

耐衝撃性に優れる段ボールに、少し手を加えるだけで災害避難時の椅子ができる――。ネットワーク情報学部の栗芝プロジェクトが段ボール椅子を考案した。
備蓄用ペットボトルが入っていた段ボールを再利用するので、その場で作ることができるのも利点。学内外のイベントに出展し好評だった。メンバーは「さらに進化させたい」と意欲を燃やす。

指導の栗芝正臣准教授(デザイン学)がオランダ・デルフトで在外研究をした時に、地元のデザインアカデミーの発表で子どもたちが段ボールを使って工作したり、直接絵を描いたりして遊んでいる姿を見てひらめいた。
制作に特別な道具は必要なく、子どもたちでも簡単に作ることができる。素材は一般に普及している500mlペットボトル24本入りの段ボールを使用した。
段ボールは、開き、切れ目を入れ折りたたむなどして十数分で椅子に変身する。内部の折りたたみ部分を増やし耐久性を高めた。
耐久性を確認する学生「体重70キロの人が立って乗っても崩れない。使うことにより湿気を吸うが、3日間は持続して使えます」とプロジェクトリーダーの黒澤恭平さん(3年次)。
今夏のネットワーク情報学部プロジェクト中間発表会や、9月1、2両日の「渋谷防災フェス2018」にも出展した。ブログ担当の前嶋彩さん(3年次)は「渋谷では『座り心地がよい』と好評だった」と手ごたえを感じている。
栗芝プロジェクトでは今、さらに工夫を重ね、段ボール椅子を連結したタテ2段重ねやベッドの制作に取り組んでいる。
渋谷防災フェスでは同学部の佐藤慶一研究室も出展。矢澤美希さん、倉形樹さん(いずれも4年次)も参加した。矢澤さんは防災に関する書籍からクイズを出題し「BOSAI検定」を行った。