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2023年度 かんきょう新聞

出張授業

長持ちする家は
地球にやさしい

旭化成株式会社
授業の内容
  • ・日本の家は使われる期間が短い
  • ・家を住み継ぐことはそれだけでエコ
  • ・長持ちする家に必要なこと
  • ・住みやすさと安心のためにつながりを
  • ・グループで考える理想の家と街
講 師
河合慎一郎先生
旭化成ホームズ株式会社
LONGLIFE研究所 所長
河合慎一郎先生
「屋根がなければ崩れても被害が少ないかも」とユニークなアイデアも
「屋根がなければ崩れても被害が少ないかも」とユニークなアイデアも

日本の家づくりはエコじゃない?

世界共通の概念として広まりつつある日本語、「もったいない」。循環型社会を目指すキーワードとして注目されているが、「家づくり」においてはその精神が十分に発揮されていないようだ。
日本の住宅が建てられてから壊されるまでの期間は、平均で約38年。一方で、アメリカの住宅は約56年、イギリスは約79年だという。その差を知った子どもたちから、驚きの声が上がる。「びっくりするよね。イギリスで1軒の家を使う間に、日本では2軒建てている計算です。つまり、壊す時のゴミが2倍出ていることになりますし、二酸化炭素もたくさん出してしまいます」

1軒の家を建て替える時に出る二酸化炭素の量は、およそ3万5000kg。これは100人が一年間生活して排出する量に相当する。「だから、建てた家を長く使うことは、それだけで地球にやさしい暮らしをしていることになるんですよ」

長く住める家を建てて住み継いでいく

旭化成ホームズのヘーベルハウスは、省エネと創エネによるゼロエネルギー型住宅の開発や、高性能な断熱材の導入といったエコな工夫を数多く取り入れている。人が住む時の快適さはもちろん、建てる時から役目を終える時までのあらゆる段階で環境に配慮しているのが特徴だ。
また、住む人に対しては、手入れをしながら長年大切に住み継ぐ欧米型の住まいかたを提案。丈夫なロングライフ住宅を建てるとともに、60年におよぶ無償点検を実施しているという。
「人間が健康診断を受けるのと同じで、家もきちんとメンテナンスをすれば長く住むことができます。日本の家づくりに『もったいない』が生かされていないのは、考えかたの違いが大きいんです。欧米ではすでに建てられた家を購入して、自分らしく住みやすいようにリフォームすることが一般的です。こういう価値観を伝えながら、みんなで環境をよくしたいと考えています」。実際にリフォームをして住み継いでいる人の声も動画で紹介された。

理想の家と街づくりに大切な
「つながり」

ヘーベルハウスは、近隣住民のつながりづくりにも注力している。特に賃貸住宅などには、子育てやペット共生などをテーマに、日頃から自然に交流を生み出す場所や仕掛けがある。
その理由として明かされたのが、阪神・淡路大震災の際のデータだ。「救助された人が誰に助けられたかを調べたところ、8割近くが家族や近隣住民でした」
先生は、防災の心得についても解説。「自分で自分の身を守ることが『自助』、家族や近隣住民との助け合いは『共助』です。警察や消防などの『公助』もありますが、大規模災害ではすぐに駆けつけられないこともあるでしょう。命を守るうえでは、いざという時の『共助』がとても大切です。普段から仲良く助け合える関係を築いておきたいですね」
授業の終盤は、「地球のためになる理想の家と街」を考えるグループワーク。この日の学びで気づきを得た子どもたちから、斬新なアイデアが次々に飛び出す。「どの意見も正解です。誰かの意見を聞いたら、一緒にそのアイデアを深めてみましょう。理想の家も街も、答えは一つではありません」と先生。
国内で様々な災害が発生するなか、暮らしの基盤である家を通じて、環境と命を守ることの大切さを深く考える授業となった。

「ユニバーサルデザインの家は住み継ぎやすいと思う!」
クイズを交えた楽しい授業
「どんな答えも正解」の後押しで堂々と発表
理想の家のイメージをメモ
動画を見て「長く住める家って、いいなあ」

