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07年秋冬のトレンドは、「りりしさ」と「魅惑的」

2007年08月28日

 8月も下旬を迎えると、そろそろ秋の服が着たくなる。すでに発表されている07年秋冬コレクションのキーワードは「りりしさ」と「魅惑的」。女らしさと同時に、凛(りん)とした芯の強さを感じさせるスタイルが主流になっていた。強さを示す黒を基調としながら、カラーパレットのようにカラフルで楽しそうな色使いも増えている。

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プラダ

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シャネル

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ヨウジヤマモト

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バーバリー・プローサム

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アルベルタ・フェレッティ

 今年春夏のファッションでは、優雅で、しかも毅然(きぜん)としたスタイルが目についた。数シーズン続いた、甘くて可愛らしい女性像が大きく変化したのだ。秋冬で、その流れは、さらに確かなものになっている。

 こうした変化の下地には、近年各界で活躍する女性たちに代表される女性像がある。女性で初のフランス大統領に挑んだロワイヤル候補、テニスのマリア・シャラポワ、ゴルフのミシェル・ウィーのように強さと美しさを兼ね備えたスポーツ選手……。7月の参院選でも、自然体の女性候補の当選が目立った。

 80年代の肩ひじ張った「パワーウーマン」ではなく、21世紀に入ってしばらく続いた「優しいだけのお気楽なお嬢さん風」でもない。強さを秘めながら、あるがままで、異性のためでなく自分が輝くために魅惑的でありたい。そんな今の女たちの気分を表現したような服が増えている。

 基本のデザインは、20年代から70年代の優美なクラシック調。そこにお決まりの花飾りやビーズ刺繍(ししゅう)などではなく、素材の表面にケミカルな後加工をしてモダンで知的な表情をつけるのがポイントだ。

 プラダのモヘアのツインセットは、形は50年代風だが、ワックスコーティングを施してラミネート加工のような表面に仕上げてある。エナメルや熱加工でビニールのような質感を出したコートも多い。ボッテガ・ヴェネタやマックスマーラは凹凸のある織り方でシンプルなドレスやコートの質感を変えた。

 ダークな色調がまだ多い中で、感度のいいブランドはクラシックスタイルにカラフルな色で変化をつけている。一つの服に様々な色を盛るのではなく、全身のコーディネートを配色で見せるのが今年風だ。

 ルイ・ヴィトンは、帽子から靴までをひとつのキャンバスに見立てて、それぞれに色の役割を配分している。シャネルはほっそりとした鮮やかなスーツに、ネックレスやスカーフなど小物で色をミックスした。

 着こなしの中心アイテムは、この春夏に続いてドレス。ややごつい革ジャンやスポーティーなパーカ風コートで強さを加えるのが、今秋のコツだ。エルメスやヨウジヤマモト、ジュンヤ・ワタナベなどが、フェミニンなプリント地のドレスに革ジャンを重ねている。

 スカートは超ミニが減り、ひざ丈が主流になる。シルエットは細身ですっきりとクールなライン。きりりとして女らしいタイトスカートが新鮮に見える。

 小物で重要なのが、高くなったウエスト位置をマークするベルト。ドレスはもちろん、コートの上から締めてもいい。靴やバッグは昔の映画の女優が用いたような太いヒールのパンプスや封筒型のバッグ、またはドクターズバッグが多い。

 特に注目されているのが、ブーティと呼ばれるくるぶし丈のブーツ。同色のタイツと合わせると、シャープに脚長に見える。

 松屋銀座の東京生活研究所、関本美弥子ファッションディレクターは、働く女性たちに向けてこんなアドバイスをしている。「強さや魅惑的といっても、極端に過ぎるのはだめ。あくまでも、自然体で、おしゃれを楽しむ心が必要です」

 ◇写真はすべて大原広和氏撮影

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