お金の不安なしに自分らしく生きられる「ファイナンシャル ウェルビーイング」を目指す、高校生向け金融教育が好評

三井住友信託銀行
  • PR

人生100年時代と言われ、セカンドライフの生き方や老後の生活資金が大きな課題となっている現在。三井住友信託銀行では、安心して健やかに暮らしていくために、お金についての不安をとりのぞき、お金との健全な向き合い方ができている「ファイナンシャル ウェルビーイング」という状態を実現していく活動を進めています。

その一環として、高校生向けの金融教育にも取り組んでいます。ここではその取り組みを推進している三井住友信託銀行の研究機関「三井住友トラスト・資産のミライ研究所」の丸岡知夫所長、矢野礼菜さんに話を聞きました。

金融教育の内容拡充や成人年齢の引き下げで、高校生への授業が課題に

──まずは三井住友信託銀行が「ファイナンシャル ウェルビーイング」を掲げ、推進している背景から聞かせてください。

「三井住友トラスト・資産のミライ研究所」所長 丸岡知夫さん

丸岡:「ファイナンシャル ウェルビーイング」とは、自身のライフデザインのもと、将来のライフイベントを把握し、適切な意思決定をしつつ、お金についても不安を感じることのないように準備ができている状態のことです。平均寿命が現在ほど長くなく、ライフスタイルや価値観も多様性が重視されていなかった時代には、標準世帯モデルをもとに設計された退職金制度や公的年金、社会保険で老後も安心して過ごせました。しかし今日の社会では、独身や子供をもたない世帯、同性カップルなど、ライフスタイルの多様化が進展してきています。それに伴って、一人ひとりが自分の人生設計や将来計画に基づいてお金をどう準備していくかを考える必要性が増しています。また「ファイナンシャル ウェルビーイング」を実現する上では、金融や経済に関する正しい情報収集や判断力が不可欠です。そこで人生100年時代の資産形成や資産活用について中立的な立場で調査研究をしているミライ研究所では、社会全体の金融リテラシーを高めるための情報発信も行っています。

──その一環として、高校生向けの金融教育の取り組みも行っているわけですね。とくに高校生向けの取り組みに力を入れている理由を教えていただけますか。

丸岡:日本では以前から諸外国と比べて金融教育の遅れが指摘されていました。そこで「貯蓄から資産形成へ」のスローガンを掲げる政府としても、国民が安定的に資産を形成するための金融教育の充実を目指しています。その流れのなかで、2022年4月から高校の家庭科の授業において金融教育の内容の拡充が図られました。またこの年、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたため、高校生がフィッシング詐欺などのトラブルに巻き込まれる可能性も増えました。このように金融リテラシー教育の重要性が高まっているにも関わらず、教育現場の先生方からは「資産形成や投資の経験が少ないのでどう授業を行えばよいのか不安」といった声が私どものもとに届いていました。そこでミライ研究所が中心となり、高校生向け金融教育のための教材を作成し、無償で提供することにしたのです。

「お金のトラブル回避術」教材スライドから一部抜粋

社員による出張授業をもとに、お金について自分ごと化して考える

──モデル授業動画をYouTubeで公開し、2022年度は全国45校、約7,000名の高校生を相手に地域の社員が出張授業を行ったそうですね。テキストの内容について詳しく教えていただけますか。

矢野:テキストには「お金のトラブル回避術」と「みなさんのミライとお金」の2種類があります。「お金のトラブル回避術」は、大切な資産をトラブルや知識不足のために失わないための守りの金融教育です。1部ではフィッシング詐欺やネット取引でのトラブル事例を紹介し、回避するにはどうすればいいのかを考えてもらい、トラブルに遭遇したときの対処法も伝えます。2部ではお金との付き合い方、家計管理の方法を学びます。収入と支出を適切に把握し、収支を黒字化させていくことがいかに大事かを学んでもらいます。またお金を借りる行為には人生の選択肢を増やすための借入と一時的な消費のための借入があり、二つの違いを理解し前者のケースであれば上手く活用することが大切であることも伝えます。自分ごと化してもらうために、生徒同士で話し合い、自身で考えてもらうワーク形式をとっています。

