平幹二朗オセロー「愛の悲劇を」 妻役に三田和代
2006年11月01日
平幹二朗が、シェークスピア悲劇「オセロー」(小田島雄志訳)で、8カ月の全国公演を続けている。2〜8日には、東京・新大久保の東京グローブ座で上演する。同作の主演は3度目だが、今回は演出も兼ねる。妻デズデモーナに三田和代を迎え、「夫婦の愛の悲劇を伝えたい。オセローはこれで演じ納め」と語る。
黒い肌の将軍オセローが、名家の娘と肌の色や立場を超えて結婚するが、イアーゴーの悪巧みで新妻の不倫を疑い、破滅する物語。このところ多いイアーゴーの「悪」に焦点を当てる舞台に平は不満を感じるという。
「それでは悲劇が薄くなる。オセローは白人社会の中でアイデンティティーがぐらつき、女性を支配しようとしたことで根拠のない嫉妬(しっと)に苦しむ。そんな彼のもろさが招く悲しみを表現したいのです」
若い女優が演じるのが一般的な妻役にベテランの三田を充てたのも平流。「優れたせりふ術と気品が必要だと考えた」
三田は「お話をいただき、驚きました。でも、この舞台のデズデモーナは、見たことがないほど意志的でなよなよした感じがない。まず彼女がオセローを愛したと考えると、劇全体がとてもわかりやすいです」
イアーゴーは平の息子の平岳大が演じる。
8500、7000円、学生5000円。電話03・3360・0353(リリック)。
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