特徴ある教育・就職特集 vol.16 信頼関係の大切さ実感 パラグアイでJICAインターンシップ 文学部英語英米文学科・豊岡さん


伝統的なパンを作る豊岡さん(左)

「国際協力は信頼関係が大切だと実感しました。この経験を将来に生かしたい」。文学部英語英米文学科の豊岡優希さん(3年次)は、南米パラグアイで国際協力機構(JICA)のインターンシップ・プログラムに3カ月間にわたって参加、広報活動に奮闘した。

2017年11月、日本から2日間かけて地球の裏側にあるパラグアイへ。豊岡さんの「仕事」はJICAから派遣された青年海外協力隊員やシニアボランティアの活動を紹介すること。国内12カ所を訪ね、インタビューや撮影を行い、ユーチューブやフェイスブックなどSNSで活躍の様子を伝えた。


首都アスンシオンの市場

パラグアイの主要産業は農業・畜産。日本からの移民も多い。都市部から農村まで隊員・ボランティアは看護師、日本語教師、農業指導など国中に多数いる。現地の人々と信頼関係を築き、課題解決へ奮闘する姿を豊岡さんは目の当たりにした。

フェイスブックは日本語のほかスペイン語でも掲載した。出国前に70日間のスペイン語特訓を受けたが、「原稿にするのは大変で、辞書を引きながら苦労して書きました」と振り返る。

取材地へはJICA事務所のある首都アスンシオンからほとんど長距離バスを利用した。中にはバスで8時間、道を聞きながら訪ねたところもある。

日系人の多いイグアスの雄大な風景

ある時、バスの中で乳児が泣きだした。「乗客全員が寄ってきて赤ちゃんをあやそうとする。日本では見られない姿でした。困っている人がいたら真っ先に駆け付け、助けようとする人たちばかりでした」。

パラグアイでの取材は常に単独行動だった豊岡さんにとって、人々の優しさは大切な思い出だ。

豊岡さんは「あしなが育英会」の奨学生。1年次の冬、同育英会の海外研修プログラムでアフリカのウガンダに10日間滞在した。これが発展途上国での国際協力に関心を持つきっかけとなった。

文学部では田邉祐司ゼミに所属し、英語の力を磨く一方、日本の英語教育や発展途上国の経済にも興味を持つ。8月には国内の語学学校などで短期間のインターンシップにも参加した。「さまざまな経験を積んで、国際協力の仕事に就くステップにしたい」と夢を膨らませている。

ホームステイ先の家族と豊岡さん(右)