校を対象にしたアンケート調査から見えてきたのは、パソコン操作に慣れていない児童の実態だった。
プログラミング教育をする上で、教師が児童に身につけておいて欲しいと期待する、「キーボードによるローマ字入力」や「ファイルのコピー・移動」、「ファイルの保存」といった基本操作は、できない児童が少なくなかった(図2参照)。
さらに、児童のパソコンスキルを数値化して比較したところ、数値が高いほど、授業の目標達成度も高い傾向にあった。児童のパソコン操作スキルが、プログラミング教育をする上での土台になっていることがうかがえる結果となった。

(図2-1)

調査概要:WDLC調べ 調査対象:「MakeCode×micro:bit 200プロジェクト」参加小学校や教育委員会の担当者
調査手法:インターネットアンケート 調査期間:2019年3月4日~3月18日 有効回答数:168サンプル
(図2)
(図2-2)
WDLCは、タブレットやスマートフォンといったデバイスが「データを消費するためもの」であることに対し、パソコンは「データを集め、それをベースに情報を再構築して新しいモノをつくり出す」という特性があると説明する。最近はスマホを使い慣れている子どもが少なくないが、同じデバイスというくくりでもスマホが使えればパソコンも使えるわけではない。
こうした課題を抱える背景として、WDLCは子どもたちが家庭でパソコンに触れる機会が少ないことが影響していると分析する。
経済協力開発機構(OECD)が2015年に公表した調査結果によると、15歳の子どもが家庭のパソコンを利用する割合は47カ国中46位。また、内閣府が2013年に発表した13~15歳のノートパソコン所有率は約2割で、米国や英国、フランス、ドイツ、スウェーデンの6~7割に大きく遅れを取っていた(図3参照)。
内閣府「平成25年度 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」
OECD「生徒の学習到達調査」PISA 2015
(図3)
身構えず、水泳のように
楽しみながら習得
(WDLCの梅田成二会長)
では、授業必修化に向け、具体的にどんなスキルを身につけるべきだろうか。
WDLCは、パソコンの基本である「タイピング」、教科の学習活動で利用が想定される「ワープロや表計算をする Office ソフトの操作」、時代を超えて普遍的に求められる「プログラミング的思考(論理的思考)」の三つのスキルを身につけておくことが、将来の可能性を広げることにつながると紹介する。
WDLCの梅田成二会長は、「水泳の授業は、誰にでも受ける機会があり、その中の上手な子たちが国体の選手や五輪選手になる。プログラミング教育も同じで、いつか未来のビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグといった次世代の産業を生み出す人材が生まれるのではないか。その底上げをしていく協力をしていきたい」と意気込む。
授業の必修化を不安に思う親や子どももいるかもしれないが、「身構えず、まずは全員がパソコンに触れて、楽しみや目標を見つけてほしい」と子どもたちに興味関心を促すことの必要性を訴える。
WDLCは、夏休みをそんな機会にしてほしいと、子ども向けに二つの企画を用意している。
毎年、全国約18万人の小学生が挑戦しているキーボード検定サイト「キーボー島(とう)アドベンチャー」は、ゲーム感覚でタイピングの練習ができる。1~30のレベル設定があり、それぞれの級ごとに登場するキャラクターを、試合形式で倒しながら勝ち進むというもの。1級に合格すると、入力スピードが速かった順に全国でランキングもされる。
もうひとつは、学研キッズネットと共同で開催する「パソコン×自由研究 コンテスト2019」だ。特設ページには、自由研究をパソコンでまとめるコツの解説コーナーや、プレゼンテーションソフト「PowerPoint」の使い方を説明する動画を用意している。仕上げた自由研究課題をコンテストに応募し、優秀作品に選ばれると豪華賞品の進呈もある。
いずれも登録情報を入力すれば、無料で参加できる。
プログラミング教育の必修化を控えたこの夏、授業が始まり我が子が心細い思いをしないためにも、まずは親子でパソコンに慣れ親しんでみてはどうだろうか。
では、授業必修化に向け、具体的にどんなスキルを身につけるべきだろうか。
WDLCは、パソコンの基本である「タイピング」、教科の学習活動で利用が想定される「ワープロや表計算をする Office ソフトの操作」、時代を超えて普遍的に求められる「プログラミング的思考(論理的思考)」の三つのスキルを身につけておくことが、将来の可能性を広げることにつながると紹介する。
WDLCの梅田成二会長は、「水泳の授業は、誰にでも受ける機会があり、その中の上手な子たちが国体の選手や五輪選手になる。プログラミング教育も同じで、いつか未来のビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグといった次世代の産業を生み出す人材が生まれるのではないか。その底上げをしていく協力をしていきたい」と意気込む。
(WDLCの梅田成二会長)
授業の必修化を不安に思う親や子どももいるかもしれないが、「身構えず、まずは全員がパソコンに触れて、楽しみや目標を見つけてほしい」と子どもたちに興味関心を促すことの必要性を訴える。
WDLCは、夏休みをそんな機会にしてほしいと、子ども向けに二つの企画を用意している。
毎年、全国約18万人の小学生が挑戦しているキーボード検定サイト「キーボー島(とう)アドベンチャー」は、ゲーム感覚でタイピングの練習ができる。1~30のレベル設定があり、それぞれの級ごとに登場するキャラクターを、試合形式で倒しながら勝ち進むというもの。1級に合格すると、入力スピードが速かった順に全国でランキングもされる。
もうひとつは、学研キッズネットと共同で開催する「パソコン×自由研究 コンテスト2019」だ。特設ページには、自由研究をパソコンでまとめるコツの解説コーナーや、プレゼンテーションソフト「PowerPoint」の使い方を説明する動画を用意している。仕上げた自由研究課題をコンテストに応募し、優秀作品に選ばれると豪華賞品の進呈もある。
いずれも登録情報を入力すれば、無料で参加できる。
プログラミング教育の必修化を控えたこの夏、授業が始まり我が子が心細い思いをしないためにも、まずは親子でパソコンに慣れ親しんでみてはどうだろうか。
お子様のパソコンスキルアップを応援!
WDLC夏のキャンペーン

「キーボードマスターキャンペーン」開催概要
期間:2019年6月21日(金)~8月31日(土)まで
参加方法:キャンペーンページより、IDとパスワードを申請・発行し、本企画専用の「キーボー島アドベンチャー」サイトにて、IDとパスワードを入力して参加




