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2023年度 かんきょう新聞

出張授業

鉄道のエコってナンデスコ?

ナブテスコ株式会社
授業の内容
  • ・鉄道はエコな乗り物だった!
  • ・ブレーキで生まれるエネルギーを再利用
  • ・高速で走る新幹線ならではのドアの工夫
  • ・閉まるドアに人や物が挟まった時のために
  • ・安全に配慮したものづくりを学ぼう
講 師
八田雅大先生
鉄道カンパニー
ドア事業推進部
八田雅大先生
堀 裕真先生
鉄道カンパニー
電子技術部
堀 裕真先生
出張授業:ナブテスコ株式会社の様子1
一番エコなのは鉄道!と元気よく挙手

安全・エコ・快適なブレーキとドア

「神戸から東京まで移動する時、一番エコな乗り物は?」と先生が問いかける。自動車、飛行機、バス、鉄道のうち、最もエコなのは「鉄道」。一人を1km運んだ場合の二酸化炭素排出量を比較すると、鉄道は自動車の約5分の1だという。
では鉄道には、いったいどんなエコの工夫が詰まっているのだろうか。ナブテスコは、車両をスムーズに止める「ブレーキ制御装置」を製造している。電車が搭載している回生ブレーキや空気ブレーキと連動し、状況に応じて使い分ける司令塔となる機器だ。特に注目したいのが、回生ブレーキ。減速時に生じた力を電気に変えて架線に戻し、その電力を加速や混雑の影響でよりエネルギーを要する周辺の電車で利用しているのだという。また、ブレーキ制御装置は、悪天候などで車輪の滑りを感知するとブレーキの利きを調整して安全に止めたり車輪の摩耗を防いだりする「アンチロックブレーキシステム」もコントロール。「安全とエコ」を両立する機能の数々に、みんな感心しきりだ。
ドアにも工夫がいっぱいだ。「走行中に、ドアがガタガタ鳴ったり気圧で耳が痛くなったりするのを防いで、快適に利用できるようにしています」と先生。新幹線のように高速で運行する車両は、走行中に空気が出入りしないように、ドアを車体に押しつけて高い密閉状態を作る工夫がされているという。このほか、在来線のドアに人や物が挟まった時に検知して閉じる力を弱める「戸挟み検知機能」についても紹介。「安全と快適さ」も両立していることがわかった。

在来線のドアで戸挟み検知機能を紹介
ドア開閉操作にワクワク
わかりやすい解説を聞きたっぷりメモを取る
在来線と新幹線のドアの違いについて意見を出し合う
「エコですごい機能に驚いた」との感想も

展示室にある実物に
みんな興味津々

神戸工場の展示室には、新幹線や在来線のドアの実物がずらり。実際に動かして、新幹線のドアが閉められると、「この音、聞き覚えある!」「結構ゆっくりだね」と子どもたち。在来線のドアでは、開閉ボタンを操作して戸挟み検知機能の正確さを実感した。続いて工場内部へ。ブレーキ装置の試験台を見学後、ブレーキ制御装置を間違いなく組み立てるための仕組みが解説され、ヘルメットの重要性や正しい工具の使い方なども安全装置を使って説明された。乗客が利用する手前の製造工程でも、安全にしっかりと配慮されていることに、みんな驚いたようだった。
「電車に乗る時はナブテスコのことを思い出してくださいね」という先生の言葉に、大きな返事と拍手で応えた子どもたち。安全・エコ・快適な鉄道の裏側に触れることができた、充実の授業となった。

出張授業を終えて

神戸市立多聞台小学校 (兵庫県/2023年11月29日)
神戸市立多聞台小学校の出張授業
田倉由加理教諭
田倉由加理教諭

企業の取り組みについて体験を交えて学べる大変貴重な機会でした。たくさんの人の働きで安心が支えられ、それがエコにもつながっていると知り、子どもたちも関心を深めたはずです。今日の学びを生かし、ささやかでも環境にやさしい行動がとれるよう指導していきます。