出張授業を終えて

浜松市立船越小学校 (静岡県/2023年11月28日)
浜松市立船越小学校の出張授業
都木厚知教諭
都木厚知教諭

今日の授業では、住宅を壊す際に出る二酸化炭素の量といった、日頃はなかなか知り得ない情報に触れることができて、子どもたちはイキイキしていました。自分の未来だけではなく「次に手渡す」という視点を獲得できたのではないかと思います。

堺市立若松台小学校 (大阪府/2023年12月14日)
堺市立若松台小学校の出張授業
岡本耕治教頭
岡本耕治教頭

環境の授業と住宅を結びつけて考えたことがなく、教員も含めて大変学びの多い授業でした。この学年が本格的に環境学習を始めるのは来年度からですが、その土台をつくることができました。今日の気づきをもとに、小さなことから行動を起こしてくれるだろうと期待しています。

かんきょう1日学校

講 師
河合慎一郎先生
河合慎一郎先生
旭化成ホームズ株式会社
LONGLIFE研究所
くらしノベーション研究所 所長
かんきょう1日学校:旭化成株式会社の様子1
どんな家なら快適に暮らせるのか日々研究している河合先生が、「ヘーベルハウス」の取り組みを紹介しました。

先生は「日本の家は建てられてから壊されるまで、平均どれくらい使われているでしょうか」とクイズを出しました。答えは約40年。一方で世界の住宅は、イギリスが約80年、アメリカは約60年。日本よりも長く住宅を使っています。先生はこの理由として、住宅に対する考え方が違うからと説明。日本は若い時に家を建てて、自分たちが使い切ればいいと考えるのに対し、イギリスやアメリカは、家はみんなのもので引き継いで使っていくものだと考える。

また、仮に木造の家を壊して新しい家を建てると、約3万5千㎏の二酸化炭素を排出します。これは人間100人が1年間に排出する量に匹敵。「家だけではなく、モノを大切にすると(地球にとって)どんないいことがあるのか、ぜひ考えてもらいたい」と話しました。

旭化成ホームズでは、こうした課題の解決策として「ヘーベルハウス」を長持ちする家にすることに取り組んでいます。まずは「(災害に負けないいいものを)つくる」こと。そして「まもる(60年間無料点検実施)」、大切に引き継ぎ「いかす」試みです。先生は、「みんなと一緒にいいものをつくり、まもり、いかすことで、地球にやさしい家づくりをしていきたいと思っています」と話しました。
ZEH(ゼロエネルギー住宅) 授業では「ヘーベルハウス」の古い家をリノベーションして、新築のように最新の設備を備えて引き継いだ家族のインタビューを紹介。旭化成ホームズではこうした長持ちする家で地球環境に貢献する取り組み「LONGLIFE」を進めている。
  • かんきょう1日学校:旭化成株式会社の様子2
  • かんきょう1日学校:旭化成株式会社の様子3
  • かんきょう1日学校:旭化成株式会社の様子4

豊かな地球環境と子どもたちの
未来を守るために

朝日賢一さん
環境活動につながる好奇心を育むために
旭化成株式会社 広報部 ブランドコミュニケーション室長

朝日賢一さん

旭化成グループは「世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献する」というミッションを掲げ、「健康で快適な生活」「環境との共生」の実現を通して新たな価値を提供していくことを目指しています。

かんきょう1日学校では「長持ちする家は地球にやさしい」こと、長持ちする家にはいいものをつくる、きちんと手入れする、大切に使う、継承することが大事であることを、HEBEL HAUSの取り組みをもとに紹介しました。授業を聞くお子さんたちの真剣なまなざしやワクワクした表情がとても印象的でした。

環境学習には、くらしの中で「なぜ」を見つけ、答えを知りたいと「調べる」ことが大切です。楽しみながら続けることで、皆さんのエコアクションを確立してほしいと思います。

当社グループは、“次世代育成”の観点で、子どもたちの環境への興味を深める活動を今後も支援していきます。(談)

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