特徴ある教育・就職特集 vol.18 ニュース専修1月号 地域産業と人々の生活 愛媛県今治で合宿調査

生活構造論をテーマにする人間科学部社会学科の樋口博美ゼミ。3年次生14人が2018年9月、愛媛県今治市で合宿を行った。

地元企業や市役所、観光地を訪ね、聞き取り調査を行い、地域産業と人々の生活との関わりを考えた。ゼミ生の大滝夢夏さんと河田泰明さんに何を学んだかを聞いた。

事前に学生それぞれがテーマを決め、文献・資料で調査し2泊3日の合宿に行く。造船関連会社の渦潮電機と日本食研愛媛本社、生産量日本一を誇る今治タオルの今治繊維リソースセンター、今治地域地場産業振興センターを訪問したほか、観光地や商店街などで「まち歩き」も精力的に行った。

河田さんは市の中心商店街にある、コミュニティーカフェとゲストハウスの機能を備えた施設を訪ね、商店街の活性化に取り組もうとしている姿を調査した。

「特に注目したのはカフェ。遊べるスペースを店内に作り、子ども連れも安心して入れるよう工夫してある。居心地の良い空間を作り、人のつながりから商店街の活路を見いだそうとチャレンジする姿を感じた」と話す。

「今治の郷土愛」というユニークなテーマを設定したのは大滝さん。最近は、しまなみ海道の拠点として観光客に人気の今治だが、タクシーの運転手さんや食堂の人など訪ねた先々で「今治のどこに興味を持ったの?」と聞かれたそうだ。「地元の人から今治を誇る声が聞かれなかったのは意外でした。郷土愛を生み出す要因は何かを考えています」と言う。

ゼミ生たちは合宿での体験を基に、1万字の論文を書く。樋口教授は「事前に学習しているとはいえ、現地訪問はたった数日間。そのため、まちづくりの提案は難しいが、『なぜ』そうなったのかを現場の事例から調査することによって学んでいる」と話す。


樋口教授(前列左)とゼミ生たち=日本食研愛媛本社前で

(2019年7月掲載)