編集部とボンマルシェアンバサダー3名でスタート!
No2「コンポスト生活」を始めて1カ月が過ぎて、変わってきた生ゴミへの意識
(取材・文:角田奈穂子)
ボンマルシェ編集部と伊藤さん、竹並さん、藤嶋さんのアンバサダーさん3名が「コンポスト生活」を始めて、約1カ月が過ぎました。オンラインミーティングを始めると、全員の顔に、マイコンポストの話をしたい!という表情が表れています。
「コンポスト」とは、調理くずや食べ残しの生ゴミを分解させ、堆肥に変えること。今回、編集部とアンバサダーさんたちは、バッグ型の容器に専用の基材を入れて使う「LFCコンポスト」を使っています。オンラインミーティングでは、「LFCコンポスト」の開発者、たいら由以子さんとスタッフの土屋奈央さんにも同席していただき、皆さんの質問にお答えいただきました。
まずは、「LFCコンポスト」を使ってみての感想から。アンバサダーの1人、伊藤さんが、「今まで、生ゴミを外に出すとカラスが散らかすのではないか、というのが悩みでした。でも、コンポストのおかげで、その悩みから解放され、ストレスフリーになりました」と話すと、他のお二人もうなずいて聞いています。
さらに、伊藤さんは、毎日、生ゴミの量とコンポストのなかの温度を計り、記録しているそうです。
「コンポストバッグの総量を図ってみたら、使用前の1.5kgから3.2kgに増えていました。生ゴミを入れた分、1.7kg増えていたんです。でも、私が投入した生ゴミの総量は、約5.8㎏。この4kgの差は、きっと水分だと思うんです。それくらい生ゴミには水分が含まれているんですね」(伊藤さん)
その驚きに、たいらさんは、こう答えてくださいました。
「そうなんです。生ゴミの約80%は水分と言われています。生ゴミをゴミとして捨てると、水分を焼却するためにエネルギーが使われ、Co2が排出されてしまいます。とても無駄なエネルギーですし、CO2を増やすことにもなりますよね。今のLFCバッグは、微生物の分解に必要な保水力を保ちながら、無駄な水分が蒸発しやすいように工夫しているので、より水分が抜けやすかったと思います」(たいらさん)
投入する野菜の種類が気になったというのは、竹並さんです。
「小さくしないといけないと思って、野菜クズを切ったりしましたが、バナナの皮はそのまま基材のなかに入れてしまいました。トウモロコシの芯も、固くて切れなかったので、大丈夫かなと思いつつ、大きいまま入れてしまいました」(竹並さん)
投入する調理クズの大きさは、親指と人差し指で作った円くらいのサイズが目安。とはいえ、トウモロコシの芯のように固いものは、そのまま投入しても大丈夫です。
「時間が経つうちに、トウモロコシの芯から水分が抜けて、軽くなっていくと思います。鶏の骨も形は長く残りますが、軽くなり、ポキッと折れるようになります。その変化も観察して、楽しんでみてください」(たいらさん)
藤嶋さんは、調理中に生ゴミにかかる洗剤が気になりました。そこで、新聞紙でボックス型のゴミ箱を折り、野菜などの切れ端はその箱に入れ、水濡れや洗剤を避けるように工夫したそうです。
「毎日、観察していたら、コンポストバッグのファスナーのところに小さな卵が産みつけられていました。始める前にアメリカミズアブという虫が発生することを聞いておいてよかったです。コンポストではよくあり、むしろ、分解のためにはいいこと、と知っていたので、驚いたり、気持ち悪く感じることもありませんでした」(藤嶋さん)
たいらさんの会社では、洗剤の混入についても実験データを持っているとのこと。
「私たちの実験では、洗剤が混じった場合でも、しっかり分解されていました。でも、洗剤が気になる場合は、水洗いしてから投入してみてください。堆肥も問題なく使えることがわかっています」(たいらさん)
夏本番の今は、コンポストに絶好の季節です。たいらさんは、「分解スピードがぎゅんと上がるのに気づきませんか?」とたずねました。分解が盛んになると、ギシギシという音がするくらい、微生物が活発に活動するのだそうです。
コンポストに投入する生ゴミで、注意したいのが、塩分が強いもの。竹並さんからの「ぬか漬けに使ったぬかを、入れてもいい?」という質問に、たいらさんは、「塩分が強いものは、さっと水を通してから入れてください」と答えました。コンポストの微生物にとって絶好のエサは、私たちが口にしても、おいしく食べられるもの。その感覚を基準にすると、投入する調理クズや食べ残しの塩分量の目安になります。また、肉や魚の動物性たんぱく質を投入すると、温度が上がり、分解が促進します。
アンバサダーさんたちのコンポストは、まだまだ微生物が活発に働いています。そこで、もう1カ月、生ゴミの投入を続け、その結果で、堆肥を作るための熟成に入るかどうかを判断することになりました。
最後にたいらさんは、「この季節は、ぜひスイカの皮をコンポストに入れてみてください。どの部分から分解されていくかを観察するのは、面白いですよ」とアドバイス。次回のレポートが、ますます楽しみになるオンラインミーティングでした。