広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディアビジネス局

シンポジウム

糖尿病の治療と予防

パネルディスカッション

上田千華さん(写真左)の司会・進行でパネルディスカッションが展開された
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桑野 信義 氏

(タレント)

くわの・のぶよし●1957年東京都生まれ。1980年シャネルズのトランペッターとしてデビュー。「志村けんのバカ殿様」(フジテレビ系)などバラエティー番組で活躍する一方、絵本の執筆、作曲、ライブ演出なども精力的にこなす。RATS&STAR、ゴスペラッツのほか、ジャズ、クラシック、演歌まで幅広く参加。プライベートでは料理大好き、子煩悩な父である。

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小田原 雅人 先生

(東京医科大学 糖尿病・代謝・内分泌・リウマチ・膠原病内科学分野 主任教授)

おだわら・まさと●東京大学医学部医学科卒業。2009年9月から2012年8月に東京医科大学病院副病院長を経て、2014年から現職。東京都へき地医療対策協議会委員、日本成人病(生活習慣病)学会理事長、日本糖尿病合併症学会理事、日本糖尿病財団常務理事など。日本糖尿病学会専門医、同学会指導医。医学博士。

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村岡 修 先生

(近畿大学名誉教授)

むらおか・おさむ●大阪大学大学院薬学研究科博士後期課程修了。1999年から近畿大学薬学部教授、2012年10月~2016年9月は同学部長、2013年4月~2018年3月は同アンチエイジングセンター長、2016年4月~2018年3月は同薬学総合研究所所長、2015年4月~2018年3月は同大学副学長。2018年4月から現職、同薬学総合研究所客員教授。薬学博士。

1年半で痩せて状態は安定

―― 桑野さんはいつ頃、糖尿病と診断されたのですか。

桑野 15年ぐらい前に糖尿病になりました。最初は糖尿病予備軍と言われていたのですが、運動をせず、好きなものを飲んだり食べたりしていたから病気が進んだのだと思います。

小田原 糖尿病になる原因は、生活習慣だけではなく、体質も関係しています。

桑野 うちは糖尿病家系なのですが、自分の糖尿病と関係はありますか。

小田原 家族歴のある人は糖尿病になりやすいといわれます。ご家族に糖尿病の人が多いなら太らず、運動することを努めていただきたいですね。生活習慣を変えるのは大変です。若い時からよい食事と運動を継続するのが一番重要ですが、年を重ねてからよい習慣を始めても、遅すぎることはありません。

村岡 大阪はお好み焼きやたこ焼きなど粉もの文化が盛んです。お好み焼きとご飯の「合わせ食べ」をすることがありますが、一緒に食べると血糖値が急激に上がり、肥満や糖尿病につながってしまいます。バランスのよい食事を心がけてください。

―― 桑野さんは糖尿病と診断されてから、頑張って生活習慣を変えられたのですか。

桑野家族がいますし、もう少し自分の人生を楽しみたいから、生活習慣を改善しようと思いました。運動嫌いだったけど、ウォーキングを始めたんです。最初は300mも歩いたら疲れてタクシーで帰ってきました(笑)。毎日少しずつ歩いて距離を延ばし、炭水化物や肉類を控えて、魚介類と野菜を中心にした食事に変えました。すると、体重が落ちてきて体重計に乗るのが楽しくなって……。100㎏あった体重を、1年半で62㎏にまで落としたんですよ。

小田原 桑野さんの最新の治療データを拝見しましたが非常によくコントロールされています。体重を減らすと血糖値、血圧がよくなり中性脂肪も下がります。

桑野インスリンの注射を打ちたくないので、その前の段階でとどまっていたいんです。

小田原注射が必要な方は打っていただく方がいいですが、今は医療も進歩し、飲み薬で血糖値をコントロールできる期間が長くなっています。ただ、薬に頼らず、正しい生活習慣を続けていただきたいですね。

予備軍の人に研究成果を生かす

―― 村岡先生のお話にあったサラシアですが、糖尿病予備軍の方は食事に気をつけながら積極的に取った方がいいですか。

村岡 糖尿病の方は薬で治療しなければいけませんが、その前段階の血糖値が少し高い人にサラシアは向いています。サラシアの健康食品だけでなく、牛丼やお茶など食品業界からも注目されているんですよ。

―― 桑野さんは糖尿病の合併症はありましたか。

桑野以前は手足のしびれがありましたが、今はありません。

小田原糖尿病の主な合併症に網膜症、腎症、神経障害があります。しびれが出るのは末梢(まっしょう)神経障害と言われ、足先や足底部などに症状が出ます。合併症の中でも一番早く表れると言われています。末梢神経障害はよくなったり悪くなったりし、血糖値のコントロールがよいとだんだんよくなります。
 しびれが出てきたら糖尿病の可能性が考えられるのですが、症状が出るまで時間がかかりますし、早期に見つけるには健康診断などで検査をしていただくことです。

桑野早めに病院で診てもらったほうがいいですよ。糖尿病になると治療が大変ですから。

年に一度以上は必ず検査を

―― 会場の皆さまから質問をいただいています。糖尿病の治療や予防のためには炭水化物を取らない方がいいですか。

小田原日本糖尿病学会では、糖尿病の方には1日のカロリーのうち50%は糖質で取ることを推奨しています。極端な糖質制限は腎臓を悪くすることがあります。糖尿病でない方は1日の糖質の摂取を45%ぐらいまでは減らしていいと思います。

―― 二つ目の質問です。糖尿病予備軍の場合、空腹時と食後の血糖値検査はどのくらいの頻度で実施すべきでしょうか。

小田原 普通は年に1回必ず病院で検査を受ければいいと思いますが、家族歴のある方は半年に1回は受けたいですね。ご心配でしたら、3カ月に1回チェックしましょう。
 今、自己測定できる小型の精巧な機器が数社から出ています。血糖値は空腹時よりも先に食後の血糖値が上がりますから、この機器を使うなら、食後の血糖値を小まめに調べるといいと思います。また、食後の尿を試験紙にかけて色を見る尿糖試験紙が薬局などで売っていて簡便です。ただし、ある程度以上、血糖値が上がらないと尿には表れません。

―― 次の質問です。長年糖尿病の薬をたくさん飲んでいますが少し減らせますか。また薬に副作用はありますか。

小田原病気の状態によって薬を減らせる方と、減らせない方がいます。自己判断は危険ですから主治医に相談してください。副作用の出方は体質によって違います。生活習慣病に関する薬は長く飲むため、基本的に副作用は少なくつくられています。

桑野僕は毎月病院に行って主治医とよく話し合います。皆さんも先生に相談し、できる範囲でバランスよく食べ、軽い運動をして一緒に頑張りましょう。

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