齋藤薫の美しい歳の重ね方
“人を心地よくさせる顔”はどんな顔? 幸せを呼ぶ顔が見えてきた。
好感度の高い顔と低い顔があることは、みんなどこかでわかっていた。またそれが、それぞれどんな顔であるかも、薄々わかってた。けれども具体的にどんな特徴を持つ顔かと聞かれたら、誰も答えられないのだろう。そもそも好感度を形にして示すのは難しい。でもそこにあえて切り込んだ化粧品会社がある。今やエイジングケアのリーダーたるポーラ、だから余計に信憑性(しんぴょうせい)が高いもの。“美しい美しくない”ではなく、心地よく感じる顔とはどんな顔なのか? を様々な年代の女性の顔写真を、やはり様々な年代の女性に見せて投票させる本気のテストを行ったのだ。
結果はと言えば、当然のように、口角が下がっていたりほうれい線が目立つ顔は好感を持たれない、というデータが得られたが、もっとも注目すべきは「頬がふっくら丸いこと」という結果。なるほど、頬はとても表情豊か。昨今の小顔願望から、頬の肉を忌み嫌ったりする傾向もあるし、指で作った輪っかで頬の丸みを括(くく)って、このお肉の丸さがイヤなのと嘆く人もいたりする。でもその頬の肉付きこそ好感度の鍵。目元や口元とはまた違った意味で、人の印象を左右する。特に心の向きや生き方がいつの間にか頬の形や肉付きを変えてしまっても不思議ではない。例えば、頬がいたずらにコケてしまうと不幸そうに見えるし、頬に膨らみがないとそれだけで無表情に見え、人生楽しそうに見えなかったりする。やはりふっくら丸い頬こそがいつもにこやかに前向きに生きている証し。ましてや身も心も肌も健康ならば、頬のてっぺん、一番高いところに真珠粒のようなツヤができあがる。このツヤこそ人をキラキラ輝かせる最高の光源。人を惹(ひ)きつける引力ある明かりとなるはずなのだ。でも、そもそもが丸みがなければ、このてっぺんも生まれない。当然艶(つや)も生まれない。それは、必要以上に痩せてはいけない決定的な理由の一つ。頬に丸みがなくなったらダイエットも後戻り、ふくふくした頬は永遠に幸せの鍵なのである。

さいとう・かおる
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイスト。多数の連載エッセーを持つ他、美容記事の企画、化粧品開発・アドバイザーなど幅広く活躍中。近著の『“一生美人”力』ほか著書多数。Yahoo! ニュース「個人」でコラム執筆中。
