
| 開始年 | 講座名(新聞社・団体名) |
| 2010年 人文・ ジャーナリズム 学科誕生 |
国際ジャーナリズム論 (毎日新聞社) 政治ジャーナリズム論 (読売新聞社) 沖縄ジャーナリズム論 (沖縄タイムス社) 報道写真論 (日本写真家協会) 言葉とメディア (日本ペンクラブ) |
| 2014年 | 科学とメディア (朝日新聞社) スポーツジャーナリズム論 (中日新聞社) |
2010年度に文学部に生まれた人文・ジャーナリズム学科は、学生たちが実践的にメディアについて学べるよう、新聞社などと提携して、現役記者らに教室で講義をしてもらう「協力講座」を開講してきた。
初年度から始まったのは5科目。読売新聞社と提携する「政治ジャーナリズム論」では、日本の政治を間近に見ている政治記者たちが報道の裏側などを語っている。日本写真家協会と提携した「報道写真論」は、著名な写真家が交代で講師になり、たとえば長倉洋海氏や大石芳野氏が講師だった。毎日新聞社と提携する「国際ジャーナリズム論」は、特派員経験者が毎週交代で講義に来て、最新の世界の現状やその報道を話している。
作家の集まりの日本ペンクラブと提携した「言葉とメディア」の講師は、作家や映画監督たちだ。沖縄タイムス社と提携した「沖縄ジャーナリズム論」は、毎夏、沖縄で集中講義をする。普天間や辺野古を視察するほか、米海兵隊幹部や大田昌秀元知事にも直接話を聞き、沖縄の基地問題を実感的に学んできた。
いずれの協力講座も、学生たちにはたいへん好評だ。
今年度からさらに新たな2つの協力講座が始まった。
一つは、朝日新聞社と提携した「科学とメディア」だ。前期15回がちょうど7月で終わったところ。毎回の講義テーマの一端を紹介すると、福島原発事故を考える「被ばく、除染…復興は可能か」 「日本のエネルギー政策のゆくえ」。環境報道をめぐる「地球温暖化―何が起こっているのか」 。子宮頸がんを題材に医療報道を考えた「ワクチン―効用と副作用」 、さらには「ITと監視社会」など、間口は広い。 「iPS細胞、STAP細胞報道を考える」の回もあった。
授業では学生がグループに分かれて討議するワークショップも行われ、毎週のリアクション・ペーパーには質問や感想、「浪江や南相馬に行ってみようと思う」といった積極的な声が目立った。学生の関心は強く、授業への満足度も高い。現代では科学ニュースは注目の的、 「科学は事件」なのだ。
今年度の後期から始まるもう一つの協力講座は、 「スポーツジャーナリズム論」 。 「東京新聞・東京中日スポーツ(中日新聞社) 」との提携だ。東京新聞、東京中日スポーツの現役記者や編集委員がいま、講義を準備している。
社会も報道も日々変化する。これからも、現場の息吹を感じられる実践的なジャーナリズム教育を充実させていきたいと考えている。
(文学部教授 藤森研)
(2014年11月掲載)