Beauty
2019.03.17

齋藤薫の美しい歳の重ね方
結局、「人間関係の悩み」がいちばん危ない。
病気にならないストレスの解き方

今の時代、何でもストレスでくくり、何でもストレスで済ませてしまう。ストレスが原因だから仕方がないよねと。しかし便利な分だけ、それは危険な言葉。実際にストレスの蓄積が、命にも関わるような病気に発展するのは否めないのに、その正体も対策も曖昧なままなのだから。それどころか、ストレス解消の定番が、相変わらず“買い物や観劇レベルの気分転換”だったりするのは問題だ。

「あなたのストレスの原因は?」というアンケートに興味深い結果を見つけた。“家族の問題”がトップになる世代もある一方、20代から50代までは、職場やコミュニティでの“人間関係”が一番深刻なストレスになっていると訴える。まさにストレスの本質を突く結果だ。なぜなら、疲労や仕事の失敗などはある意味一時的なもの。しかし、人間関係こそ逃れたくても逃れられない長期的な問題だから。心にダメージをもたらす相手が、職場やコミュニティにいる場合、日々継続的にストレスを強いられる。「その相手と接触しないのが最大の解決法」と言われるが、それができないからこそ人間関係はストレスを生むのだ。

実は最近ようやく、ストレスと肌荒れの関係が具体的に見えてきた。コルチゾールと言うストレスホルモンが、継続的にストレスを受け続けることにより過剰分泌され、ずっと出っぱなしになるのが原因であると。つまり、同じようなストレスをずっと受け続けること、これが一番いけないというのである。じゃあどうするか? 「逃げる」「相手を好きになる」「相手を排除する」……どれも無理だからこそ、こうして欲しい。

“相手の問題の根”はどこにあるのか? コンプレックスなのか、嫉妬なのか、単に傲慢なのか。それを考えながらも、自分にもきっと非があるのだと思うこと。この二重構造の思考が心を落ち着かせ、そして心を浄化してくれる。不思議にとても楽になる。悩むのでも怒るのでもなく、物事の本質を捉え、より良い人間になるための修行として自分を納得させる、それが人間関係のストレスで病気にならない一つの秘策。やってみて欲しい。

さいとう・かおる
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイスト。多数の連載エッセーを持つ他、美容記事の企画、化粧品開発・アドバイザーなど幅広く活躍中。『“一生美人”力』ほか著書多数。Yahoo!ニュース「個人」でコラム執筆中。