2023年4月18日
企画制作:朝日新聞社メディア事業本部 広告特集
PR:三井住友トラスト・ホールディングス株式会社
ファイナンシャル ウェルビーイング“信託には、幸せの数だけ答えがある。”

昨今、関心が高まっている“ウェルビーイング”という言葉は、「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、全てが満たされた状態」を指します。
一人ひとりの将来を考えたとき、ウェルビーイングを目指すならば、心身の健康だけでなく、「お金」の健康も重要です。ただ沢山「お金」があればよいという訳ではなく、幸福感や充実感に繋がっていくような「お金」との向き合い方が大切な時代が到来している――こういう想いをもって、三井住友信託銀行は「ファイナンシャル ウェルビーイング」という新たな取り組みを始めています。
ライフスタイルが多様化するなかで、人々の幸せのかたちをどのように捉え、どう向き合っていけばいいのでしょうか。
三井住友トラスト・ホールディングス株式会社 高倉透取締役執行役社長が、時代背景も含めたウェルビーイングについて、慶應義塾大学医学部の宮田裕章教授と意見を交わしました。
健康もお金も「未病の段階」から備える

高倉 ウェルビーイングという概念が広まる以前から、個人的な体験の中で健康観が、徐々に変わってきていました。40歳になった頃から、スポーツクラブに通って水の中を歩いたり、定期的に鍼の施術も受けたりして、自分の体調に敏感になった気がします。
未病の段階でケアして調子を戻すという感覚が身についてきて、病院にかかる段階はもうかなり悪いんじゃないかと思うようになりました。
宮田 その通りですよね。実際に検査して異常値が出たタイミングでは、病気が進行している可能性もあります。ビッグデータの活用で、健康あるいはウェルビーイングを可視化できるようになり、個に寄り添った健康管理ができる時代です。ウェルビーイングを高めながら生活するほうが、自分の人生を自分らしく、幸せに生きられる時間は長くなるはずです。
高倉 病院に駆け込む前に日頃から備えて、「健康は自分でつくる」というマインドを、小学生の頃から教えてもらえればよかったなと思います。
宮田 ウェルビーイング教育が大切ですね。日本の学校では、身長や体重の測定はしますが、実は、ウェルビーイングの尺度を使えば心の健康も測れます。
OECDの国際比較で、日本の子どもは体の健康は38か国中1位だったのですが、心の健康は37位でした。「測定しないと改善されない」ということなんですね。一人ひとりの心身に向き合っていく体制づくりが不可欠だと思います。
高倉 本当にそうですね。私はそうした心身の健康に加えて、さらに「お金の健康」も若い時から備えておくべきだと思っています。
未来の果実を得る「投資」という人生設計

