齋藤薫の美しい歳の重ね方
歳をとらない人の秘密は、同時に"幸せに生きる"絶対のコツでもあった!
究極のアンチエイジングとは何かと言ったら、やはり脳と足腰を衰えさせないこと、それに尽きるのではないか。もちろん内臓の健康が大前提だけれど、脳が活性化し、足腰が丈夫ならば、ともかくいくつになろうと自分の人生をイキイキ生きられる。誰にも迷惑をかけず。ただ、脳も足腰も長い時間をかけて機能が低下していくものだけに「まずい」と思う前から何らかの手を打っておかなければならないが……。
足腰は、方法が明快だから問題は無い。筋肉も2週間でつき始めると言われるほど、その気になればすぐ挽回(ばんかい)できるから。でも脳に関しては、いろいろ提案はあるもののどこか曖昧(あいまい)だ。「まだ脳トレする年齢ではないし」と思っていていいのかどうかさえ。ただいつ始めてもいい脳の活性化は、心がけレベルで心の健康にも、また幸福実感にもそっくり直結するとも言われるだけに、いっそ今すぐ始めてほしいのだ。それは「好奇心を持つ」「人とのコミュニケーションを大切にする」というたった二つだからこそ!
さて、好奇心を持てるかどうかは本来の性格にもよるが、今はネットが味方をしてくれる。何かテーマを探して検索を重ねるだけで眠った好奇心が目覚めるはずなのだ。問題はコミュニケーションの方で、人との対話が大切なんて百も承知。でも逆に、生きていて一番難しいのもコミュニケーション。何をどうすればいいかも意外に漠としている。そこで今回、脳の活性化という目的に絞ってみたら絶対のコツが見えてきた。それは常に新しい出会いを自ら作っていくこと。でも同時に、自分にストレスを課す関わりは、意識して避けていくこと。言葉は悪いが、たくさん種を蒔(ま)き、芽が出てきたものだけ育てること。心地よい関係だけを、手間ひまかけて大切に育てあげることなのだ。 脳活性のためには、好奇心を生む新しい付き合いが不可欠ということ。
言い換えれば、歳(とし)をとるほどに新しいコミュニティーに妙なこだわりなくどんどん身を置き、大好きな人を増やしていく。自分から場を作り、好きな人だらけの人生を構築していく。待っていても、心地よい対話にも、大好きな人にも出会えないから。つまりは"人に好奇心を持つこと"が何より大切なのだ。若さも幸せも手にする揺るぎない法則である。
齋藤 薫 さん
美容ジャーナリスト/エッセイスト

さいとう・かおる 女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイスト。多数の連載エッセーを持つ他、美容記事の企画、化粧品開発・アドバイザーなど幅広く活躍中。『“一生美人”力』ほか著書多数。Yahoo!ニュース「個人」でコラム執筆中。
