Life Style
2025.09.29

災害の多い日本、あなたの備えは十分ですか?
防災のプロ、災害防止研究所の𠮷田明生さんに聞きました。

bonbon家族4人でウォーキング

8月に実施したボンマルシェ読者アンケートでは、「非常時に備えた食料の備蓄をしている」と答えた方が半数を超えていることがわかりました。また、「これから備蓄を始めたい」と考えている方も約3割にのぼり、ボンマルシェ読者の防災への意識の高さが伺えます。そこで、9月3日~5日の3日間に東京ビッグサイトで開催された「防災グッズ大賞展2025 ~第7回防災グッズ大賞展~」の主催者、災害防止研究所の𠮷田明生さんに、「ローリングストック」※をはじめとする災害への備えについてお話を伺いました。備蓄量の目安や今人気の防災グッズなど、読者の皆さまに役立つ情報を教えていただきました。

※災害時を考えて普段から少し多めに食材や加工食品を買っておき、賞味期限の近づいたものから食べて、その分を買い足していくことで災害時の備えにすること

非常時に備えた「食料の備蓄」を行っている人は半数以上!

円グラフ(災害などの非常時に備えた「食料の備蓄」を行っていますか)
〈2025年7~8月実施ボンマルシェアンケート N=328〉

ライフスタイルになじむ備えを普段から

ローリングストックと聞くと、新しい言葉のように感じるかもしれませんが、日本には古くから食料を備える文化がありました。塩漬けや乾物、発酵食品などは保存食として作物の採れない冬に備えられていました。それを少しずつ消費して、また新たに作ることを繰り返してきたのです。ローリングストックもそれと同じです。「非常時」に備えるのではなく、日常の延長として備えておく意識を持てば、誰でもどんな家庭でも食料品の備蓄は無理なくできます。

自宅の冷蔵庫をチェックしてみてください。飲み物や加工食品などを切らさないよう、買い置きがありませんか。インスタント食品などを余分に買う方も多いと思います。それらの期限を意識して普段から消費し、買い足しておくことが食料品備蓄であり、ローリングストックです。災害時、救助や救援物資はすぐには届きません。地震や浸水で道路状況が悪ければなおさらです。救助が届くまでに3日はかかると思って備えましょう。公助を待って頼るのではなく、自助の意識と力を高めておくことが大切です。

先日「防災グッズ大賞2025」が開催されました。最近は「普段から便利に使えるグッズ」が増えていると感じます。災害時だけではなく普段使えるウエットティッシュや口腔(こうくう)ケアグッズ、プレゼントにも喜ばれそうな保存食などさまざまですが、日常から備える意識が高まっているのだと思います。

防災への備えとして何から始めるべきかわからないという方は、まず、災害用トイレを準備しましょう。懐中電灯やランタン、ろうそくなど明かりもあると安心です。情報収集にスマートフォンは便利ですが、電源が切れてしまうことも考え、モバイルバッテリーやスマートフォンに代わって情報収集できるラジオなどの情報源も用意しておくといいでしょう。

いつ起こるかわからないのが災害ではなく、日常の延長に起こりうるのが災害と心得て、ライフスタイルの延長として備えがあると安心です。

𠮷田 明生 さん
一般社団法人 災害防止研究所 代表理事

𠮷田 明生

よしだ・あきお  防衛大学校卒、元陸上自衛隊第11旅団長、元ゆうちょ銀行社長特命担当顧問。