広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディア事業本部

パネリスト:菅原 有佳 先生、徳丸 季聡 先生
コーディネーター:西沢 邦浩 氏
日経BP総合研究所 メディカル・ヘルスラボ客員研究員
西沢ここからは皆さまからいただいた質問をもとに、腎臓についてさらに伺います。まずは食事法です。先ほどのお話を実践しやすくするポイントをお願いします。
徳丸発症予防はまず減塩ですが、味を見ずに調味料を直接足す方がいますので、一度小皿に出すと使う量を減らすことができます。また、食材や加工品を購入する時は栄養表示で塩分量を見比べてから選びましょう。カリウムを効率よく摂取するには、値段が安定している冷凍野菜がお勧めです。飲み物からも取れるので、野菜ジュースや粉末の緑茶などもいいでしょう。
西沢逆に避けるべきものは何ですか。
徳丸CKDの患者さんでは、ステージごとに制限される栄養素が変わることに留意していただきたいですね。主治医と一緒に、ご自身の体の状態を見極めて対策を取ることが大切です。
西沢栄養指導の重要さを感じます。医師の立場からはいかがですか。
菅原CKDも高血圧も、減塩によって進行を抑えられる可能性がありますので、栄養指導は可能な限り早期に受けてもらうようにしています。
西沢CKDでは年代ごとに食事管理の考え方が違いますか。
徳丸この質問は恐らく、年齢を重ねた時の筋肉量や身体機能の低下を懸念して、筋肉の材料になる蛋白質量を気にされていると思います。ただ、腎機能の低下速度が急激な方は腎臓を守ることが優先です。低下速度が緩やか、または蛋白尿が出ていない方ならば、筋肉をつけることを優先するほうが好ましいとの報告があります。しかし、実際には個人差が大きいため、医師と連携して検討しています。
西沢運動が大事とのお話がありましたが、蛋白質やサプリの取り方などは、どのようにすればよいでしょうか。
徳丸CKDでなければ蛋白質の制限は不要なため、筋肉合成が高まるとされる運動後30分以内にプロテインなどを取るのは問題ありません。ただ老廃物がCKDの進行に関係しますので、CKDと診断されている方は主治医に相談してください。
菅原プロテインやサプリには様々な成分が含まれていますので、ただのビタミン剤のつもりが知らぬ間に体内のイオンバランスを変えてしまうことがあります。また、何らかの薬を飲んでいる場合には相互作用の確認も必要です。漢方薬や痛み止めなどの市販薬でも血圧や腎臓に影響するものがありますので、飲み合わせには注意が必要です。
西沢CKDの初期は自覚症状がないとのことですが、進むとどういう症状が出ますか。
菅原尿が泡立つ、尿潜血の影響で尿に少し赤みが出る、むくみや頻尿などがあげられます。ただ「これがあるからCKDだ」と断定できる症状はなく、気になるものがあれば医療機関を受診して尿や血液の検査を受けてください。
西沢検査時の留意点などはありますか。
菅原水分不足ですね。脱水状態では尿検査も血液検査も正しく判定できないことがあります。検査前に、水やノンカフェイン飲料が認められている場合には、飲んでいただきたいと思います。
西沢CKDのリスクが高い患者さんには、どのように栄養指導をしますか。
徳丸減塩をベースにお話ししますね。また年齢によっては食事量が減って栄養が不足することのほうが好ましくない場合もあり、減塩よりも食事量が優先されることもあります。そのため年齢と腎臓の状態を確認しています。
西沢一人ひとり、細かく診ているのですね。最後に「これだけは忘れないで」というメッセージをお願いします。
菅原健康診断や人間ドックを年に一度は受けてください。再検査が必要な場合もきちんと受診し、届いた結果を放置せず治療につなげていただきたいと思います。
徳丸CKDの発症予防と進行予防のための食事は、減塩が基本です。ぜひ調味料の見直しから始めてください。
西沢一つからでも始めて、腎臓の健康を守っていただきたいですね。ありがとうございました。