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2022年度 かんきょう新聞

出張授業

長持ちする家は地球にやさしい

旭化成株式会社
授業の内容
  • ・日本の家は世界と比べて使われる期間が短い
  • ・世界から注目される日本の「もったいない」
  • ・長持ちする家に必要な取り組み
  • ・ヘーベルハウスの取り組み
  • ・地球の未来にとって
     理想の「家や街」を考えよう
講 師
河合慎一郎先生
旭化成ホームズ株式会社
LONGLIFE研究所 所長
河合慎一郎先生
先生からの出題に手を挙げる子どもたち

先生からの出題に手を挙げる子どもたち

「もったいない」を家にも取り入れよう

「どんな家が世の中や住む人にとっていい家なのかを考える仕事をしています」という河合先生の言葉ではじまった旭化成ホームズの出張授業。名前を知っている子どもたちも多かった戸建て注文住宅「ヘーベルハウス」の動画を見た後、「日本の2階建ての家は平均して何年使われると思う?」と先生から質問。答えが約38年とわかると、子どもたちは「えーっ!」とびっくり。先生はグラフを示しながら、「イギリスは約80年、アメリカは約56年。日本はイギリスの半分くらい」と紹介し、イギリスで家を建ててから壊すまでの間に、日本では2回家が壊され、そのたびにごみが出ると説明。「ごみが出ると焼却時などに二酸化炭素も出ます。家を使う期間が短いことは、地球にとって良くないとわかります」
次に先生は、アフリカ人女性初のノーベル平和賞を受賞した環境活動家のワンガリ・マータイさんが、日本の「もったいない」という言葉に注目し、ものを大事にする活動を世界中に広げたことを紹介。そんな“もったいない文化”がある日本なのに、なぜ家が使われる期間は短いのか。先生は、家は日本では「家族や親戚が代々住むもの」だが、イギリスやアメリカでは「みんなで引き継ぐ“社会のもの”」と考えられていると解説した。そして“車が1年間走った時に出る二酸化炭素は約1375kg”をヒントに「1軒の家を建てて、壊してまた建て替えると、どのくらいの二酸化炭素が出ると思いますか」と二つ目の質問を投げかけた。正解は3万5千kgで、人間1人が1年間に出す二酸化炭素の約100人分。先生は「家を大切にすることは地球を守ることにつながる」と伝えた。

「正解はないのでどんどん書いて」と各班をまわる先生
班でアイデアを考える子どもたち
みんなのアイデアには「いいねっ!」で応えよう!

住み続けられる街には
人と人のつながりも大切

先生は授業のまとめとして、「長持ちする家」のためにヘーベルハウスが行う三つの取り組み「災害に負けない家を作る」「きちんと手入れをする」「次の人に引き継ぐ」を紹介。そして最後に大事な質問をした。「近隣住民など77%、消防・警察・自衛隊23%。これは何の数字でしょうか?」。答えは、今から約30年前の阪神・淡路大震災で助けに来てくれた人の割合。長く住み続けられる街をつくるには「人と人のつながりも大切」と伝えて授業を終えた。授業後は各自で、理想の家や地球の未来のためになる家・街について考えた後、班ごとにアイデアをまとめて発表。子どもたちは、身近な家や街を取り上げた授業を通じて、地球環境についての学びをより深めた様子だった。

まとめたアイデアをみんなの前で発表し合った
理想の家や街についてワークシートに書き込んでいく

出張授業を終えて

吹田市立吹田第三小学校 (大阪府/2022年12月6日)
吹田市立吹田第三小学校の出張授業
二階堂純一教諭
二階堂純一教諭

家や街といった身近な所にフォーカスして考えることができ、班でまとまって発表できたのも良かったです。小さい頃から地球環境について学ぶことは、将来環境にやさしい人が増えることにつながるのではないかと感じています。子どもたちがそういう大人に育ってくれたらいいなと思います。

川口市立領家小学校 (埼玉県/2022年12月16日)
川口市立領家小学校の出張授業
河根慎一教諭
河根慎一教諭

総合的な学習の3学期のテーマが「環境」なので、専門的な話が聞けてとても良かったと思います。子どもたちは4年生の時にSDGsを勉強しているので、今回の授業によって、専門的な知識を得て、理解も深まり、意欲的に取り組めていたと思います。

この出張授業は感染予防対策を講じた上で開催しました。集合写真の撮影時のみマスクをはずしています。

かんきょう1日学校

講 師
河合慎一郎先生
河合慎一郎先生
旭化成ホームズ株式会社
LONGLIFE研究所
くらしノベーション研究所 所長
かんきょう1日学校:旭化成株式会社の様子1
「居心地のいい家はどのようなものか」をテーマに研究しているという河合先生が、「地球環境のために、家を長く使う大切さ」について授業しました。

現在、日本で壊された家は約40年しか使われていません。これは世界と比べても短いほうです。例えばイギリスは約80年。日本はその間に2回壊して、多くのゴミを出しています。家を壊して新しく建てるには、約35,000㎏の二酸化炭素を排出します。これは実に人間100人が1年間に排出する量に匹敵します。二酸化炭素は地球温暖化の原因といわれる温室効果ガスの一つ。日本は一代限りで家を壊す傾向にあります。耐久性の高さはもちろんですが、社会全体で家も大切に使うように意識することが、地球環境を守ることにつながります。

長持ちする家にするには、①(災害に負けない丈夫な)いいものをつくる②まもる(定期的な点検、メンテナンスの実施)③いかす(大切に引き継ぐ)ことが大切です。一例として、日本で古い家をリノベーションして、新築のように最新の設備に変えて心地良く住む一家が紹介されました。先生は、「正解は一つではありません。皆さんも自分でできることを家族や友だちと話し合ってみましょう」と、授業を締めくくりました。
ZEH(ゼロエネルギー住宅) 旭化成が進める、LONGLIFE。災害に負けない丈夫ないい家をつくり、定期的にメンテナンスを行うことで、次の世代に受け継ぐことができる。家を長く使うことは、壊して新しく建てる時に排出される二酸化炭素も削減できるため、環境にもやさしい。
  • かんきょう1日学校:旭化成株式会社の様子2
  • かんきょう1日学校:旭化成株式会社の様子3
  • かんきょう1日学校:旭化成株式会社の様子4

豊かな地球環境と子どもたちの
未来を守るために

朝日賢一さん
環境活動につながる
好奇心を育むために
旭化成株式会社 広報部 ブランドコミュニケーション室長

朝日賢一さん

旭化成グループは「世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献する」というミッションを掲げ、「健康で快適な生活」「環境との共生」の実現を通して新たな価値を提供していくことを目指しています。

かんきょう1日学校では「長持ちする家は地球にやさしい」こと、長持ちする家にはいいものをつくる、きちんと手入れする、大切に使う、継承することが大事であることを、HEBEL HAUSの取り組みをもとに紹介しました。授業を聞くお子さんたちの真剣なまなざしやワクワクした表情がとても印象的でした。

環境学習には、くらしの中で「なぜ」を見つけ、答えを知りたいと「調べる」ことが大切です。楽しみながら続けることで、皆さんのエコアクションを確立してほしいと思います。

当社グループは、“次世代育成”の観点で、子どもたちの環境への興味を深める活動を今後も支援していきます。(談)

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