Life Style
2023.10.24

編集部とボンマルシェアンバサダー3名で継続中!
No.3  初めての「コンポスト生活」も1サイクルの終盤に。できた堆肥で野菜栽培!

(取材・文:角田奈穂子)

ボンマルシェ編集部と伊藤さん、竹並さん、藤嶋さんのアンバサダー3名が、6月から始めたコンポスト生活も終盤です。約2カ月に渡り、生ゴミをコンポストに投入。その後、約3週間の熟成期間を経て、堆肥が完成しました。これまでのコンポスト生活を振り返りながら、今の様子をご紹介!

コンポストを使えば生ゴミが宝物に変身

まずは、基礎知識のおさらいから。コンポストとは、調理くずや食べ残しの生ゴミを分解させ、堆肥に変えることを言います。今回のコンポスト生活で使用したのは、トートバッグ型の容器に専用の基材を入れる「LFCコンポスト」。全員が初体験ということもあり、「LFCコンポスト」の開発者、たいら由以子さんとスタッフの土屋奈央さんがアドバイスしてくださいました。

始めた頃は、恐る恐る生ゴミを投入していたアンバサダーさんですが、すぐに慣れ、次第に大胆に。理科の観察日記のように、生ゴミの変化をレポートしてくれました。伊藤さんが楽しそうに話してくださったのは、スイカとトウモロコシを投入したときのことです。

「メロンに比べて、スイカはあっという間に消えてしまいました。コンポストちゃんは、きっとスイカが好きなんですね。トウモロコシも芯の水分が抜けてスカスカになり、ヘチマみたいです。それに、驚いたのが、温度と匂いです。日当たりのいい場所に置いているんですが、コンポスト周りの気温が40℃近くになった日でも、コンポストのなかは、32~33℃。温度が安定していました。嫌な匂いもなくて、コンポストからは、森林浴をしているときのような、土の香りを感じるんです。生ゴミがゴミでなくなる間の変化って、すごいです」(伊藤さん)

たいらさんは、「コンポストは投入する生ゴミの種類や量によって、温度が上がったり、下がったりを繰り返します。伊藤さんの場合は、夜間に微生物が活発に働き、その活動が落ち着いた頃に温度を測ったのかもしれませんね 」と、説明しました。

竹並さんは、分解を助けてくれるアメリカミズアブと遭遇。きっかけは、釣りが趣味のパートナーが大漁だったことから。さばいたあとの大量の魚の頭をお湯で煮てから、コンポストに投入。すると、基材の温度が42℃くらいまで上がり、コンポストのバッグを触ると熱く感じるほどだったそうです。

「その後、家を空ける日が続き、数日経ってから、コンポストをのぞいたら、小さな幼虫が発生していたので、ドキドキしました。始める前にたいらさんから、分解を助けてくれる虫と聞いていなかったら、『失敗した』と思ったかもしれません。これもコンポストでは、自然な変化なんですね」(竹並さん)

そんな竹並さんのコンポストを見て、たいらさんは、「大丈夫、すごくいい状態です」と励ましました。分解が進みやすい環境になっているので、さらに生ゴミを投入すれば、どんどん分解が進むそうです。

「アメリカミズアブは、コンポストの優秀なパートナーというだけでなく、成虫は受粉を助ける益虫です。どうしても気になるときは、居心地を悪くするなど対応方法がありますから、LINEなどでぜひ聞いてくださいね」(たいらさん)

熟成期間を経て完成する栄養豊富な堆肥

生ゴミの投入を始めて約2カ月後、たいらさんのアドバイスを受け、熟成に入ることに。熟成とは、最後に投入した生ゴミをしっかりと分解する期間を言います。なぜ熟成が必要かといえば、分解が不十分だと、堆肥として使うときに作物の生長を阻害してしまうからです。

「LFCコンポスト」の場合、目安は約3週間。熟成が終わった時点で、組織が硬い卵の殻や肉の骨、たまねぎの皮などが残っていることもありますが、問題なく堆肥として使えます。

「卵の殻は、ナメクジ避けにも役立つので、残っていても心配しないでください。堆肥ができあがる頃は、秋に作物を植えるのにぴったりの時期ですね」(たいらさん)

コンポスト中心の「食の循環」が環境保護の大きな力に

たいらさんの言葉を聞いて、アンバサダーさんたちは、「どんな野菜を植えるか、楽しみ」と口を揃えました。そして後日、イチゴ、ニラ、リーフレタス、白菜の苗を植えた伊藤さんから、様子を知らせる写真が送られてきました。コンテナ菜園で育つイチゴの葉は大きく広がり、生き生きと育っています。

「コンポストで作った堆肥は、栄養が豊富なんでしょうね。すくすく元気に育っていて、うれしいです。春の収穫が今から楽しみです」(伊藤さん)

コンポストは一度、堆肥を作って終わり、ではありません。できた堆肥で野菜や果物を育て、収穫する一方で、新たな基材でコンポスト生活を続ければ、「食の循環」がぐるぐると回っていきます。

日本で燃やされるゴミのうち、約40%は生ゴミです。それぞれの家庭で生ゴミをコンポストで堆肥に変え、活用することは小さな取り組みでも、数多くの家庭が実行すれば、環境保護の意識は確実に高まります。ボンマルシェ編集部もアンバサダーさんたちと一緒にコンポストに挑戦することで、気軽にできる身近な環境保護の大切さに気づくことができました。