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医学部受験の攻略ポイント─合格を勝ち取るために押さえたい情報─
得点力を磨くことが合格するためのカギ
ここ3、4年、合格のボーダーライン前後の受験者層が非常に厚くなっているため、1点の違いで大きく順位が変わります。そこで大切になってくるのが、合格ラインを上回る点数を取る〝得点力〟を磨くことです。具体的には、問題を取捨選択する冷静な判断力、試行錯誤できる柔軟な発想力、集中力を持続させる受験体力、そして、典型問題でミスしないことです。
得点力を磨くには演習量が重要になります。現役生は、単元学習と弱点克服は早めに終わらせましょう。反復練習して、問題集の例題と標準レベルの問題は瞬時に方針決定して正解できるまでこなしてください。
受験校を早く決定することも大事です。決定後は過去問を用いた合格ライン突破の戦略・戦術を確認します。「試験時間」「問題構成」「難易度構成」などを見ておきましょう。国公立についても、受験を考えている大学の過去問に早めに目を通して、11月くらいには出願候補を絞っておくことです。
実際の入試問題については、レベルAからDの4段階で考える難易度別問題構成例を紹介します。合格するためには、まず基本のAと標準的なBをスピーディーかつ正確に解く。これで5割を確保します。次に応用レベルのCと難問Dを見極めて、Dには手を出さない。その中でCを半分正解できれば7割の合格ラインに届きます。
また小論文や面接を軽視してはいけません。正規合格と補欠の点数の差は1〜2点しかありません。なおかつ補欠では同じ点数でも順位が付けられます。その根拠は、2次試験の小論文・面接によるものです。同じ点ならそこで合否が分かれます。甘く見ないで、しっかり対策しておいてください。

英語を早く仕上げて 入試の得点源にする
医師を目指している小学生や中学生もいると思います。中学生のうちにやっておきたいことは、国語と社会を軽んじないで、読解力と論理的思考力を身につけることです。特に2021年からは入試制度が変わり、こうした力が求められるようになります。また幅広い教養と常識を身につけることも大事です。
そして英語に力を入れてください。単語や基本的な文法事項は早く身につけておくと後々楽になります。新入試制度では、資格検定が利用されます。慣れておくために、中学生のうちから検定試験を受けておくといいでしょう。
また直接体験と間接体験は受験でも必ず役に立ちます。部活動や集団体験、多くの人とコミュニケーションをとる直接体験。あるいは間接体験として映画やドキュメンタリー・教養番組を見たり、読書をしたり。受験勉強が始まると、なかなか時間を取れませんので、中学や高校1年のうちにたくさん経験していただきたい。これが柔軟な発想力にもつながります。
高2までにやっておきたいのは、英語を早く仕上げることです。英語は数学などと比べて失敗が少なく、学力がほぼそのまま得点に反映されます。私立で配点の高い理科も高2のうちに全範囲を終えられればベストです。国公立志望者は国語や地歴公民も後回しにしないこと。また評定平均は高2まででほぼ決まるので、推薦入試を考えている人はしっかり準備しましょう。
そして人間性を磨き、視野を広げることも意識してほしいと思います。面接では人間性を見られます。そのためにも地歴公民科目も手抜きせずにしっかり勉強してください。こうした意識を持って一生懸命勉強して、皆さんの目的をかなえていただきたいと思います。皆さんの合格をお祈りしています。

すずき・ひろし/京都大学卒業。2018年度医学部入試236名の合格実績をもつプロ教師集団「名門会」の教務責任者。特に医学部合格戦略に精通し、生徒一人ひとりの医学部合格カリキュラム作成のノウハウをもとに、「医学部に強い名門会」を確立している。