宮田 確かに日本では、「お金の健康」という意識は薄いですね。強く浸透しているのは「無駄遣いはよくないから、貯めなさい」という感覚ぐらいのような気もします。
「タンス預金」という言葉があるぐらいですから、日本人はひたすら貯め続けていく特性が強く、「投資で果実を得る」という発想になりにくいですよね。それだけの理由ではないでしょうが、やはり経済成長にブレーキがかかっている一つの要因だとも思えます。
高倉 おっしゃるように、お金の意識とか金融に関する教育が不足している側面があります。住宅ローンを組む時にその返済をどうするかとか、退職金や年金はいくらとか、気にかけるのは経済的な不安が高まる大きなライフイベントの時ぐらいという人も多いです。
我々が提唱したいのは、長い人生を通じて発生するお金の過不足を上手に管理できるような、長期的なお金の計画の立て方です。そこには「投資」という観点が欠かせません。
宮田 日常的に株式の取引をしている、いわゆる個人投資家だけでなく、多くの人に長期的なお金の捉え方が備わっているというのは大事な視点ですね。
――三井住友信託銀行は「ファイナンシャル ウェルビーイング」の概念を、国内の金融機関では、いち早く提唱されました。
高倉 個人のお金の使い方には「消費」と「投資」という2つの側面がありますが、その2つの違いを意識して両方に取り組み、人生を主体的に選択していくことができる人は、ウェルビーイングだと思います。
日常生活の「消費」だけだと、稼いでは消費する、ただその繰り返しになります。自分自身の人生の中で、将来的に何らかの形で成果が見込まれるような「投資」という視点で、お金の使い方を意識することが大切です。例えば、将来の家賃負担を無くすために住宅を取得する「投資」、収入を生み出す力をつけることにも繋がる“学び”のための「投資」、iDeCo・つみたてNISAなどセカンドライフに備えるための「投資」というような考え方です。
「投資」というと馴染みが薄いかもしれませんが、長い人生を見据えて、いつどのような果実を受け取りたいかを意識することで、個々の人生設計の中に「お金を回して長期的にリターンを受け取る」という「投資」の視点が生まれてくると思います。
「ファイナンシャル ウェルビーイング」は、皆が安心して健やかに生きていけるように、お金についての不安をとりのぞき「お金との健全な向き合い方ができている状態」を目指す活動ですが、個人に対し長期的な視点の投資機会を増やしていくことで、世の中に「お金の好循環を創り出せる」と考えて取り組んでいます。
宮田 変化する時代に対応しながら、自分の幸せ、あるいは関わる人たちの幸せを作り出すため、どう「行動」していくか。「ファイナンシャル ウェルビーイング」という言葉からは、幸せを作り出す「行動」の一つに「お金での投資」を位置づけているイメージが湧いてきます。おっしゃるように、「消費」だけでなく「投資」の視点も持つ個人が増えて、お金の使い方にバリエーションが出てくれば、社会は一気に活気づくと思います。
これからの時代、ウェルビーイングに向けてどう行動するか、あるいは企業が社会との関係をどう構築していくかといったことが、すごく大事になってくる。そうすると、どこに投資をするかという「行動」も、重要な社会貢献活動になってきますよね。
社業そのものをウェルビーイングの観点で捉える

――朝日新聞社と博報堂DYグループは認め合える社会づくりに貢献した商品、サービス、活動、人物を表彰する「ウェルビーイング・アワード」を立ち上げました。宮田さんは、審査委員長を務められていますが、企業活動にウェルビーイングを組み入れていく上で、何が鍵になるとお考えでしょうか。
宮田 企業へのウェルビーイング導入というと、いわゆる健康経営をイメージする企業も少なくない。それだと、今までやってきた福利厚生と変わりはないわけです。それだけでなく、顧客・社会も幸せにするという観点が必要でしょう。実際、そこを軸に置き、「ウェルビーイング・マーケティング」、すなわち顧客・社会を幸せにするマーケティングを行うことの有用性が見えてきました。私が監修を行った調査を通じて、ウェルビーイング・マーケティングは社員も幸せにするとわかってきたんです。
高倉 お客さま・社会の幸せを軸にして行動すると、社員も幸せになります。我々は、価値創造の原動力となる社員のウェルビーイングを向上させることで、お客さま・社会のウェルビーイングの向上を加速し、それが企業価値の向上や、社員一人ひとりのやりがいや励みや誇りとなって社員のウェルビーイングが向上するという、「社員とお客さま・社会のウェルビーイングの好循環」を創り上げたいと考えています。
宮田 かつての企業活動は、最大多数の最大幸福を実現する「モノ」の提供が主流でした。産業革命以降は大量消費、大量生産で、企業活動も国家のサービスも平均値で捉えた「みんなの幸せ」に焦点を合わせるようになったわけです。
今はそうではない。デジタルによって、一人ひとりの価値を捉えて「その人の幸せ」を提供できる時代がきています。「多様な幸せ」を補足し、志を一つにする人同士で繋がることの価値が高まっており、私はそれを「最大『多様』・最大幸福へ導く時代」への転換だと言っています。端的に言えば、ウェルビーイングを高めるのは、人の繋がり、あるいは社会と人の繋がりだということです。
高倉 お客さまや社会と繋がっているという実感で社員のやる気が高まり、もっとお客さまのニーズを掴もうとチャレンジする。
「お客さまや社会との繋がり」と「資金、資産、資本の好循環」をうまく調和させていきたいと考えています。そこで私たちは、「信託の力で、新たな価値を創造し、お客さまや社会の豊かな未来を花開かせる」というパーパス(存在意義)を明確化したところです。
宮田 社業そのものをウェルビーイングの価値軸で捉え、顧客・社会を幸せにするウェルビーイングの循環が社業にもなっている会社は、成功していますよね。
「自分の人生の経営者は自分である」

