北海道で暮らす野生動物の魅力を
他の地域に住む人たちにまで、写真で伝えたい
「日本の自然」写真コンテストの第37回目が、12月1日から3月27日(※)まで作品の応募を受け付けている。そこでデジタル部門の30歳以下の若き表現の挑戦者を称える「ソニーネクストフォトグラファー賞」を前回受賞した齊藤晃大さんに、全日本写真連盟の勝又ひろしさんがインタビューを実施。躍動感あふれるモモンガの姿をどうとらえたのか、撮影秘話をたっぷり伺った。
※デジタル部門のみ3月31日23時59分まで。
「撮らなくてはもったいない」
の思いから写真の世界に

勝又 「ソニーネクストフォトグラファー賞」を受賞したときの気持ちはどうでしたか?
齊藤 ビックリというのが正直なところでした。第35回で入選できたことも幸運だと思っていたので、さすがに2回連続はないだろうと。それが今度は「ソニーネクストフォトグラファー賞」という特別な賞ですから、形容しがたい喜びがありました。
――新聞にも載りましたし、周りの人にもすぐに知れ渡ったのでは?
齊藤 両親は私以上にビックリしていましたね。周りからも「すごいね」と言っていただき、みんなに自分の写真を見てもらえたことが、素直にうれしかったです。
――ご両親は写真を撮られるんですか?
齊藤 いまは撮っていないのですが、撮りたいという気持ちはあるようで、父なんかはよく「暇ができたら撮る」と口にしています。私の写真活動を応援するなかで用語などの知識がついたようで、写真を撮ったことがない父から、「シャッタースピード遅くない?」なんて言われます(笑)。
――そもそも齊藤さんが写真を撮りはじめたきっかけは何だったんですか?
齊藤 もともと私は釣りが趣味で、自然のなかで過ごすうちに「せっかく野生動物がこんなにいっぱいいるのに撮らないのはもったいない」と思うように。そこからなんとなく撮り始めたら、見事にはまったという感じです。
――じつは釣りと写真って似ている部分が多いんですよね。
齊藤 モモンガが巣穴から顔を出した瞬間なんて、釣りの「来た!」という感覚とそっくりですし、「“待ち”が大事」という姿勢なんて似ているを超えて、まったく同じだと思います。