学校法人須磨浦学園 須磨浦小学校 (兵庫県/2023年11月30日)
学校法人須磨浦学園  須磨浦小学校の出張授業
小西一徳教諭
小西一徳教諭

子どもたちが前のめりで授業に取り組む姿が印象的でした。ほぼ全員が通学時に電車を利用しており、身近な乗り物の工夫は刺激になったと思います。何となく頭で理解している環境アクションについて、教科書での学びをこえて自分ごと化する下地ができました。

かんきょう1日学校

講 師
八田雅大先生
八田雅大先生
鉄道カンパニー
ドア事業推進部
堀 裕真先生
堀 裕真先生
鉄道カンパニー
電子技術部
かんきょう1日学校:ナブテスコ株式会社の様子1
「皆さん、ナブテスコという会社を知っていますか」と語りかけた八田先生。ナブテスコの製品は、私たちの目には触れない隠れたところで働き、暮らしを支えています。その一つが鉄道です。鉄道は、人1人を同じ距離だけ運ぶ際に出る二酸化炭素の量が、自動車に比べておおよそ5分の1と少なく、環境にもやさしい乗り物だと紹介しました。

続いて堀先生が、エコにつながる電車のブレーキの工夫を二つ紹介しました。

まず一つ目は、回生ブレーキを効率的に使うための「ブレーキ制御装置」。回生ブレーキとは、電車が動いている力を電気に変えることでスピードを落とし、その電気を車両から架線へと戻して、ほかの車両を動かすエネルギーに使う方式のこと。「ブレーキ制御装置」は、ブレーキ力が足りない車両へ回生ブレーキの力を分けるなど、電車全体で回生ブレーキを最大限利用できるようにコントロールしています。

二つ目は、「ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)」です。ブレーキの強弱を調整しながら、雨の日に起こる車輪すべりを上手に防ぎます。これにより、車輪の傷みを軽減させることで、乗り心地が安定したり、車輪の交換頻度を少なくしたりすることができます。

堀先生は、「電車を見たらナブテスコのことを思い出してくださいね」と言って授業を締めくくりました。
ブレーキ制御装置 「ブレーキ制御装置」は、電車のブレーキ力をコントロールする装置。回生ブレーキが付いていて、ブレーキ力に余裕のある車両から、回生ブレーキのない車両や乗客数が多く重量負荷があって止まりにくい車両にあまった回生ブレーキの力を分ける働きで、エコな回生ブレーキをより無駄なく効率的に利用するために活躍している。
  • かんきょう1日学校:ナブテスコ株式会社の様子2
  • かんきょう1日学校:ナブテスコ株式会社の様子3
  • かんきょう1日学校:ナブテスコ株式会社の様子4

豊かな地球環境と子どもたちの
未来を守るために

藤田 恵さん
技術や願いに思いをはせてほしい
ナブテスコ株式会社 コーポレート・コミュニケーション部 参事

藤⽥ 恵さん

今回の「かんきょう1日学校」では、「鉄道のエコ」をテーマに、鉄道がCO2排出量の少ない乗り物であることや、鉄道のブレーキに使用されている省エネの仕組みについてご紹介しました。今回はコロナ禍以前の開催形式に戻り、子どもたちのたくさんの質問に直接答えられたことをうれしく思っています。

当社は六つの事業分野でものづくりを行う会社です。当社がつくる製品の多くは、今回ご紹介した鉄道のブレーキ製品のように、身近でありながら見えないところで使われる部品です。地球環境を守るため、隠れたところで活躍する部品の一つひとつに様々な技術が織り込まれていることを、子どもたちが発見する機会を提供できたのではないかと思います。

今後も持続可能な社会の実現に向けて、子どもたちの視野を広げる学びの機会を提供することで、次世代育成に貢献していきます。(談)

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