齋藤薫の美しい歳の重ね方
日本人は世界一"座りすぎ"?このままでは危ない。
緊急提案したいのは、いとも簡単!? 長生きな働き方
世界で一番座っている時間が長いのは日本人(成人の)、なのだそうである。確かに日本人はパーティーなどでもすぐ椅子を探す傾向にあるが、欧米人は逆に立ち飲みが大好き。それだけとっても日本人の"座りすぎ"はうなずける。で、その平均時間(平日の)は7時間。デスクワークの人は、もっとはるかに長いのだろう。ましてやリモートワークが増えればさらに延長。
自分の場合は? と考えると、睡眠時間+2、3時間以外は、ほとんど座りっぱなしと考えると、なんと14、15時間は座っていることになる。これは危険な生き方であるらしい。デスクワークの座り方は、いわばエコノミークラス症候群と同じリスクを負うから。
狭い座席で長時間、ずっと同じ姿勢のままでいると、血行が滞り血管に血の塊が作られて痛みや腫れが生じる(深部静脈血栓症)。またそれが肺の血管につまると、呼吸が苦しいなどの症状を引き起こし(肺塞栓(そくせん)症)、症状が重いと死亡の可能性すらあるというから怖い。同じ状況にあればエコノミークラスのみならず、ビジネスクラスやファーストクラスでも十分に起こりうる。デスクワークも同様、しかも日々の積み重ねで心臓や脳、血管の疾患、肥満、糖尿病などのリスクも高くなるとか。1日に11時間以上座っている人は、4時間未満の人より死亡リスクが4割増になるって本当だろうか。死因としてもかなりの問題になっているという。
といっても、これほど回避が簡単な問題も少ない。だって、座り続けず、時々立てば良いだけなのだから。そこで私は、家での仕事の仕方をはっきり変えた。これまで手を伸ばせば何でも取れるデスクで文字通り座りっぱなしの仕事をしていたが、パソコンを持って家の中のあちこちに移動。いろんなコーナーで仕事をするようになったのだ。いわば、自宅でフリーアドレス状態。実際、自分のデスクを持たない働き方を推進する会社がますます増えている。ひょっとするとこれも座りすぎを防ぐ一つの健康法なのかもしれない。立って仕事をするコーナー、立ったままの会議など、事務系オフィスでも"立ち仕事"が増えているのは、長生きする働き方といえるかもしれない。
せいぜい動き回ろう。家の中でも、オフィスでも、30分ごとに場所を変えて。
齋藤 薫 さん
美容ジャーナリスト/エッセイスト

さいとう・かおる 女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイスト。多数の連載エッセーを持つ他、美容記事の企画、化粧品開発・アドバイザーなど幅広く活躍中。『“一生美人”力』ほか著書多数。Yahoo!ニュース「個人」でコラム執筆中。
