大川 舞美さん[6年]
三浦 奏さん[5年]
林 咲花さん[5年]
石田 凌一さん[5年]
「神戸から東京まで移動する時、一番エコな乗り物は?」と先生が問いかける。自動車、飛行機、バス、鉄道のうち、最もエコなのは「鉄道」。一人を1km運んだ場合の二酸化炭素排出量を比較すると、鉄道は自動車の約5分の1だという。
では鉄道には、いったいどんなエコの工夫が詰まっているのだろうか。ナブテスコは、車両をスムーズに止める「ブレーキ制御装置」を製造している。電車が搭載している回生ブレーキや空気ブレーキと連動し、状況に応じて使い分ける司令塔となる機器だ。特に注目したいのが、回生ブレーキ。減速時に生じた力を電気に変えて架線に戻し、その電力を加速や混雑の影響でよりエネルギーを要する周辺の電車で利用しているのだという。また、ブレーキ制御装置は、悪天候などで車輪の滑りを感知するとブレーキの利きを調整して安全に止めたり車輪の摩耗を防いだりする「アンチロックブレーキシステム」もコントロール。「安全とエコ」を両立する機能の数々に、みんな感心しきりだ。
ドアにも工夫がいっぱいだ。「走行中に、ドアがガタガタ鳴ったり気圧で耳が痛くなったりするのを防いで、快適に利用できるようにしています」と先生。新幹線のように高速で運行する車両は、走行中に空気が出入りしないように、ドアを車体に押しつけて高い密閉状態を作る工夫がされているという。このほか、在来線のドアに人や物が挟まった時に検知して閉じる力を弱める「戸挟み検知機能」についても紹介。「安全と快適さ」も両立していることがわかった。
神戸工場の展示室には、新幹線や在来線のドアの実物がずらり。実際に動かして、新幹線のドアが閉められると、「この音、聞き覚えある!」「結構ゆっくりだね」と子どもたち。在来線のドアでは、開閉ボタンを操作して戸挟み検知機能の正確さを実感した。続いて工場内部へ。ブレーキ装置の試験台を見学後、ブレーキ制御装置を間違いなく組み立てるための仕組みが解説され、ヘルメットの重要性や正しい工具の使い方なども安全装置を使って説明された。乗客が利用する手前の製造工程でも、安全にしっかりと配慮されていることに、みんな驚いたようだった。
「電車に乗る時はナブテスコのことを思い出してくださいね」という先生の言葉に、大きな返事と拍手で応えた子どもたち。安全・エコ・快適な鉄道の裏側に触れることができた、充実の授業となった。
企業の取り組みについて体験を交えて学べる大変貴重な機会でした。たくさんの人の働きで安心が支えられ、それがエコにもつながっていると知り、子どもたちも関心を深めたはずです。今日の学びを生かし、ささやかでも環境にやさしい行動がとれるよう指導していきます。
子どもたちが前のめりで授業に取り組む姿が印象的でした。ほぼ全員が通学時に電車を利用しており、身近な乗り物の工夫は刺激になったと思います。何となく頭で理解している環境アクションについて、教科書での学びをこえて自分ごと化する下地ができました。
「ブレーキ制御装置」は、電車のブレーキ力をコントロールする装置。回生ブレーキが付いていて、ブレーキ力に余裕のある車両から、回生ブレーキのない車両や乗客数が多く重量負荷があって止まりにくい車両にあまった回生ブレーキの力を分ける働きで、エコな回生ブレーキをより無駄なく効率的に利用するために活躍している。
藤⽥ 恵さん