われら専修人 vol.27 “文武両道で大きく成長 何事にも全力尽くす

 「学生の頃に想像していたよりも、地道な仕事が多いことに初めは驚いた」と言う社会人2年目の渡部さんは言葉を続ける。「その積み重ねによってお客様や仕事相手との信頼関係は築かれる。目の前のことに真摯に取り組むことを心掛けている」。化粧品や健康食品を製造・販売するファンケルに勤務し、現在はデジタルサービスを推進する部署で、主にライブショッピング事業に携わっている。

 ライブショッピングはライブ配信とネット通販を組み合わせた新しい販売形態。コメント機能を使って、視聴者と出演者がリアルタイムにやりとりできるので、実店舗さながらの買い物が楽しめる。渡部さんは、番組用商品の企画・準備を担当するほか、配信当日は出演者をサポート。視聴者から寄せられる膨大な量のコメント一つ一つに目を通し、〝第3の演者〟として迅速かつ丁寧に回答する。「非対面のサービスだからこそ、姿の見えないお客様の存在をより強く意識して仕事に臨んでいる」と力をこめる。

 専大ではマーケティングを専攻し、2年次生のときに、当時開講したばかりの新島裕基ゼミに入った。「新設のゼミなので『みんなで盛り上げよう』という気持ちが強く、グループワークは常に活気に満ちていた」と振り返り、「大学でマーケティングを学んだ経験は、仕事をするうえで大きなアドバンテージになっている」と話す。

 サッカー部に所属し、4年間、文武両道を貫いた。自慢の持久力を武器に1年次生ながらトップチーム入りを果たすも、そこで実力者たちにもまれて挫折を味わった。一時は一番下のチームにまで落とされたが、「どんな環境でも向上心を高く持って諦めたくない」と奮起し、日々努力を重ねた。18年間サッカーを続けてきたなかで、大学時代は選手として、人として最も大きく成長できた4年間だった。

 「男女問わず美容や健康への意識が高まるなか、事業に大きな可能性を感じた」と、3年次にファンケルを志望。就職活動では部活の先輩に相談に乗ってもらうなど多くの人に支えられ、内定を手にすることができた。「今度は私が後輩たちを支え、恩返しがしたい。OB訪問などを通じて気軽に頼ってほしい」と爽やかにほほ笑んだ。

ニュース専修11月号「専大校友を訪ねて」から転載