高倉 「信託」の制度は中世ヨーロッパでも使われており、十字軍の遠征にいく兵士たちは残された家族のために、信頼できる人に自分の財産を託したと言われています。
我々の元には、お客さまの「想いのこもった」財産のデータがたくさん揃っていましたが、昔は紙で保管していましたので、ほとんど活用できませんでした。今はデジタル化となりましたので、そのデータを活用し、いかにお客さまの役に立つサービスを創っていけるか、まさにチャレンジのタイミングだと考えています。
宮田 国や自治体のサービスでもデジタル革命が叫ばれていますが、未着手の社会課題が山積みです。例えば、シングルマザーの貧困の問題。日本のシングルマザーの貧困率は、アメリカと並んで、先進国のワーストクラス。最大「多様」の最大幸福の観点で課題に寄り添い、「手前の段階から」サポートしていくことも検討していくべきです。
高倉 とても重要な視点ですね。
宮田 セーフティネットとして生活保護はあるけれど、貯金が尽きてからでないと利用できないとなれば、お母さんの人生だけじゃなく、お子さんの人生にも深刻な影響を与えてしまいます。先ほど高倉社長は「ファイナンシャル ウェルビーイング」とおっしゃいましたが、その観点で、もっと手前から予知する仕組みを作れば、子どもの貧困の予防もできるかもしれません。
例えば、検診データをマイナンバーで捕捉できる仕組みにして、子どもの成長曲線と一人ひとりの出生後の体重をクロスして把握していけるようにすれば、曲線から極端に落ち込んだ体重のお子さんに関しては、何らかの予兆をキャッチできるかもしれません。
高倉 予兆を捉え、長いレンジで自衛する力を育むことにも繋がります。私は、社員には、仕事の面ではもちろん、介護や育児など、あらゆるライフイベントに備えて「自分の人生の経営者は自分である」と伝えているんですが、それは個々人のお金の備えに対しても当てはまる言葉だと思っています。
先ほどお話しした「投資」の視点を持つということとも通底していますが、「自分の人生の経営者は自分」というマインドで生活していけば、「心身の健康」であろうと「お金の健康」であろうと、予兆を捉えられるように、早くから自己点検をしようという行動に繋がると思います。
――自己点検のサポートとして、三井住友信託銀行では「資産のミライ健康診断」という取り組みも始めているそうですね?
高倉 日本の子どもの健康診断で「心の健康」は測定しないと改善されないというお話がありましたが、「お金の健康」についても同じだと思います。「資産のミライ健康診断」は、「家計把握力、金融知識、行動力」の3つの切り口で診断するツールで、スマートフォンで手軽に自己点検でき、測定結果に応じた自主学習コンテンツをお薦めする機能も付いています。
定期的に健康診断をするように「お金の健康診断」も継続していけば、「心身やお金の健康」の維持・向上が図れるようになり、自分の価値観にあった幸せな生き方の構想も湧いてくると思います。
「測定する」という点では、取引先企業540社を対象にして、ウェルビーイングに着目した「人的資本サーベイ」も実施しており、その中で「ファイナンシャル ウェルビーイング」に対する企業の取組み状況の調査も実施しています。
宮田 「自分の人生の経営者は自分」というのは、本当にその通りです。これからは個人の経営者マインドと、「ファイナンシャル ウェルビーイング」の観点から多様な一人ひとりに寄り添うような仕組み作りが欠かせないですね。
