坂瀨悠真さん[6年]
森谷 環さん[6年]
加藤美宇さん[4年]
中林史佳さん[4年]
「今日は『地球にやさしいアルミニウム』という題でお話しします」という先生のあいさつではじまった授業。アルミニウムは「電気をよく通す」「熱伝導率が高い」など、様々な特長を生かして多くの製品に使われていると説明した。
「皆さんはSDGs(持続可能な開発目標)という言葉を知っていますか。17のゴールが設定されていますが、当社は四つのゴールに貢献する目標を立てており、そのうち特に二つのゴールにアルミニウムが貢献しています」。まず一つ目は、ゴール13「気候変動に具体的な対策を」。アルミニウムの特長には「軽くて強い」ことがある。これを活用したのが自動車のボディだ。自動車は人を守るために頑丈に作らなければならない。「軽くて強い」アルミ製の自動車は、安全性を保ちながら動かす時に必要なエネルギーを少なくできるため、地球温暖化に影響を及ぼす二酸化炭素排出量を抑えることができるという。
「それでは、同じ体積の鉄、銅、アルミニウムでは、どれが軽いでしょうか」。実際に同じ大きさの3種の金属を手のひらに載せて量ってみる子どもたちから、「アルミニウムがダントツに軽い!」の声が。さらに純度100%の棒と、他の金属を少量混ぜた棒で、強度を比べてみる。2人の子どもにそれぞれ持たせ、力一杯曲げてもらうと、100%の方はすぐ曲がるが、もう一方はびくともしない。アルミニウムは、金属の配合を調整することで強度が高まることがわかった。
二つ目は、ゴール12「つくる責任
つかう責任」だ。アルミニウムには、リサイクルしやすい特長がある。アルミニウムは、原料である「ボーキサイト」から作る際に発生する二酸化炭素の量を100とすると、リサイクルする際には3しか発生しない。「アルミニウムは、リサイクルの優等生です」と先生。日本ではアルミ缶は約97%という高いリサイクル率を誇る。「しかし缶数に置き換えると、使用されたのは約218億缶で、そのうちリサイクルされたのが約210億缶。8億缶はリサイクルされていません」とリサイクル意識の重要性を訴えた。
後半はさらにアルミニウムの特長を知る実験を実施。アルミニウム、ステンレス、プラスチック、紙の素材の違う皿に氷を載せて、溶け具合から熱伝導率の高さを調べる。「アルミニウムが一番早い!」と子どもたち。もう一つ、炭と塩水、アルミ皿を重ねて手で押さえることで微弱な電気をおこし、豆電球が光る実験も行った。
実験を交えた楽しい授業に、子どもたちの笑顔が弾けていた。

UACJのアルミニウム板圧延の主力拠点である福井製造所(福井県)に、地元の坂井市立三国西小学校が見学に訪れた。世界有数の大型設備を有する工場では、飲料缶や自動車などのアルミ素材を製造。全長400mあるアルミニウムの圧延設備や巨大クレーンに、子どもたちも興味深げな様子だった。
自分たちの身近な金属であるアルミニウムから「つくる責任 つかう責任」など、SDGsのゴールについて学べたことが良かったと思います。また所々で楽しい実験が組み込まれていたので、子どもたちも最後まで集中力が途切れずに授業を受けられていたようです。
総合学習でまだ環境問題を取り上げていませんでしたので、今回の授業は子どもたちの未来に対する世界観を広げてくれたように感じました。今後は大人では気づかない子どもらしい視点で、身近なところから環境問題について考えられるといいと思います。
この出張授業は感染予防対策を講じた上で開催しました。集合写真の撮影時のみマスクをはずしています。
アルミニウムの「軽くて強い」「リサイクルの優等生」といった特長はSDGsの目標達成に貢献しています。



山崎幸三さん