「三井住友トラスト・資産のミライ研究所」研究員 矢野礼菜さん

「みなさんのミライとお金」は、ライフプランやマネープランについて考えてもらうための教材です。将来、自分はどのような人生を送りたいのかを思い描き、そのためにどれくらいのお金が必要かを考える。長生きをすれば誰しも考えなければならないセカンドライフの費用や、モノ(車や住宅の購入)やヒト(進学や留学)の形成にかかる費用を踏まえ、未来に向けたお金の準備について考えてもらいます。そのうえで、日々の暮らしのなかで将来に使う分のお金を取り分けておく先取り貯蓄の大切さ、貯蓄と投資や投機の違い、さまざまな金融商品の特性、マネープランを考える際には、分散投資や長期投資という発想が大事であるということを伝えています。

──授業を受けた生徒たちの反応や感想はいかがですか。

矢野:今はネットやSNSに情報があふれていることもあり、資産形成や運用に関心が高い生徒がとても多いですね。ただ情報が氾濫しているだけに、適切な情報や知識の見極めが難しいと感じている生徒が多いようです。フィッシング詐欺のメールを受信した経験をもつ人も多く、学校で信頼できる情報を得られることに、安心感をもっていただけたようです。「社会に出たら、正しい情報を判断し、トラブルに巻き込まれないようにしたい」「トラブルを未然に防ぐための知識を身に付けることの重要性に気づいた」「将来の夢のため、大人になった時に幸せな人生を送れるよう、投資にチャレンジしたい」といった感想をいただいています。

──教員のみなさんの反響はいかがですか。

矢野:家庭科での金融教育の授業内容は、先生方の裁量にかなり任されています。ところがご自身の経験や知見だけで、実感をともなうかたちで生徒に伝えるのは難しいと感じている先生方が多くいらっしゃいます。この点を「金融機関の人間にサポートしてもらえるのはありがたい」といった声が多かったですね。家庭科の先生だけでなく、見学をされていた先生からも「自分にとっても役に立ち、マネープランやライフイベントを考えるきっかけになった」「教員向けのセミナーも実施してほしい」といった嬉しい声をいただいています。

大学生や社会人になっても金融や投資について継続的に学ぶことが大事

──今後も金融教育を推進していく上での課題があれば教えてください。

丸岡:1時間、2時間の授業で伝えられることは限られます。私どもの授業はあくまで金融教育の入り口で、これをきっかけに継続的に学んでいただくことが大切です。そのためには高校だけでなく、大学生や社会人になってからも年代に応じて、ライフイベントに即した金融教育を受けられる環境やコンテンツが必要です。ただ実は、個人が自分のライフプランやマネープランを体系的に考えるために必要な知識を提供しているコンテンツは、意外と少ないんです。

──そこでミライ研究所では金融教育のための教科書「安心ミライへの『金融教育』ガイドブックQ&A」を発刊したわけですね。

丸岡:はい。ライフプランニングやマネープランニングを土台に、「ヒト・モノ・お金」といった資産を活用しながら「ファイナンシャル ウェルビーイング」を実現するための取り組みについて網羅的に学べる書籍です。歴史や数学、SDGsなどと絡めながら、知的好奇心を刺激する読み物としても楽しめる内容になっています。高校生や大学生はもちろん、授業を担う教員や社会人の方など、幅広い方に手にとっていただきたいですね。

──最後に、未来を担う若い世代へのメッセージをお願いします。

丸岡:「人生100年時代」という言葉が普及するきっかけにもなった「LIFE SHIFT」の著者であるリンダ・グラットンさんによると、今の高校1年生は107歳まで生きる可能性が50パーセントもあるそうです。それだけ時間という貴重な資源が増えるわけですから、それを有効に活用し、自分の可能性にとことんチャレンジしてほしいですね。そのためにも早いうちから、自分が人生において実現したいこと、その実現に必要なお金についてきちんと考え、「ファイナンシャル ウェルビーイング」を実現していただきたいと思います。

矢野:若い世代の皆さまには「老後が不安だから」「やらざるを得ないから」というネガティブな発想ではなく、ぜひ「自分自身の夢や理想を実現したいから」といった前向きな気持ちで金融リテラシーを身に付けていただきたいですね。

三井住友信託銀行「ファイナンシャル ウェルビーイング」
https://www.smtb.jp/financial-well-being/

三井住友信託銀行 三井住友トラスト・資産のミライ研究所
https://mirai.smtb.jp/

お問い合わせはこちらのメールアドレスへ mirai@smtb.jp

あなたにおススメの記事

pagetop